先月の防府マラソンは冷たい雨にやられてリタイヤ。
先々週のハイテクハーフマラソンは、素晴らしい天候にも関わらず自己ベストより2分遅れでゴール。
去年走った別府大分毎日マラソンは気温2度!しかも強風の中で小雪がちらつき、腹巻とカイロで低体温に備えた。
1月のフルマラソンは勝田全国マラソンにエントリーしていたが、去年は別府で走れず、今年はエントリーを検討してはいたものの、冷たい北風を受けてストレスマックスで走りたくないので、南国館山の美しいロードを走りたくこの大会にエントリーした。
実をいうと、エントリーしたくない大会ベスト3に入れていた大会なんだけどね。
アップダウンが激しいコースで、とても楽にはゴール出来そうもないから。
しかし、ランニング仲間から強烈に誘われてエントリー。期待と不安が入り乱れながら、例のごとく週間天気予報とにらめっこしていたが、大寒波が襲来して北風が強く吹く予報が続いた。
本命のフルマラソンは来月の静岡にしているので、コースも天候も厳しい館山若潮はその練習とした。
この大会の特色である特製クリームパンが各エイドにあり、濃厚なクリームがとっても美味しいと評判だった。
クリームパンだけだとのどに詰まってしまうので、マイカフェをポーチに入れて走ることにしたよ。
年末の走り納めおひとり様フルマラソンでは、前日の昼飯に大量の寿司を食って好記録が出た。
今回も同じように前日の昼飯に寿司ローディングを試みた。
全部赤身!マグロマグロ・・・カツオ!!
15皿30貫。少し控えめにして夜はおにぎり1個とファミマチキン。ビールも飲んじゃったよ。
当初の宿泊地は君津駅近くのビジネスホテルだったけど、当日受付が混むとの情報で、会場に近いペンションを予約。
大会日が近づくにつれて不安が的中し、冬大将軍が大暴れな気圧配置となってしまった。
館山も強烈な海風が吹き荒れて、10mを越えるフェニックスも大きく揺れていたよ。
事前受付をしに会場へ到着。猛烈な冷たい北風!!
到着が遅かったので空いていた。
受付を済ませペンションへ向かう。
途中でマラソンコースを走ったが、微妙なアップダウンが連続していた。
大島よりは酷くない印象だったけど、車も揺れるような強風で前に進むかが心配。
19時前に到着。
ペンション内は夕飯の準備でとても良い匂いが漂っていたよ。
ペンションで素泊まりはもったいないなぁ。
部屋も広く浴室は貸し切りだったし、宴会禁止だから夜はとても静かだった。
全豪オープンテニスの女子決勝戦が放映されていて、大坂なおみの健闘に勇気づけられたよ。カモーン!!
強風が凄まじく、ペンションは窓が軋む音が凄かった。
翌朝は5時に起床。朝食は軽めに。
7時に出発。
南国調のとても素敵なペンションだった。
昨日ほどではないにしろ、北風強風は変わらず。
再びマラソンコースの一部を走って憂鬱な気分になった。
会場に一番近い駐車場に7時半に到着。
かなり混むという情報から早めに着いたけど、案の定、既に満車に近い状態だった。軽自動車はスペースが小さいので、一番出口に近い場所に停めさせてもらえたよ。
ボトルのカフェを飲みながらカロリーメイトを4本食べた。
会場入りして、スタート前のエイドを満喫。
焚火のそばで温かい焼き芋と小さなお餅が入った甘いおしるこ!真冬並みの寒波に包まれた会場で、とっても美味しいおもてなしだった。
って、出走前にこんなにふるまってくれる大会は珍しいよね。
会場では菜の花が満開で甘い香りが漂っていた。
猛烈な北風で旗も飛びそうな感じー。
ラン友さんと合流。
寒くて風が強いけど、お互いに頑張ろう!!って気合注入。
僕はハーフまで90分で走って、美味しいクリームパンを何個食えるか大会。
アップダウンの連続だし、24kmからは強烈な向かい風の餌食になりたくない。
フルマラソンを走るラン友さんはこの大会で自己ベストを狙うっ!
って、このアップダウンだらけな変態コースで(笑)
もう一人のラン友さんは10kmに参加。
入賞経験もあるので、年代別の入賞は間違いないと思っていたよ。
コース図。
ワニの歯のようなギザギザなアップダウン。
北から南へ向かうコースは追い風に乗って走りやすそう!
逆に、海沿いの気持ち良いロードが終わる23km当たりから徐々にアップダウンも厳しくなり、強烈な向かい風によって前に進むのが苦しそうだ。
ハーフまでは特性クリームパンを食べてコーヒーを飲んで90分。
北行きのコースに入ったら、ペースを落としてたくさんクリームパンを食べる作戦とした。
目標タイムは3時間15分。
調子が良ければ、年末のおひとり様フルマラソンのタイム3時間10分を切りたい。
スタート5分前に防寒着を脱いでマネージャーに渡した。
ガチではなくファンランなので、カメさん帽子を被っていつものゼッケンのポーズ。
もしかしたらあの大田原よりも酷い天候になるかもと予想していた。
ラン友さんと握手し、スタートの号砲が鳴った!
スタートロスは約50秒ほど。
かなり混雑していて、500mのラップは3分30秒近く掛かった。
徐々に走りやすくなり、追い風も気持ちよく受けて、5kmラップは22分15秒で通過。
4′10″/km前後で走れていたが、小さなアップダウンと何故か向かい風を受けて少しペースが落ちてしまった。
10kmを45分16秒で通過。
スタートのもたつきロスを考慮すれば、アップダウンのこの10kmはまずまずのタイム。呼吸もそれほど苦しくない。
海沿いの鄙びた街並みや、時々顔を覗かす富士の高嶺を眺めながら気持ちよく走った。
シューズは練習用のスカイセンサー・グライド2なので、ハーフを90分切れれば上出来だ。
お目当ての特製クリームパンエイド発見!
2つ鷲掴みにして口に運ぶ。
意外に硬い!そして大きい(笑)
一口サイズかと想像していたが、一個を二つに切ってあった。
ポケットに入れると、汗がクリームと一緒になりベトベトしそうだったので、両手に持ちながら4′10″/km前後のペースを保ち口に運ぶ。
ありえない!!
口に入れても噛むのが辛くて顎が痛くなった(笑)
しかも二つも取ってしまったので、マイカフェボトルが取れないし。
何とか一個食べ終えてカフェを口に注ぐ。うまい!!
パン生地は冷たい風にさらされて硬くなってしまったが、中のクリームはとろけてとっても甘かった。
舌で舐めるようにすくって口の中で味わい、パン生地はゆっくりと咀嚼しながら再びクリームを舐める。右手左手と交互に舐めてかじって腕を振って・・・・!!忙しかった(笑)
約3kmほどこの行為を続けてかなり疲れてしまったが、右手側には雄大な富士山を見ながら・・・走りながら美味しいクリームパンを食べれるなんて贅沢だよね。
でも、さすがにこのハイペースでクリームパンをかじりながらカフェを飲むのは疲れてしまった。
やがて3回も走った大島が見え、あの大島ウルトラマラソンよりも酷な大会はないと言い聞かせたよ。
何度も襲ってくる小刻みなアップダウンを走り終え、徐々に背中からの追い風を感じ始めた。
15km過ぎたあたりから海沿いに出た。
フラワーラインという名のように、左手には満開の菜の花が咲き、右手には眩しく光る太平洋が美しい。
かなり汗が出たので、アームウォーマーを下げて手袋を外した。
心地よい追い風に押され、アップダウンも必ず下り坂があると信じて走り倒した。
次のエイドもその次のエイドも、美味しそうなクリームパンを素通りし、何とかハーフをロスタイム引けば90分切り達成。
宿泊したペンション前を通り過ぎ、いよいよ北へ向かうコースの23km折り返し地点通過。
猛烈な向かい風!!って、想像していたよりも弱くて助かったが、結局、アップダウンだらけなので心が折れた。
24km過ぎのエイドでお饅頭を発見!
食欲をそそる旨そうな塩大福もあって、いい加減にガチで走るのを諦めた。
ランナーの邪魔にならないように隅で立ち止まって、甘い餡子が詰まった塩大福を温かい麦茶と一緒に味わった。
大福を食べた後の温かい麦茶がとっても美味しく、もう一個食べようとしたけど、どんどんランナーに抜かれるので食べなかったよ。
フラワーラインで抜いていったランナーに抜かされて、彼らを追いかけるようにジョギングしながらペースを上げる。
もうアップダウンだらけでタイムは望めない。時計を見ずにただひたすら脚を運んだ。
25kmラップは1時間49分34秒。
ラップタイムを気にしなくなったのが功を奏したのか、意外にも早く楽に走れていた。
30km通過は2時間11分53秒。ハーフの貯金を少し取りこぼしたけれど、平均4′30″/kmのペースは余裕で保てていた。
ここから一気に山道に入ると、このコースで最も厳しい上り坂に差し掛かる。
徐々に高度が上がるような感じで、細かくピッチを刻んで息は絶え絶え(笑)
どこまで続くんだ!!って心の中で叫んだら、やがて下り坂になったよ。
ロスしたペースを取り戻すように駆け下りた。
多摩丘陵の尾根幹線の方がきつく感じた。
32km地点のエイドを見たらなんと真っ赤ないちごが!!
立ち止まってカップに入れてたら、ボランティアの人がたくさん詰めてくれたよ(笑)
美味しいいちごを食べながら気持ちよく走った。
ラスト10kmを5′/kmで走ろうとしたが、何故かペースを落とすことはなく前走者を抜きにかかっていた。いちごの魔力か?
35km通過は2時間34分29秒。中々平らな道を走らせてくれない。
往路で走った海岸の道路へ出た!
やっとアップダウンも終わりか?!って喜んだら、まだまだ続くよアップダウンが。
さすがに脚に疲労が溜まってきたけど、残り7km。相変わらず向かい風がキツイ。
前走者を風よけにしながら、コバンザメ作戦で脚を進める。
野川コースを2周もすればゴールと言い聞かせて前走者を抜きまくった。
40km通過は2時間56分26秒。
向かい風が更に強く吹き始め、横隔膜が痙攣してしまい呼吸も荒く辛かった。
ラストエイドでクリームパンを二個掴んで、両方のポケットへ入れてゴールを目指す。
北風に吹かれて汗だくにもなっていないから、ポケットに入れても大丈夫かと(笑)
ゴール手前ではマネージャーのキャンキャン声援に応えたよ!
次の練習のためにラストスパートはせずにゴール!
走行記録
大きなフィニッシャータオルを肩にかけてもらい、温かい麦茶をたくさん飲んだ。
快晴とはいえ、1月なので気温が低く、温かい麦茶のサービスは本当にありがたい。
麦茶には砂糖も入っているのもあったよ。もちろんスポーツドリンクも。
再び焚火の傍で豚汁を4杯ほど頂きました。
10kmの部に参加したラン友さんは2位!!おめでとう!!
フルマラソンを走ったラン友さんはなんと1分も自己ベスト更新!!
二人とも気象条件が厳しいにも関わらず素晴らしいファイトでした。
大会を振り返って。
食べランに徹しようと挑んだ今大会だったけど、小刻みに襲ってくるアップダウンが麻薬のような刺激を与えて、結果としてファンランではなくなってしまったよ(笑)
沿道の声援は少ないけれど、カメさん帽子のお蔭か、キャンキャンと子供からお年寄りまで温かい声援を貰えました。
1月末とまだ真冬の気候だけど、出走前から完走後に至るまでボランティアさんの温かいおもてなしは、走るランナーだけでなく応援に来た家族にもふるまってもらえました。
走らない応援している人もたくさん食べれる大会なんだよ(笑)
特産物の出店も多く、ブロッコリーやレタスも安く売っていたよ。
小刻みに襲うアップダウンも、太平洋に浮かぶ島々や、真っ青な海と真っ白な富士山のコントラストを見ながら走れたので癒された。
フラワーラインは日本の道100選にもなっていて、満開の菜の花の香りは都心のフルマラソンではとても味わえない。
給食エイドも豊富に用意されている。特製クリームパンは最初のエイドを除けば全てのエイドに提供されている。そして温かい麦茶も!
まさかの塩大福とまさかのいちごエイドには驚いたよ!
ゴール後も素晴らしいおもてなしで、疲れた身体が癒されました。
参加賞にはTシャツはないけれど、高品質な大きいバスタオルを貰えたよ。
近くに温泉もあり、同封された500円券でランナーだけでなく応援者も入浴可能。
都心からはかなり遠いが、1月の寒さを忘れさせてくれる温かい南房館山を走るのも、旅ランの楽しみの一つだね。
高速バスも特急電車も数本発着しているし、スタート時間も10時と遅めだから日帰りも可能。
思っていたほど厳しいコースでなかったので、来年もエントリーしてクリームパン完食リベンジしたいな。