飛騨高山ウルトラマラソン後は小さな故障を2回もしてしまった。
左膝横の腓骨筋炎症は直ぐに引いたけれど、その後に有痛性外脛骨の症状が出てしまった。
痛くて走れないことはなかったから、騙し騙しに走ってしまい完治が遅くなった。
事務所近くの菊野台鍼灸治療院で施術してもらい、思い切って1週間ほど走らずにいたら8月になってようやく痛みが出なくなった。
毎年行っている諏訪湖合宿。
今年は思いっきりたくさん走れたよ!
短い梅雨も明けて、例年にない異常な猛暑日が続いた日本列島。
暑い北海道マラソンに向けた暑熱順化の練習どころではなく、熱中症になる危険な暑さが連日東京を覆ったんだよ。
日中の長距離ランニングは避けて、重たいリュックを背負って下半身の強化もしてみた。
前夜は娘を呼んで牛を食す。
7時半に羽田を飛び立つ。太陽が眩しい。
この日はビーズのライブがあり、機内はランナーとビーズファンで埋め尽くされた。
ビジネスホテルもビーズ効果とマラソン大会によって爆高になり、5月に予約したホテルが7月には2倍の料金で出されていたから驚き。
前日の東京の最高気温は34度の予報だった。
札幌市の最高気温は36度となっていた(笑)
東京よりも暑い札幌。というか北海道全体が暑い夏。
ランチは地下街に避難して2時間も並んだ寿司ローディング。
マグロ10皿にウナギ1皿。
明日の天気予報。
当たれば少しは走りやすいけど、雷マークが気になる。
奥様がバターサンドアイスが食べたいって騒ぐから地下街から地上へと向かった。
ビルに沿って日陰が伸びてると思いきや、西へ向かうので全く日陰が作られていない。
4時過ぎだというのにめちゃくちゃ暑い!!
やっとの思いでたどり着いた。
小さかったけど冷たくてとっても美味しかった!
受付会場でマイフレンドのジビさんと合流。
寿司を食べすぎたので軽くワイン一杯で♪
去年はふくらはぎを痛めて13kmでゼッケンを外し地下鉄に乗って帰った。
爆汗でずぶ濡れ状態で満員電車だったから恥ずかしかった(笑)
今年は記録証を提出する条件だったので、姫路城マラソンの記録によりAゼッケンとなった。
参加賞のシャツは幽霊みたいだった(笑)
以前のような北海道らしいシャツが良かったね。
翌朝は4時に起床し軽くおにぎりを2個と豆腐の味噌汁だけで済ませた。
ガチでは走れないので、テーピングもすることなく少し熱い湯船に長く浸かってマッサージ。
天気予報を見ても変わらず(笑)
カーテンを開けると雲は多めながら晴れ間が広がっていた。
ホテルが大通り公園のすぐ近くだったので、軽くアップしながら奥様とお別れ。
こんな気温の中でフルマラソンを走り切れる自信がない。
もう北海道マラソンは最後にして、来年は稚内マラソンに出ようぜ♪
スタート位置から見える電光掲示板には真っ赤な文字で30℃とあるし。
陽がさしたり曇ったり。
早々に雨が降ってくれると神様に願ったよ。
シューズは練習用のを。
2万人のランナーがこのクソ暑いスタート位置にいると思うだけで笑える。
みんな、こんな蒸し暑いフルマラソンは初めての経験だろうにね。
でも、昨日の36℃の時にやらなくてよかったよね(笑)
頼むから雨降ってくれ!!
目標ペースは30kmまで4分30秒/kmにしたけど、どこまでこのペースを維持できるか。
縁石に座っていたらジビさんが見つけてくれた!
エールを交わせて良かったよ!
アンパンマンと一緒に可愛いね♪
ジャンプしたり足を回したりして心拍を上げる。
スタートの号砲が響いて緩く足を進めた。
大人数だけど、コース幅がとても広くて接触もなく走りやすかった。
薄曇りだったけど、時々真っ黒な影が路面に映し出されて絶句する。
照り返しが強いアスファルトには雨粒が落ちた黒い点がいくつもあったので、やっと雨が降り注ぐか!!って顔を上げても雨は降っていなかった。
先頭を突っ走る多数のランナーが飛ばした汗粒だったよ(笑)
自分も気づかないうちに爆汗になって、指先から汗が鉄砲のように飛んでいた。
序盤は少し上り基調だけど、徐々にペースを上げて豊平川の橋も無難に越えた。
ぐるっと回って北へ向かうと緩い下り基調に。
更にペースを上げて4分15秒/km付近を走れるようになった。
暑熱順化練習は10kmを45分ペースで2回やれたので、10kmまでは楽に走れると思ったが甘かった。
下り基調であのクソ長いトンネルに突入したとたんに息苦しく。。。
圧迫されるような苦しさ。
大勢でこのトンネルに入って呼吸するもんだから風も吹いていないし酸欠になるよね。
遠くに光る小さな出口が全く近づいてこないのに悲しくなった。
周りのランナーの激しい呼吸音とバカ騒ぎしている若いランナーの叫び声が響いた。
やっと上り基調になって出口が大きく見えた。
神様!!
願いも虚しく待ち構えていたのは強烈な太陽神の洗礼。
ペースを落としたけど体温が急激に上がり、給水の冷たい水を身体に何度もかけて冷ました。
それでも強烈な陽ざしで焼かれてすぐに皮膚が暑くなる。
10kmをぎりぎり45分で通過。
去年リタイヤした13km地点まで頑張ろうと足を進めた。
去年見つけた「子令」のおばさんを探したけど見つけられなかったよ(笑)
今年は藤井だった(笑)
とたんにモチベーションが落ちて足が止まった。
歩道に上がって両手を腰に当てて呼吸を整えた。
このまま晴れて新川通はとても危険だし帰りの交通手段がなくなる。
ここで地下鉄に乗って帰ろうとゼッケンを外した。
地下鉄の駅へ向かう途中でローソンに入った。
店内は涼しくて天国!!
って良く見まわしたらAゼッケン着けたランナーが数名いたよ。
麦茶を一気飲み!こんなに美味しい麦茶は初めてだよ!
駅へととぼとぼ歩いていると頑張って走っているランナーが眩しく見えた。
空の色が青からグレーにいつの間にか変わり、北風も少し吹いて気温も下がった。
地下鉄の駅が見えた。
帰りたい気持ちより走りたい気持ちが勝って、駅に吸い込まれずまたゴールへと足を進めた。
ガーミンを再スタート!
ゆっくりジョグからキロ5分のペースで走る。
雲行きがかなり怪しくなり突然稲妻が遠くで光って雷鳴が!!
大粒の雨が降り注ぎ、顔面とノースリーブの肩に当たって痛かったぜ。
激しい雷雨で新川通は川のようになり、台風直撃の中で走ったしまだ大井川マラソンみたいだった(笑)
私設エイドで珍しい黄色いスイカとコーラを頂きました。
こんな土砂降りの中で心から感謝致します。
24km手前の大エイドに到着し、どら焼きを一つ掴んでポケットへ。
道路に積もった雪を拳で叩き割って帽子の中へ。
雪玉を3つ貰って2つはポケットに、1つは手に持って再び走り出した。
給水は鬼のように長いけれど、ランナーが多すぎてごった返していた。
とても走りながら給水を取れない。
まぁ、この時間帯なら走っている人はいないから大丈夫。
北海道マラソンは私設エイドがとても多く充実している。
4時間超の時間帯でも、途中途中でコーラやスイカもあって心の優しさを身に染みて感じました。
26km地点にあるという折り返しの目印バルーンがやっと見えた。
雷雲は遠ざかってしまって、再び青空が広がってきた。
濡れた路面も乾いて、くっきりとまた真っ黒い影が見えるように。。。
汗と雨でずぶ濡れになったシャツが乾いて臭い。。。
集団走だからなおさら臭う(笑)
みんな自分と同じ臭いを発散させてくれていた。
27km過ぎて体温が急上昇しストップひばり君(笑)
ポケットの中の雪だるまを取り出しても回復しなかった。
とりあえず3kmだけ歩こうと決めた。
広すぎる道路の反対側を行くランナーを見ていたら樹理さん発見!
仮装が豪雨でずぶ濡れに。。。
じゅりさーん!!って声かけたら気づいて苦笑いしていたよ。ナイスランだったね!
私設エイドに何度も寄って体力が回復。
30kmのマットを踏んづけて走り始めた。
太陽が雲に隠れてくれてペースアップ!
身体に水をかけまくって冷やす冷やす!
抜かれたランナーにやっと追いついたけど、また直射日光の餌食になって300mほど歩いた。
残り5kmになり、暑さにも慣れたのか足が回るようになった。
北大の構内へ入った。
ラスト3kmの看板を見て更にペースを上げる。
大粒の雨が降り雷も鳴った北大からのラストスパート。
オリンピックのコースにもなったこの木陰のコースが雷雨で土砂降りになるとは。
同じくAゼッケンで撃沈してしまったランナーをロックオン!
なんとか4時間30分は切りたかったので引っ張ってもらうことに(笑)
やっとゴールゲートに飛び込めた!
人生で最も過酷な42.195kmとなった。
完走メダルやタオルを配る若者。
この後に豪雨が襲ってずぶ濡れになってしまいました。
どら焼きとぶどうアイスはセコマのオリジナル。
完走の袋には甘くて美味しいミルククッキーが2つ。
冷たくてめちゃくちゃ美味しかった!
ホテルに帰って熱いシャワーを浴びた。
足首は大丈夫だったけど、念のために貰った氷で冷やしたよ。
スポンジも連れて帰った(笑)
ジビさんと3人で打ち上げ祝勝会!
完走して良かった!!
ジンギスカンはホテルのすぐ近くのFUJIYAMAへ。
とても柔らかくて美味しかったですよ♪
肉の種類も豊富で楽しめた。
翌朝は5時に起きて中島公園をほぐしランニング。
意外と走っているランナーが多くてびっくり。
あの黒い参加賞Tシャツが目立っていたよ。
セコマでハスカップソフトとメロンソフトを買った。
爽やかな酸味と甘さがとろけて美味しかった!
東京では食べれない。
レンタカーを借りて今年は登別温泉に向かった。
熊牧場も行きたかったけど、苫小牧のスタバで登記申請することになり時間がなくて行けなかった。
苫小牧の国道沿いで食べたピリっと甘辛味噌ラーメン。
やっぱり東京とは違う美味しさ!
登別温泉に着いてドアを開けたら硫黄臭が凄かったぜ。
泉質は珍しく2種類。登別独特の臭いがしたよ。
水風呂は痛いくらいに冷たくて、何度も温冷浴して疲労が抜けました。
今度はメロンソフトも食べた。
お土産はここでしか売ってないような熊のクッキー♪
レンタカーを無事に返却。
お土産もたくさん買って、二人とも硫黄臭効かせて空弁当♪
大会を振り返って。
暑すぎた夏の北海道マラソン。
東京よりも暑いって恐ろしい。
去年の借りを返すべく、何度も暑い多摩川を暑熱順化練習したけどね。
コースベストを出した5年前はスタートも涼しく最高気温が25℃だったし。
地獄のトンネルを抜け出してからはメンタル急降下。
そんな厳しすぎる状況下で走り続けているランナーに鼓舞され、吸い込まれそうな地下鉄の入り口から脱出できてよかった。ただそれだけ。完走して良かったよ。
自分の精神の弱さが露呈した大会だった。
こうしなきゃ駄目だとか、様々な義務感を感じてストレスに押しつぶされた大会だった。
タイムなんてどうでもよいと、もっと楽しく走ろうと13km地点で考えを切り替えれば良かったね。
次の大会から激坂マラソンが続く。
去年はぎっくり足で4日間も入院し、その後のグロインペイン症候群で6大会キャンセルした。
北海道マラソンで足が疲れていなかったので、リスタートはとても早く開始することができた。
また頑張ります!