白鷺城を攻め落とせ!!
サブスリー奪還!
Let's try again‼
9月に人生2度目の車椅子と尿瓶を経験し、股関節回りの故障・グロインペイン症候群で走れなくなった約3ヶ月。
11月の神戸マラソンを何とか5時間以上で完走。30kmからは歩きに徹した。
11月末から痛みが出なくなり練習を本格的に再開し、いすみ10km、青島太平洋フルマラソン、ハイテクハーフマラソン、館山若潮マラソン、別府大分毎日マラソンと痛みなく完走。
ようやく絶好調のときまで脚力が戻った。
別大の1週間後に皇居で10kmのペース走。
練習内容から自己ベストを出せた4年前の静岡マラソンと同等かそれ以上の走力があると実感出来た。
その結果、心拍数がかなり低くなり、いつものWSも楽にこなせたよ。
4年前と違うのは背中に重りを背負ってること。
2.25kgの重りと上下スエットにカッパ着てジョグしたりダッシュしたり。
加齢が進むにつれ、筋力の減退は否めない。
ペース走は10kmを42分前後で走る練習を数回。
大会の1週間前に皇居で20kmのペース走も楽に感じた。
前々日の金曜日に1kmをかなり速いペースで走ったら左足の甲に激痛が。
大事に至らなくて良かった。
まだマラソンの神様は見捨てていない(笑)
別大からの課題はスピード。
いかにしてこのシューズ、メタエッジでキロ4に近い速さで走れるか。
履きなれていたターサージールと違って靴底が厚い。
着地の感覚も蹴りだしのタイミングも全く異なるこのシューズ。
足着きを前にするとカーボンプレートの反発で加速しやすいが、どうにも靴の幅が狭くて小指が痛くなってしまう。
ミッドフットでの着地が一番疲労感なく、反発力もあってピッチよりもストライドが伸びた。
ジョグもペース走も大会で履くのと同じメタエッジにしたことで、着地したときの感覚を足に覚えこませた。
心拍数も速いペースで走っているハズなのに苦しくなく、時が経つのが早く感じたんだよね。
着地の衝撃も当然に弱く、楽に前に足が自然と出る感覚。
フワフワ感は全くなく、どちらかというと硬めの印象。
スーパーボールが底に貼りついているような強い反発力が味わえる。
大会一週間前からの4日間はいつものミトコンドリア増幅させるWSを6本。
2.25kgの重りを背負っても楽に走れた。
4日間炭水化物を減らして練習した結果、4年前と同じレベルになった。
金曜日の朝食から徐々に炭水化物増やしていった。
天気予報は晴れの西高東低の冬型。つまり北風が強い(笑)
晴れマークあったけど、最初の30分程度しか晴れ間はなかった。
嵐のような暴風に揺られて、ひたすら東名高速を西へ進む。
強風で伊勢湾岸道路も揺れに揺れた。
とても人気がある大会だけど、コロナにより募集人数が集まらず二次募集になった。
前週の京都マラソン、同日開催の大阪マラソンでさえ欠員が生じて二次募集。
夫婦合わせて105歳のペアエントリーした。目標タイムは二人合わせて8時間?
エントリー費を払っていない奥様が運転して(笑)
片道約600km。ちょこっと交代したけどね(笑)
4時半に出発して13時頃に到着し、お決まりのお寿司マグローディング。
マグロは冷凍ものだし、サーモンは養殖なので虫の心配はない。
炭水化物・タンパク質・鉄分も豊富に摂取できる。
決してサバや貝類は食べない。
15時にホテルに荷物を預け、ネットで検索したマッサージ店へ。
長時間の運転でさすがに背中も腰も疲労してしまった。奥様が(笑)
アクロバティックなお母さん(おばあちゃん)の丁寧なマッサージで回復しました(笑)
奥様の叫び声が途切れなかったけど、とても気持ち良かったよ♪
受付会場へ行きゼッケンを貰った。
金沢や神戸と違って人数少なく派手さはなかった。
コロナにより給食はキットカットとドーナッツ。
お土産に地元のお菓子を一つ、ということでもらいました。
メッセージカードが入ってました。
こういう小さな気配りが勇気づけられますね♬
夜飯はお決まりのパスタローディング。
森の湯という銭湯で旅の疲れを癒した。
銭湯というよりちいさなスーパー銭湯。
ジャグジー、激熱湯、普通の湯、炭酸泉湯、サウナ、水風呂と十分すぎる。
お陰様で爆睡。
翌朝は4時に起床し、納豆と豆腐の味噌汁にお餅3個。
熱めの湯に浸かって覚醒。ストレッチを長めにやって大もしっかり排出(笑)
8時前にカロリーメイトを1個と黒モルテン1個。
経口補水をちびちび飲んでウォーターローディング。
ホテルから会場まで1kmもないのでゆっくりくつろげた。
気温が2℃なので、カッパにカイロを貼りまくった。
商店街をジョグしたり早歩きしたりしても寒い!!
シューズはメタエッジ。黒部・アオタイ・別大と4戦目。
あの城を攻め落とすぞっ!
いつもと違うでしょ?
眉毛が濃いい!!キリッ(笑)
奥様とエール交換して別れた。
4時間30分が目標タイムだって。
いつもの5時間で申告しといたから一番最後のスタートブロックになったよ(笑)
とても小さな公園で軽くアップジョグ。
身体の軽さに驚いた。たぶん57kgは下回っている感じ。背中の重りはないからね。
今回は正真正銘なAゼッケン。
このゼッケンに恥じない走りができるのは何か月ぶりだ。
日の当たる所に腰かけてストレッチ。
ビニールのカッパにカイロをたくさん貼ったから暖かい。
スタート5分前に下のカッパを脱いでホットジェルを塗る。
カイロは腰のポケットに入れた。
スタートラインまで50mあるかないか。
せかせかと腰を腕と一緒に動かす。
ジャンピングしたりして心拍数を上げる。
胸に指を当て十字架を切る。神様っ!!
雲ひとつない青空にピストルの音が響いた。
京都マラソンでJブロックだったマイフレンド。
遅い前走者を掻き分けて走ったのと同じように、ではないが、それなりに速い前走者を抜いてペースを上げる。
1kmラップは4分11秒。速っ!(笑)
今までにない速さに驚いたけど、心拍数には余裕があった。
コースはそれなりに頭に入れていたけど、北へ向かう17km+向かい風の影響がどこまで出るか。
エントリーするときに高低図しか見てなかったから、川沿いを走ると後で知った(笑)
初めて走るコースだけど、新鮮さを味わいたいから動画は見ない。
Aゼッケンブロックの恩恵で2kmラップは4分4秒/kmと、これまた10kmマラソン大会かと思わせるラップ。 17kmの折り返しまで4分15″ペースで走る予定だったので、少しペースを落とすつもりが速かった。
3kmラップはまた4分4秒!
風も弱く同じようなペースの集団に着いて足を回す。
小気味よい着地音が響く。
一定のリズムで進む集団の中が一番楽ちんだ。
4kmラップは4分3秒。 落としたつもりが落ちていないのは調子が良い証拠(笑)
めちゃめちゃ気持ち良い!
進路は北へ進み、市街地の熱い応援を受けて5kmを20分35秒で通過。
7km過ぎて川沿いの道に入った。空には厚く低い雲が広がり始めた。
気にならない上り坂との情報があったけど、左手に見える濁った川は、どっちに流れているか分からないほど緩すぎる勾配。白鷺は見れなかったよ。
スタート地点から17kmで700mの標高差。 計算すると0.4%。
緩い坂道は上り坂と下り坂の両方あって、本当に700mも上るか疑わしい。
10kmを40分46秒で通過。
ポケットから黒のモルテンを取り出し口に流し込んだ。
徐々に北から吹く冷たい向かい風に苦しんだ。
風景は単調な山道。10月のリンゴマラソンのような風景だけど、上り坂はリンゴの方がきつく感じた。
向かい風にはマイフレンドのれりさんから教えて貰った「顔面横向き走法」で凌ぐ。
綺麗に縦一列に並んだランナー。 時々強い向かい風で隊列が弾かれる。
ひたすら前走者の逞しいふくらはぎを見つめて、足が当たらない程度に走り続けた。
15kmは1時間1分45秒。 ラップは4分4秒! 神っ!!いや、シューズの恩恵が大きい(笑)
塩田温泉郷が見えた16kmから向かい風で苦しくなり少しペースダウン。
ようやく折り返しの17kmを通過! 予定していたペースをかなり上回っていた。
この時点でサブスリーを確信した。
背中を押されるような追い風と、緩い下り坂で神ペース(笑)
20kmは1時間22分30秒。 ラップは4分2秒と驚異的。
モルテン白を飲み込む。
寒くて指が動かなくなっていた。
ハーフのブルーマットを踏みつけ、ラップは4分1秒の1時間26分54秒。
4年前の静岡マラソンに近くなった。
まだ10km以上、追い風と緩い下り坂の恩恵がある!
自己ベストを越えて見せる!
深呼吸していても常にラップは4分2秒前後で楽しかった(笑)
25kmは1時間42分55秒! 速いペースでわき腹が痛くなったけど、ゆっくり深呼吸したら治ったよ。
たまに向かい風が吹くけど直ぐに追い風になる。
回りのランナーの息遣いも大人しい。
30kmを2時間3分45秒で踏んだ! 自己ベストを2分以上上回った。
もうサブスリーは確実。
後は脳を騙せるか。
橋を渡ると恐怖の強風が(笑)
初めてポカリを2口飲み背の高いランナーに張り付く。
時々強く吹くけど耐えられる風だった。
マイフレンドが走ってる大会は猛烈な風なんだから、根負けせず前に足を回し続けろ!と気合い入れたけどラップ落ちは仕方ない。
折り返して上流方向へ進むと思ったら違っていた。
まだ折り返しではなかった。
橋を渡って向かい風が強かったので、折り返し地点だと勘違いした。
まだ下り基調で追い風の恩恵を受けれると思えば、ここで気力落ちして諦めることはなかっただろうね。
32.5kmで再び橋を渡った。
道に迷ったような感覚で頭が混乱していた(笑)
一体、川を何周するんだ??
35kmは2時間25分2秒。
4分19秒までラップが落ち、自己ベストの2時間56分切りは諦めた。
次第に内転筋の突っ張り感が強くなり足が上がらない。そして寒い!!
37kmからゴールへ向かう東行になると記憶していた。
ようやく37kmラップが見えて、寒くて風が強かった川の道を離れた。
少しまた追い風が吹いて楽になった。
沿道の応援が激しさを増した40kmを2時間47分22秒で通過!!
4年前と20秒しか違わなかったと後で気づいた。
寒い寒すぎるー!!
応援してもらっている人たちに手を振って応えたよ。寒いって(笑)
もう脳味噌を騙すことなんてできなかった。
惰性で足を前に運んで、ゴールまでの短い距離を思う存分楽しんだよ。
ようやくお城が目の前に現れて橋を渡って!!
刀を振りかざして・・・あちゃぁーーー!!
えいやぁー!!ってポーズ(笑)
門へ突撃!!
別大で撮ってくれなかったゴールシーンのポーズで何回も!
本丸に侵入してゴール!!
おかしな二人(笑)
余裕余裕!!楽しかった!!寒かった(笑)
フィニッシャータオルとメダルとポカリを大きなビニール袋に入れて、小走りで1km先のホテルへ。寒かったから(笑)
湯船で熱いお湯に浸かって生き返った。
後で見たら気温はなんと4℃。
かなりのランナーが低体温で動けなくなっていた。
気温が低い上に北風で体感温度は0℃に近かった。
奥様がゴールしてくる時間になって、ホテルから自転車を借りてお迎えに。
ラップタイムを見たらゴール予想タイムが4時間15分って!!(笑)
ばぁちゃんのアクロバットなマッサージで若返った?(笑)
無事にゴール!
ホテルまで小走りさせて疲労抜き?
無料のお城チケットを使って見学したけど、走った後に行くのはお勧めしません、って案内に書いてあったような。めちゃくちゃ疲れました(笑)
姫路城公式サイト:トップページ (himeji.lg.jp)
左側にゴールゲートがある。
熊本城マラソンみたいな急坂は無くて良かったよ。
石垣の右側が例の暴れん坊将軍が馬に乗って走った坂道。
ここを走らされるのかと冷や冷やした(笑)
4時間切ってないんだから帰りも運転頼んだぜよっ!
あんな上まで登るのかぁーってため息が。
400年以上も前に組まれた巨大な柱と梁。
鬼瓦と鯱がたくさんくっついている。
荘厳な白鷺城。強靭な要塞を攻め落とすなんて無謀だったね。
処刑・自殺・妖怪と様々な怨念が渦巻く白鷺城。
9枚入りの煎餅が売店に売っていた。
井戸に投げ入れたなんて。。。その水を飲むんだよね?「お菊井戸」
この角度が好き。
熊本城ほどの高さではないが、人が人力で工作した物は美しいね。
この門を潜ればゴールって感動的。
乾杯っ!!
大好物のお寿司にカキの天ぷら。
走った後は肉!!
肉ローディングしたおかげで疲労回復が早く、翌朝は筋肉痛なく普通に5時半に起きた。
気温は氷点下2℃だったけど、ゆっくりジョギングすると汗ばんでくる。
グーグールマップで検索した「見野古墳群」へ足を運ぶ。
隣地が市管理の墓地になっていて、未発見の古墳が多数残っている気がする。
規模は小さいけれど狭い場所に何基もの古墳が。。。
やっと3時間切れましたーーー!!
寒すぎて指が痛かった。。。
意外と古墳だらけな姫路市だったよ。丁度10kmジョグしてお腹空いた。
朝食は昨日食べれなかったバイキング。
鼻から出そうになって後悔(笑)
帰りも奥様が頑張りました。
9時間ちょっとで帰宅。
夜飯はお決まりのCoCo壱番屋カレーね♬
大会を振り返って。
一戦毎に速く逞しさを増し、奇跡的に万全の状態でスタートラインに立てた。
サブスリーを出すというプレッシャーもなく、寒いから早くスタートさせてくれ!って感じで号砲を待っていた。
42.195kmを4分15秒/kmのペースで走り抜ける怖さは、今までの辛かった練習が打ち消した。
スタートからは予定していたペースを大幅に上回り、中間地点で既にサブスリーを確信できた。
余裕を持ってゴールできたのは、長距離走を何度も行った結果だと実感した。
自己ベスト更新は脳を騙すことができず達成出来なかった。加齢かなぁ(笑)
白鷺城は攻め落とせなかったよ。
サブスリーってこんなに楽に達成できるものなのか疑わしく、途中でショートカットしてしまったのかと本気で思ったよ。
翌日も筋肉痛には全くならず、10kmもほぐしジョグして身体は疲れ切っていなかった。
ってことは本気で走ってないってことか。難しいな(笑)
マイフレンドと共に幾つもの大会を走り続けた楽しい思い出。
日本の美しい春夏秋冬の季節を駆け抜け、4年越しに4回目のサブスリーを奪還できた。
みんなの頑張りが背中を押してくれたよ。
本当にありがとう。
また次も頑張ります💪