第26回ぐんまマラソン




11月3日の文化の日日本国憲法が公布された日。上州の空っ風に吹かれて走ったよ。


コース図を見るとかなり屈曲箇所が多く、高低差はないが、30kmまでは緩やかな下り基調、その後は徐々に上ってスタート地点に戻るコースとなっている。
利根川沿いのサイクリングロードとそれに架かる大橋を越えるのは、春に走った前橋・渋川マラソンと同じコースだ。
この時は春の嵐が吹いて酷い目に遭ったな。

母親の生まれ故郷の群馬県。小さい頃はしょっちゅう遊びに行った。
成長するに従い訪問する機会が少なくなり、ことに、母親が亡くなってからは忌中時しか行かなくなってしまった群馬県
そんな折にマラソンにはまってしまい、今春ははるな梅マラソンと前橋渋川マラソンに参加。
久しぶりに親戚のうどん屋と饅頭屋に顔を出せた。

群馬県のマラソン大会は、ぐんま県民マラソンが有名。
県民マラソンは名前が変わってぐんまマラソンになった。
市民マラソン大会が増える昨今において、東京からも日帰りが可能な位置にあるので、去年からフルマラソンコースを設置して今年で2回目のフルマラソン大会となったようだ。
一部区間ではあるが、ニューイヤー駅伝と同じコースを走る。
赤城山の空っ風で有名な地。果たして今年はどうなるか心配だったが、やはり週間天気予報どおりに強風が吹き荒れたよ!

前回のりんごマラソンは暑さにやられリベンジに燃えたが、1ヶ月後の11月上旬は暑さではなく強風ww
幸運の女神は何処へ??
今回もマネージャー様は都合が悪く欠席。必ず完走すると誓ったよ。
なにしろ、この大会は完走すると綺麗なガラス製のメダルが貰えるのだ。
ちゃんと完走するように!と、前日はイタ飯屋でパスタの大盛りを一緒に食べた。


ニンニク濃厚なカルボナーラ

マネージャーは明太子に。


10月の走行距離は460kmを超えた。


それでも疲労感は全くなく、意外と距離を稼げたという感じ。
長距離走疲労が蓄積しやすいので、20km以上走り続けるようなことは極力避け、2回に渡る練習をした結果かもな。
短い距離でも毎日走るように心掛けて、大会1週間前から短い距離のスピード練習に徹した。
インターバル走がスピードを上げる良い練習だと言われるが、火事場の馬鹿力的な練習は故障のリスクを高める。
インターバルは全くやらずに、ウィンドスプリントやレースペースで走る距離走を繰り返した。
結果として疲労が溜まることもなく、大会前日の軽いマッサージを受けて湘南新宿ラインで新前橋へ向かった。
脚の状態は足の指の付け根が痛む以外は問題なし。ズキズキと痛むモートン病なのかな?走れなくなる痛みはないが心配だ。

カーボローディングはいつものお雑煮で(笑)


今回は大会後の親戚周りも自転車で走ろうとしたので、マイ枕も入った重たい荷物があるからTSRに跨った。


体重は不摂生をしていないからか、標準体重よりも3kg程減量できた。
過去の練習記録を見ると、フルマラソンの練習をやり始めた一昨年は54kg前後だった。いくら何でも、一昨年より筋肉は増えているからそこまで落とす必要性もなく、57kg前後でスタートラインに立てれば良いとした。

湘南新宿ラインの先頭車両に乗ったが、前5両が籠原止まりだったよ。
このような細かな情報をナビで発信して欲しいね。自転車だから移動に難儀したぜ。
遅延で有名だけど、やはり2度も途中で停車。駅構内のブザーが鳴ったときは焦ったな。

15分の遅延で新前橋駅に到着。


真っ暗な閑散とした駅で自転車を組み立てホテルに到着。


ホテル側の手違いで3人部屋になってたよ。しかも、大好きな羊羹2つのおもてなし。


WiFiは部屋で使えずロビーだけだったけどな。
すぐ近くのコンビニで明日の朝食を調達。全て消化吸収が早い物を選んだ。去年の湘南国際では、豚汁に入っていたニンジンや大根が中々消化されずに胃から出そうになった。


スタート時間が9時なので、5時頃から食べ始めれば良いかな。若干の腹の重さは否めないでしょう。消化の良いお餅とアサリの味噌汁は王道だな。
到着時間が遅かったが、1時前には就寝しぐっすり眠れたよ。

最近は4時半起きにしているせいか翌朝も目覚めが良く、すんなりと5時に起きれた。
ゆっくりと咀嚼しながら走っている状況をイメージ。
天気予報では、スタート時から徐々に気温が上昇し、12時には20度近くなるらしい。
気温よりも今回は風。一番苦しい時間帯には平均風速8mの空っ風が吹く。4月に走った前橋渋川の暴風にはならないと思うが、瞬間的にはかなりの強風が吹くでしょう。
コースも追い風下り基調から、向かい風上り基調になる30km過ぎが一番恐ろしい。
大田原マラソンのような残り18kmも延々と向かい風を受けるよりは楽かな。
窓の外は次第に雲間から青空が見え始めた。
自転車に荷物を積んで、いざ会場へと走らせる。

会場到着!って思ったら違ったよ。ヤマダグリーンドーム。


空っ風のお蔭で赤城山も水沢山も美しい稜線が見れた。
ここから少しペダルを漕いで会場に到着。このゲートを必ず通過するぜ!


既に強風でのぼりが激しくなびいてた(笑)


素敵な陸上競技場で軽くアップ!脚はすこぶる調子が良いぜ!!


今回でラストランとなったブラックターサージール。一年間お疲れ様でした♪


経口補水ジェルとアミノバイタルゴールドの粉を飲んでスタートブロックに向かう。
半袖だとかなり冷えるので、日向でスタートを待つ。
30kmを2時間5分台で走り、向かい風を受ける12kmは流して完走させようと決めた。風が強すぎる。
スタートラインまで20mの位置かな。号砲が鳴り響きスタート!スタート時のロスタイムは7秒。
りんごマラソンの反省から、序盤は抑え気味にペースを落としてラップを刻む。
北へ向かう5km通過タイムは21分19秒。スピードを抑えて向かい風にもかかわらず早いペース。しかし、呼吸は苦しくなく、距離を重ねるごとに楽に早く走れていた。
この大会は給水ポイントが多く、ご当地グルメエイドも盛り沢山。湯の花饅頭だけでなく、かなりの種類の食べ物がエイドに並ぶ。ガチランだから補給食はジェルのみ。もったいないなぁ。



5km通過するとコースは南行きになり、北の風が追い風に変わった10km通過タイムは42分18秒。追い風のお蔭でスプリットタイムは20秒近く早くなった。




10km通過すると今度は西へ向かうコース。追い風が向かい風となりやや苦しい。15kmラップは1時間3分21秒。5kmのスプリットタイムを21分台としていたので、十分過ぎる早いペース。
15kmからは東へ向かうコース。真っ青な空には雄大赤城山が浮かぶ素晴らしい景色!だが、上州の空っ風をまともに受けて横風が次第に酷くなり、息ができない強風に行く手を遮られながら懸命に脚を運ばせ、なんとか踏ん張り1時間24分15秒で通過。苦しみながらも5kmスプリットタイムは20分54秒!ハーフ通過タイムは公式記録で1時間28分48秒!!フルマラソンでハーフタイムの自己ベスト達成(笑)
強風の影響もあったが、ハーフ通過までは1kmラップ到達が意外と早く感じたよ。

ここからは南西へと向かう下り基調追い風のコースだ。国道17号線の片側3車線の中央の車線を使う。両サイドは車が通過しているので、カラーコーンで仕切られたコース幅はとても狭く感じ、且つ、渋滞も発生しているので、アイドリングによる排気ガスで少し気分が悪くなった。
風は冷たいが常に太陽が身体を照らしているお蔭で体調は良く、給水は短い区間にあり充実しているので、下り基調と追い風に助けられて楽なペースにもかかわらず、25kmのラップタイムは1時間45分10秒。5kmスプリットタイムは20分55秒!
ラストの向かい風に備えてかなりペースを抑えていたので、30km過ぎの向かい風には耐えられる脚になっていると確信していた。



気持ち良い追い風に助けられて、30km通過タイムは2時間6分30秒。自己ベストを出した去年の湘南国際マラソンよりも2分34秒早いタイム。



29km過ぎから北へ向かうコースになり、強風だった大田原の悪夢が蘇った。
風の影響を考慮しても十分過ぎるタイム。ここで止めるか?(笑)

気持ち良い追い風の恩恵はここまで。あっと言う間にペースダウン(笑)
ちっとも栄えていない新前橋駅が見えた35kmラップは2時間29分22秒。5kmスプリットタイムは22分52秒に激落ち。
30kmまで頑張ったんだし、ここいらで脚を止めるかと一瞬弱音を吐いたが、ラップペースを見てもそれほど落ちていないので、呼吸が楽なペースで脚を運んだら次第に風も弱くなり、少しづつペースが早くなった。
完走しないと、素敵なぐんまちゃんのメダルが貰えないじゃん!!
35kmからは風の影響を余り感じない力強い走りになっていた気がする。





40kmラップタイムは2時間51分46秒。5kmスプリットタイムは22分24秒で、やはり若干であるが早く走れていた。力まずに楽なフォームで走っていたからかな。意外と早く40kmに到達したが、残り12.195kmを8分14秒で走るのは不可能(笑)
なので、サングラスを外して、沿道から声援を送る人達とボランティアさんへ投げキッスの嵐(爆)
逆に投げキッスされたけどな(笑)


ヤマダグリーンドームを右手に見て、利根川のサイクリングロードの軽いアップダウンでは強烈な向かい風が!
既に目標の3時間3分切りは見えたので、沿道に笑顔を振りまきながら、グラウンドに入ったラスト100mは猛ダッシュでゴール!!



念願のメダルをゲットー!!

走行記録
https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=301161022808033100000000000


マネージャーに「無事に完走しましたよ。当然だろ?」って報告を(苦笑)
参加賞のTシャツを貰い、おっきりこみうどんで温まったよ。


少し休憩してから自転車に跨り、まだ走っているランニング仲間の応援に。


水沢の親戚へ行く途中の温泉に向かってペダルを漕ぐが、猛烈な向かい風でマラソンよりも苦しかった!
やっと到着し汗を流した。


水分補給。


露天風呂は温度が低く、猛烈な冷たい北風が吹いていたのですぐに室内風呂に避難(笑)
マッサージして筋肉もゆるゆるになあり、気持ちもゆるゆるになってしまい、水沢へ向かう急坂&強風に負けてしまい、5kmも漕がずに引き返した。ごめんなさい。

引き返すと、とっても気持ち良い追い風が背中を押してくれた!
最寄駅の新前橋駅には寄らず、気持ち良い追い風を受けながら高崎駅までサイクリング!このまま自宅まで走ってしまおうかと思ったが、さすがに120kmあるので電車で帰ることにした。

温まる食べ物が欲しかったので、恒例のチーズナンディナーに!

インド人に「お替りは?」と聞かれて即答!
冷たいラッシーが喉の渇きを潤して、デザートに抹茶アイスを食べてお腹が一杯になり、自転車を輪行して湘南新宿ラインで帰宅した。


大会を振り返って。
不本意なレースが続いていたので、今回こそは!と挑んだ空っ風マラソン大会は、自身が最も苦手としていた暑さではなく、冷たい上州の向かい風との闘いだったが、結果として日々の練習の成果なのか、走り切れるスタミナが蓄積されていた結果なのか、自己ベストを更新させる記録となった。
恐れていた30km過ぎの気力の低下も、完走メダル欲しさからか、少し走りに余裕が生まれて克服できたのだと思う。
10km過ぎから右足裏の指の付け根が着地の度に痛みが走ったが、走れないほどの激痛ではなくて助かった。
モートン病かと疑ったが、その後はテーピングを処置したせいか、練習走行しても痛みは全く出なくなった。
決して平たんなコースではなく所々に屈曲する箇所があり、極めつけは、道路ではない駐車場内を走るという変わったコース設定のぐんまマラソン
ラストの利根川サイクリングコースは、強い向かい風だけでなく、ジェットコースターのようなアップダウンが小刻みに続いた。
晴れの日が多く続く11月において、真っ青な空と赤城山コントラストがとても美しく、流れ落ちる大河の迫力も走りながら体感できた。
北風が強く決して良いコンディションではなかったが、無風でフラットなコースだったらと思うとゾクゾクするな。
市民ランナーにとって憧れのサブスリー
出雲の大先輩が達成したつくばの地において、後悔のない走りをしたいぜ。メダルはないけどな!