志摩ロードパーティ2015 ハーフマラソンの部参加

ランニング仲間が去年参加し、死兆星や地獄を見た!っていうので、同じ釜の飯を食いたいと思い、観光もできるからエントリーボタンをポチした(笑)

大島フルマラソン後はいつものような故障もなく、痛かった足裏横の痛みも何故かランニングしているうちに和らいだ。
整形外科のレントゲンでも異常なく、伊勢志摩へ旅立つ時には全く痛みがなくなった。

週間天気予報では晴れのち曇りの予報であったが、春の天気は変わりやすい。
直前の予報が曇りのち雨となってしまった。

伊勢志摩を観光したいので、荷物も軽いしアップダウンな道が続くこともあり、今回はモールトンAM-20を出動させた。

出発日の土曜日は雲一つない快晴!
新幹線の車窓からは霞んだ富士山が見える。
名古屋駅近鉄特急に乗り換え、伊勢湾を南下し終着駅の賢島駅で下車。

眩しい春の日差しは初夏のよう。
とりあえず昼飯!ってことで、スマホで検索して海の上に浮かぶお店「さざ波」へ。
風もなく波は穏やか。海の上に浮かんでいるが、殆ど揺れは感じない。



ボー!!って窓の外を見ると観光船が近づいてきた!


新鮮な海の幸は歯応えが違う。


駅周辺には土産物屋が点在しており、真珠の産地だからか、その手の物が多い。
見なかったことにしよう(笑)

賢島から北上し、大会のコースにもなっている「パールロード」を目指す。
宿泊地の鵜方を通過したら徐々にアップダウンがきつくなり始め、パールロードに入ったとたん、壁のような坂道に出くわした。


アキレス腱も痛くなり、この先は見たくもなかったので折り返したよ。

とても綺麗な真珠湾が見下ろせる的矢湾大橋からの眺め。

都市計画区域外だと思うが、凄い場所に家が建っている。というか、貼り付いている。


「ロードパーティ」という名のもと、この大会には多くの特典があり、特に二日分の志摩スペイン村入場券が付いている。
チケット一枚につき5名が無料で入れる。
種目もタフなハーフマラソンから、子供も走れるジュニアランまで豊富だ。
駐車料金は発生するが、家族での参加はとってもお得になっている。
参加人数は8千人を超えるので、時間に余裕を持って会場に入った方が良いでしょう。
ハーフマラソンの部の参加者は4千150名。

ウェルカムパーティで餅つきやっていたよ。


これも美味しかったけど、二個で百円はちょっと。。。

受付を済ませホテルがある鵜方へ走る。
距離的には5kmかな。自転車で来たけど、本日の走行距離は30kmも走っていない。
それだけ坂が辛く感じていたのと、明日のハーフをガチで走りたいから温存か。


ホテルにチェックイン


またまた海の幸巡りへ〜。


「磯っ子」


一人でカウンターに座ったけど、両隣も座敷も全てランナーだったよ!
ランナー同士、意気投合してしまい明日の対策とか天気とかで話しが盛り上がった。
ガチで走るので酒は飲まない。
ホテルのおばさんが話していたとおり、どれも新鮮でとっても美味しかった!

飲まないつもりだったが、コンビニのくじで当たった発泡酒を飲み、伊勢志摩と言えばお決まりの赤福!!

ピンクの小粒ちゃんは、最近出が悪いので試しに飲んでみた。ピンクの未経験者は初心者用から飲むのが普通だったみたいだ。
2粒は強烈で、6時間後に腹がゴロゴロしはじめ、スッキリドカン!って一気に出して、翌朝は何も起こらず快適な朝を迎えてホッとしたよ(笑)
出し過ぎて超空腹になってしまい、コンビニで大量に買ったパンやブリトーを胃の中に納めてしまった。

スタート時間が11時なので、雨雲ズームレーダーと睨めっこしながら9時30分頃にホテルを出発。
雨は止んだり降ったり。昨日の晴天は何処へ。


会場に到着。


曇り空と予想してしてしまい、ノースリーブと短パンの格好だったので、スタートまでとても寒く震えが止まらなかったよ。
土砂降りの中、スタッフの人も大変だった。風邪引かないでね。


雨が止んだと思ったら突然の土砂降り!屋根の下で待っていたランナー達からは悲鳴の声が。

10kmの部の整列が始まる頃になんと!雨が止んだよ(笑)

次第に空が明るくなり、いよいよハーフマラソンの整列が始まった。
申告タイム順に整列。1時間30分と書いたプラカードの列に並んだよ。
かなり前にランナーが並んで、スタートラインまで20mほどかな。
異常に寒かったので、心の中では早く走らせろ!という気持ちと、あの坂は走りたくない!って気持ちが交錯していた。
なので、スタート前の高揚感なんてありっこない(笑)

コース図と高低図

ドSなアップダウンが延々と続く約10km。それが終わればフラットな海沿いを走れるが、これでもか!って本当に意地が悪い最後の急な上り坂。楽しく走れるのは海沿いの7kmだけだ。
しかし、最後の苦しい上り坂を我慢すればゴールまでは下り坂だ。ラストスパートで何人抜けるか楽しみだぜ!
シューズはアシックス・ターサーを選択。去年の湘南国際フルマラソン以来の出番だ。
目標タイムは距離が不明なので、平均4分30秒台に入れば御の字か。
去年走ったラン友さんは1時間25分という驚愕するタイム!

待ちに待ってやっとピストル音が聞こえて(やる気なしだ)スタート。
スタート地点から緩い上り坂になり、少し下ってから急な上り坂が延々と続く。
まだまだ元気な3km地点かな?


的矢湾大橋を渡ると、昨日見てしまった地獄坂が壁のように現れる。
苦し過ぎる!朝食はパン系をメインに食べたが、腹が膨れるほど食ってしまい、呼吸をするたびに腹が割れそうな痛みが襲う。
ラップタイムを見ると、走り始めの急坂にしてはキロ5分台前半を表示していた。
歯を食いしばって腹の痛みを我慢しながら、ようやく急坂が終わり下り坂に差し掛かる。
大好きな下り坂でペースを上げようと試みたが、腹が揺れて裂けそうな痛みが!
下りでもペースが上がらず、また急な上り坂に差し掛かり、息も絶え絶えで脚は上がらず腹が痛いんじゃ!!

「お前はもう死んでいる!」な写真(笑)


走るのが嫌になり始めて目がうつろになり、今までアップダウンは苦ではなかったが、ゼッケンを破り捨てて帰りたくなった。
それでも我慢を貫き、ようやくこの大会の最も高い地点に到達。
真珠湾がとっても綺麗!時々日が差し、寒くもなく暑くもない絶好のマラソン日和!ポジティブに考えよう!!
折り返しのカラーコーンにタッチして、若干楽になった腹が脚の運びを速くさせる。
抜かれて行ったランナーを追いかけ、徐々にペースも上がり、ついに念願の海へと降り立つ気分は世紀末の覇者だぜ。

最後の苦しい急坂を見据えて、ペースはキロ4分30分に設定。呼吸も落ち着き長閑な海と塩の香りを楽しんだよ。
遠くにはゴール地点のスペイン村が見えた!
振り返ると、本当にこの海沿い7kmは楽しかったぞ。

あっと言う間に楽しい区間が終わり、徐々に勾配がきつくなる。
最後だ。本当にこの坂が最後だぜ!って言い聞かせ、温存していた脹脛に魂を込めて地面を蹴って坂を走る。
ようやくフラットな道に出て、一気にペースをアップさせる。


ゴール地点を睨みつつ更に加速させる。これで終わりじゃ!!


念願のゴール!!
ラストは飛ぶように走っていた(笑)


走行記録

workout 210, 2015/04/19, 20.680 km, 1:36'19"54, 4'39" /km, https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=914051028129105000000000000 #WristableGPS



記録証を貰おうとしたが、なんと!計測チップが走行中に脱落していた!
写真を見ると、最初の3km地点あたりから無くなっている。というわけで記録なし(笑)

スポンサーがダイドーなので、スポーツドリンクは飲み放題。
雲行きが怪しくなり、屋台村にも寄らずに伊勢志摩ロイヤルホテルへと自転車を走らせる。


スペイン村内のひまわりの湯は、添付されたチケットを利用すれば750円で入れる。しかし、ランネットの情報では、スペイン村へ入るのにも入浴するのにも2時間や3時間も要して、おまけに風呂はイモ洗い状態との口コミ。
伊勢志摩ロイヤルホテルは会場から自転車でも近く、温泉になっている大浴場も千円で入れたよ。
大浴場は誰もいなくて貸切状態。人工芝の上に寝転がって脚を入念にストレッチした。
レストランはオーダーストップになっていたので、喫茶店へ入りナン・カレーセットと念願のスウィーツ。


疲れも癒えて満腹至福になり、自転車に跨って鵜方へと向かう。幸いなことに雨は全く降らずにホテルに到着。
また磯っ子で夜食!って行ってみたが、時間が遅かったので材料がなくなり閉店になったいた。
駅の隣で海鮮丼を食べたが、なんだか新鮮味がなかったよ。

明日の天気予報は朝から雨。しかも暴風雨らしい。。。
とりあえず脚がまだ元気なので、ローカルな志摩の街を12km走ったよ。


チェックアウトする時間には強風が吹き始め、そそくさと鵜方を後にする。


私鉄の中で最も長い路線の近畿日本鉄道。大会のパンフレットも近鉄カラーのオレンジ。
名古屋から鵜方まで145kmもある。
吹き付ける雨の中、定刻どおりに名古屋駅に到着し、お土産と駅弁を買い新幹線に乗って無事に帰宅。


大会を振り返って。

パンフレットに記載されている「走って、食べて、遊んで」の文言のとおり、志摩スペイン村へ無料で入場することができ、小学生から大人まで楽しめる「パーティ・ラン」という大会そのもの。
しかし、一人でガチでハーフマラソンの部で走るにはお得感は感じられない。
唯一の救いが海沿いの7kmかな。大会主催者のちょっとした温かい思いやりが感じられたコース設定だった。
坂の勾配は「巨峰の丘」ほどではないが、何度も襲うアップダウンに挑みたい人は、是非、ハーフマラソンの部にエントリーして激坂を越えましょう!

参加賞のタオル