歴史ある人気の高い大会、青島太平洋マラソンに参加した。
都道府県名や県庁所在地を冠した大会が多い中、この大会は敢えて宮崎マラソンとはせず、トロピカルな浜辺を思い起こさせる大会名になっている。12月だというのに真夏のような風景に圧倒される。
36ｋｍ地点の折り返しからの風景。
遠くにはゴール地点のサンマリンスタジアム、左側にはANAホリデイ・リゾート宮崎が見える。
走った後はここでゆっくりと温泉に浸かれるよ！
神々がそれぞれの国へ戻った霜月。つくばマラソンの4日後には、霜どころか都心でも雪が積もったよ。
つくばマラソン後の練習は疲労を抜くことに重点を置き、フルマラソンのための長距離走は全くせず、専ら10ｋｍのジョギング程度にとどめておいた。
筋肉痛もなかったので中一日で練習を再開。
最近、応援ばかりで運動不足になったマネージャーを誘って、雲一つない青空の皇居を10ｋｍ1時間走った。
脚の疲労も感じられず気持ち良く走れたよ。
すっかり桜の葉が落ちた師走。野川のサイクリングロードをレースペースで10ｋｍ走ろうとしたが、息が上がってしまい8ｋｍで終了した日もあった。
やはり心身ともに相当疲労していたに違いない。中々モチベーションが上がらない。
3日間餅食って餅ベーションを上げる。安く高たんぱくな鶏の胸肉は欠かせない。
スピード練習も軽いウィンドスプリントだけ行い、汗だくジョギングして体重が増えないように心掛けた。
出発のランチは羽田空港でうどんローディング。ついつい鶏り過ぎてしまう（笑）
サブスリーを達成した3週間後、真っ青に晴れ渡った宮崎空港に降り立った。
3匹の犬がお出迎え♪
眩しい陽射しに照らされたトロピカルロードには柔らかな南風が走る。
空港から路線バスで会場近くの運動公園前で下車。
一日乗車券がお得って係りの人に勧められたよ。
前日受付会場にてゼッケンと記念Tシャツをもらった。
参加者名簿には元木大介という名前も。もちろん親戚ではありません（笑）
ホテルがある宮崎駅まで路線バスで向かうが、道路が大渋滞！1時間30分も費やしたよ。
超混雑した車内では、乗客のおじさんが話しかけてくれて色々教えてくれた。
というか、私が知ったかぶりした答えに突っ込みを入れられたよ（笑）
マラソン以外のお話で盛り上がって楽しかったな。
そう。宮崎は神々の住む国。神々がいた国だったんだね♪
広大な宮崎総合運動公園内にあるサンマリンスタジアムを発着点とし、初代天皇の神武天皇が祀られている宮崎神宮で折り返すコース。明日は神ってやるぜ！（意味不明）
2大会連続サブスリーなんて狙ってなかったから、食べラン旅ランに努めようとした。
観光地宮崎と言えば地鶏！
夜8時前でオーダーストップだったよ（涙）
仕方なくアーケード街へ行き、地元っぽい居酒屋さんで地鶏を食す。
バスの中で話しかけられたおじさんが言うには、タルタルソースが普通じゃないってさ。
やっぱり観光地だから・・・呑んじゃったよ！食べなきゃ！呑まなきゃ！楽しまなきゃね♪
麦酒も呑んで腹をかなり膨らませてしまったよ（笑）
今日のお宿のリッチモンドホテルでは、明日の大会用にとおもてなし♪
朝食の時間も大会に合わせて5時からとなっていた。
酒が効いて爆睡！翌日は4時半に起床し、熱い湯船に長く浸かって脚をほぐす。
夕食の鶏鶏鶏！が腹をかなり膨らませてるよ（笑）
体重は59ｋｇは超えているような感じだ。2大会連続サブスリーは厳しいかも。神様っ！
朝食は事前に地元のスーパーで購入した。安いしポイント付くしな。つくばマラソンと同じようなメニュー。
サトウの切り餅とアサリのカップ味噌汁を忘れてコンビニで購入。
その他にカロリーメイト2本とご当地デザートの大福ゲット！朝から確実に食い過ぎ！！
シュークリームはさすがに買わなかった（笑）
小さく見えるけどかなりデカいぞ。
駅から会場までは本数も多いバスが便利だが、昨日の大渋滞がもしあると不安なので、少し早く出て電車で行くことにした。
ディーゼルエンジンの振動が心地よく、2両編成の古い車両はランナーでいっぱいだ（笑）
駅の改札では駅員さんがソイジョイを配ってた♪ありがとう。
7時半頃に会場到着。まだ肌寒いので、球場の観客席にて朝日を浴びて温まった。
荷物預けは有料だったので、スーツケースを芝生に置いて貴重品はマネージャーに渡した。
スタートエリアはランナーしか入場できないので、ビニール袋を被り、腹と腰にカイロを貼って寒さを凌いだ。
マネージャーに行ってきます！とハイタッチ。
最近良く聴いている西野カナの曲を口ずさんで♪
ドンマイ、ドンマイ♪
行ってきます♪
行ってらっしゃい♪
がんばれ私、がんばれ今日も♪
20分前にもう一度トイレに行ったが、誰も並んでいなくて驚いたよ。トイレの数ってそんなに多いのかな。
スタート横の芝生で軽くアップジョグ。やっぱり腹が重たい（笑）
ジャンプして先頭を見ると、Aブロックの一番後方だけどスタートラインまで20ｍくらいかな。
フルマラソンの定員は9,200人で高校生もエントリーが可能という珍しい大会。
行ってきます♪
行ってらっしゃい♪
がんばれ私、がんばれ今日も♪
軽くジャンプしたり股関節を回したりして身体を温める。
連続サブ3は望まずに、気楽に楽しくトロピカルロードを駆け抜けよう！
号砲が鳴りスタート！
つくばのような混雑は全く感じず、すぐにスタートラインを通過し、サブ3ペースで1ｋｍ通過。
く、苦しい！！
腹も苦しい！
ゼーハーゼーハーと過呼吸気味に走って5ｋｍ通過タイムは21分5秒。
脚は軽いので、ハーフまで4分15秒のペースで走ろうと決めた。
気持ち良いトロピカルロードでは天気予報どおり、北風が吹きつけ息苦しさを更に増した。
コース図を見る限りでは、それほど厳しい上り坂はないのだが、大きな川を渡る橋や跨線橋越えで若干の上り坂が数か所ある。
徐々に呼吸も楽になったが、つくばでも痛めた右足裏が痺れ始めたよ。嫌な予感がしたが、着地する感覚が麻痺しただけで済んだ。3ｋｍ程度走って何故か治った。テーピングのやり方を変えたからか、その後は指の付け根の痛みも全くなかった。
快調にバイパスを北上し10ｋｍタイムは42分28秒。この大会は10ｋｍごとの記録になっている。
下り基調でのオーバーペースに気を付けて、小気味よく脚を運ばせる。
がんばれ私、がんばれ今日も♪
大淀川に架かる橋の辺りでサブ3のペーサーに追いつかれた。
ラップタイムを見ると、意外にも早いラップだったから、後半でかなりペースダウンする作戦なのかなと思った。
10人以上の軍団に取り込まれて、前に出るのも向かい風の餌食になるから、この軍団に付いて行こうと決めた。
「右に曲がりまーす」とペーサーが叫ぶと「いえーい！！」って大きな声で答えながら走り続ける。
「予定どおりのペースだからこのままイキマス！！」
「いえーいっす！！」てな感じで面白かった。
ペーサーにくっついて走って、いつの間にか折り返しの大鳥居を通過。
たまに狭いコースを集団で走るので、隣のランナーの肘が触れたり、給水ポイントでは集団で取るからぶつかったりした。突然前のランナーがすっ転んだのには驚いたよ。踏んでしまうところだった。
ドンマイ！ドンマイ！これも運命♪がんばれ私、がんばれ今日も♪
給水を取れないランナーもいて、飲み終わったコップを手渡して走り続けたのも楽しかったな。
あっと言う間に20ｋｍ到達。1時間24分19秒、10ｋｍのラップタイムは41分51秒。
「良いペースです！！このままこのペースであと10ｋｍいっきまーす！！」ってペーサーが叫ぶ。
行け行け！私！その調子！いい感じ〜♪
頭の中は西野カナちゃんだらけに（笑）
集団の先頭で走っていると給水があり、そこでまた集団の後方に貼りつくといったことを繰り返した。
ペーサーは3回に1回くらいしか給水しないから、給水で落ちたペースを取り戻すのが大変だった。
コース幅が狭い箇所もあり、先頭で走っていないとカメラマンにヒットしない。後方からだと前方が見え辛いんだよね。それだけ凄い集団だった。
23ｋｍ地点の長いだらだらとした上り坂も難なく駆け抜け、25ｋｍラップは1時間44分42秒。
徐々に身体の火照りを感じ始め、給水も勇気を持ってペースを落として焦らずにゆっくりと口にした。
あせるな♪
まけるな♪
くじけるな♪
そうやって今日だって一生懸命走ってるから〜♪
I say , Have a nice run !!
30ｋｍ到達タイムは2時間5分50秒。
呼吸も脚も楽だったから2大会連続サブ3を確信した。
「ここからは4分20秒のペースで走ります！」とペーサーが叫ぶ。
あせるな♪
まけるな♪
くじけるな♪
I say , Have a nice run !!
発着地のスタジアムを通り越し、いよいよ青島太平洋ロードを駆けた35ｋｍは2時間26分30秒！神ってる！！
真っ青な海と真っ青な空との間には真っ白な波しぶき。神々が旅に出た浜辺。ペーサーが頭に着けている黄色と青の風船とのコントラストが面白かった。
水平線に浮かぶ青島。額から少し汗が垂れて、季節は冬だけど真夏に見ている風景だったよ。素敵。
日向夏ゼリーが食べれるエイドに到達！美味しいと評判だったので、2つ3つ4つとウェストポーチに入れたら落としてしまった！！
慌てて少し戻ってしゃがんで拾ってまた走り出したが、向かい風も強く吹き付け息が苦しくなった。
タイムの貯金はかなりあったので、慌てずに呼吸が楽なペースで走り続けた。
40ｋｍを2時間49分09秒！！
亀ってる！！
ラストはペースをかなり落として、ボランティアの方々、沿道で応援して貰っている方々に「ありがとう、ありがとう！！」って叫び、マネージャーの姿を発見し！！
ついにゴールラインが見えてきた！
ゴーーール！！
10％割引券を使ってタクシーでANAホリデイ・リゾートへ！
汗だくになった体を綺麗にして温泉にざぶーん！
露天風呂からは日向灘の水平線と、連なって走るランナーの群れ。ナイスラン！！みんな頑張って完走してねー！
高校生達が作った飲むヨーグルトは甘酸っぱくて美味しかった。疲れが癒えるね。
風呂上りには洒落たカフェで遅めのランチ♪
完走したご褒美に貰ったマンゴーメロンパンと日向夏ゼリー！甘くて美味しかったよ！
空港までは臨時便が増発されていたのでバスで向かったよ。
日向夏ソフトとマンゴーソフト！
ケーキは控えめに4つな。
ちょっと早めの夕食はトマト蕎麦！疲労回復にはリコピンだな！！って酸っぱ過ぎて美味しいとは言えず（笑）
お土産は
参加賞のＴシャツは青島らしくとっても素敵！
大会を振り返って。
数多くの競技場がある広大な敷地の中のサンマリンスタジアムを発着点とし、青空をバックに南国風景を見ながら走るバイパスは圧巻の一言に尽きる。
ゴール会場を横目に通り過ぎてのラスト10ｋｍは脚が止まりそうになるが、左手側には真っ青な太平洋がお出迎え。
最後の折り返しは多少の向かい風を受けるが、キラキラと輝く海の美しさに癒されたよ。
2大会連続サブ3は諦めていたが、ペーサー、温かい応援、名に恥ずことのない素晴らしい景色の3つによって、再び余力を持ったサブ3達成となった。
