第12回伊豆大島ウルトラランニング100km


一昨年は左膝の半月板損傷で思うように走れなかったが、なんとか4時間22分で完走したフルマラソン


去年は腸脛靭帯炎とアキレス腱炎が大会直前に治り、テーピングを施し目標の4時間切りに成功!


そして、ついに伊豆大島を2周以上も走る変態ウルトラマラソンに挑戦!
100kmウルトラマラソンは、去年の6月に走った柴又以来の2回目だ。
60km過ぎで足首を捻挫してリタイヤした柴又の後、故障せずに絶好調だった夏秋のレースを終えたが、年末から胃腸炎になり、逞しくなった両脚がげっそりとなった。
勝田全国マラソン熊本城マラソン、静岡マラソンを立て続けに走り、着実に脚の筋力が回復!
はるな梅マラソンの坂道も苦とせず、アップダウンで有名な伊豆大島の100kmを駆け抜ける自信がついた。
特にウルトラマラソンの練習をすることなく、淡々と距離走して旅立ちを迎えた。
今回はマネージャーさんの可愛い子供達もお供にした。
船中1泊含めて3泊4日。
大型船で行く伊豆大島の観光を満喫してね〜。マラソンの応援もお願いね〜!

大型船からは東京湾の素晴らしい夜景が望め、上陸したら島民の暖かいお出迎え。
絶景を見ながら温泉に浸かり、海の幸山の幸を味わえる屈指のリゾート地、大島。
近くて遠い観光地だけど、一度足を踏み出せば意外と近い存在だ。

1日3千円の補助券とランニング仲間から貰った株主優待券。
今年は4人で船旅だから、事前に特1等個室部屋をネット予約。
上陸したら忘れずに観光案内所で補助券をもらうこと。
乗船する前に窓口で株主優待券を提示して、差額を返金して貰ったよ。

夜の竹芝桟橋に到着し、真っ白なさるびあ号が見えたよ。
ランニング仲間と合流して、さぁ!乗船だぜ!
彼も同じ100kmにエントリー。伊豆大島フルマラソンも走った経験があるので話題に尽きない。
ドラ太鼓が鳴り響いて出航。
レインボーブリッジを潜り抜け、次第に遠くなる東京タワーを見ながら乾杯!
明日の天気は曇りのち晴れ。
大会当日は曇りのち雨!
雨が降る前に完走したいぜ。
制限時間は14時間。
興奮して寝付けなかったけど、酒の力で爆睡。

窓の外がうっすらと明るくなった5時頃に起床。


空はどんよりと雲ってる。去年のような素敵な朝日は見れなかったよ。
大島が間近に見えた。
いよいよ上陸か。期待と不安が交錯する。
楽しく走って完走しよう!

上陸!


トヨタレンタカーを予約していたら、岡田港から借りれたよ!
営業所は元町港にあるけど、岡田港まで運んでくれた。
ヴィッツに荷物を積んで、先ずはお風呂!いつもの御神火温泉で旅の疲れを癒し、軽く朝食を食べて島観光へ〜。
遠くに利島と三宅島が見える。
雲は多めながらも青空もあり、日差しは強く風は去年と同じ。


三原山登山口から見える絶景。
ここが1周目の折り返し地点。



1周42km程度だけど、島をぐるりと周る観光は、いくつも見どころがあるから大変だ。
メジャーなところを観て昼食はべっこう丼。
今年はかなり観光客が多く、店内は凄い人数で溢れていたよ。
去年はまだ咲いていた椿は、暖冬の影響か早くも散り散りで殆ど見られなかった。



椿花ガーデンでオヤツタイム。椿は殆ど咲き終わっていたから入園しなかったよ。

リス饅頭


牛乳煎餅


ぶらっとハウスで大島牛乳で作られたソフトクリーム!



会場に到着。
今年からはフルマラソンとの同日開催はなくなり、ウルトラマラソンだけになった。
去年と比較して参加者は当然少ない。熱気は余り感じなかったな。
宿泊するホテルや旅館が増えれば、マラソン大会や釣り大会の旅行者を収容できるようになるでしょう。
フルマラソンは12月に開催しているという理由もあるが、宿泊施設が増えたらフルマラソンも同時に開催して欲しいね。

去年再開した同級生にも再会した。彼女は去年と同じく58kmの部にエントリー。
そのお友達はなんと!100kmの部にエントリー。お互いに完走を誓ったよ。


簡単な説明を聞いた後のお楽しみ抽選会は見事にハズれた!
ラン友さんがなんと!往復ジェット船のチケットが当たった!
来年のために練習、頑張って下さいね。

宿に到着し、一風呂浴びて夜食は鉄板焼きと300gステーキ!
食べまくって明日の100km走にエネルギーを備蓄させる。
なにしろ、消費カロリーは6000kcl超!
エイドが充実しているとはいえ、体力の消耗は避けられない。
腹が張り裂けるほど食いまくったよ。


スタート時間は早朝の5時。
3時半に起床しておにぎりを3つ食べてヴィッツに乗り、夜明け前の真っ暗な道を元町港まで走らせる。
闇の中に浮かぶスタート会場。ついに走る時がきたんだ。故障せずに、万全の状態でこのスタートラインに立てる。
テーピングは一切せず、いくつもの大会を走った脚は軽い。
気温が上がらず夕方から雨が降る予報だったから、CWXの長袖シャツを選択。サポーター入りだから、長時間走っても肩が凝らなかった。
完走は楽勝だ。自信はある。目標タイムを13時間とした。
1周目は島を反時計回りに走る。

波浮港まではアップダウンが続き、勾配10%を超える急な上り坂を走って標高を上げ、45km地点に設けられた最高地点の三原山登山口で折り返すルート。
海抜0mから560mまで駆け上がり、元町港までの13km全てが下り坂。
給食は充実しているから、途中でエネルギー切れすることはないでしょう。


ラン友さんと談笑してスタートラインで準備体操。少し肌寒かった。
マネージャーにジャージを預けて軽くジャンプ。
付き添ってくれてありがとう。
ちゃんと応援してね!
さぁ、スタートだぜ!!


走り始めは、脛に軽い筋肉痛があり、ペースを落として痛みがなくなるのを待った。
次第に夜が明けて太平洋が薄ぼんやりと見えた。
ようやく普通に走れるようになった4km過ぎで、路面の出っ張りに足が引っかかり転倒!
シューズは厚底ふかふかのHOKAを履いていたので、今までの感覚ではなかった。
2回転したけど、転び方が上手だったせいか、膝横を擦りむいただけですんだよ。出血したけど。


風は強くなく曇りだから走りやすい。


雨が落ちる前にゴールしたい気持ちで、波浮港の激坂を上る。
激坂マラソンには何度もエントリーしていたから、得意になったのかな。
序盤で抜かれたランナーを横目にして脚を早める。
三原山入り口でトイレタイム。
エイドは充実してるけど、スタート前に食べたおにぎり3つが空腹にさせない。
鯖味噌パンを半分食べながら、三原山へと続く坂道を走る。
急な坂道も苦にせずに、歩いてるランナーをごぼう抜き。


我慢の三原山上りが続いて、宿泊先の大島温泉ホテル前にマネージャーの姿が!
キャンキャン声援は1km先でも聞こえたよ(嘘)
子供達ともハイタッチ!
ラストの坂道に力が入る。
眼下に元町港と真っ青な太平洋!
空には雨雲一つない。
予想外な春の日差しは、標高560mまで駆け上がったランナーを暖めてくれたよ。
三原山入り口の折り返しを過ぎれば、残りはジェットコースター的な下り坂だ。
得意としている下り坂で、ピッチを狭くして駆け下りる。
あっという間に、前半戦の58km元町港に到着。


少量の水分補給をして、今度は時計回りに島を周る。


フルマラソンで2回も走ったコースだから、2周目の辛い42kmが楽に感じたよ。
元町港から18kmまで多少の下り坂はあるが、延々と上り坂が続く。
素晴らしい景色を眺め、ペースはゆっくりだけど歩かずに脚を進める。


一歩一歩脚を進めるごとに島の景色は変わる。これぞ島ランの醍醐味だ。ウグイスの鳴き声も長閑な椿並木の中でこだまする。
ダラダラと上る坂道が異様に長く辛く感じたが、大自然の素晴らしい風景が、滴る汗に滲んだ顔に笑みを浮かばせたよ。
ハムストリングスが筋肉痛になり始めたけど、マネージャーが70km地点のエイドステーションにいると知り、ゆっくりと脚を進める。
大島公園のエイドでマネージャーに励ましてもらい、子供達に手を振り、ラストの厳しい上り坂を走る。
島の東側高原地帯のアップダウンを良いペースで走り抜けて、1周目に上った急な坂道を気持ち良く駆け下りたかったが、脚がついてこない。去年のフルマラソンのときは爆走できたのに。
大腿四頭筋が筋肉痛になり、かなりブレーキになってしまった。1人2人と抜かれる。
波浮港からは軽いアップダウンがあり、ついに大臀筋も痛くなり歩き始めた85km地点。
天気予報が外れて、直射日光が疲労を増幅させる。暑い!
ラスト15kmはペースを落としても11時間で完走できる。
良く頑張った!
自分を褒めよう!
なんかそう考えたら気が楽になり、またゆっくりと走り始めた。


エイドでは、なるべく固形物は摂らず、スポーツドリンクとコーラを飲んだ。
フルーツは喉に詰まるのでバナナを避けてオレンジを食べた。
食欲がない訳でなく、固形物は走りながら食べれないから。
エイドにいる時間を極力短くして、脚への負担を減らしたかった。
脚を休ませると関節にも筋肉にも良くないと。
エイドステーションで3人抜いて、残り10kmからスパート!

ついに元町の看板が見えて、ゴールで待ってるマネージャーに「もう少しでゴールするよ!」って電話した。
港が目に入る下り坂はロケットダッシュ
ゴールテープが間に合わず、仕切り直したから立ち止まったポーズに(笑)
マネージャーと子供達とハイタッチ!
応援ありがとう!!




ゴール後はスポーツドリンクをがぶ飲みして、冷たい大島牛乳を一気飲み!
おじちゃん、美味しかったよ、ありがとう!!


走行記録

https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=923061026442859000000000000



関門ごとのラップタイムと順位。


序盤は脛痛と転倒の影響もありスローペースで順位は高くなかったが、徐々にペースを上げて脚が止まっていたランナーをごぼう抜き。
86km地点の第5関門で現在の順位が26番だと教えられた。なんとか20位以内に入りたい希望があったが、着地の度に襲う大腿四頭筋と大殿筋の痛みに耐えかねてペースダウンしたら、抜きつ抜かれつして楽しかった女性ランナーに抜かれてしまった。
順位を落としたのはこのときだけで、後で知ったが、この女性ランナーは去年の優勝者で、しかもウルトラの女王と呼ばれている人だった。勝てるわけないね(笑)


憧れの100km完走メダルをゲット!
他に類を見ない素晴らしいメダルと大島牛乳アイス。


早々とヴィッツに乗り込み大島温泉ホテルに走らせる。
早く温泉に入りたい!!
ホテルに着いて車から降りたら筋肉痛が酷くロボット歩きに(笑)
まともに階段の昇り降りができん。
関節痛にはなっていないから一安心だ。
絶景を見ながら温泉でマッサージ。
100kmも走ったんだ。しかも10時間24分で。よく走ったなー、この脚で!!

夕飯は椿フォンデュと麦酒で祝杯!


完走後の体重が59kgだったから60kg超えは確実だね。
スタート時の体重は計ってないが、前夜と当日の朝に相当食べていたと思うよ。
フルマラソンを完走した後の体重が58kg程度だから。

翌日の朝も露天風呂に入り、走り回った広大な三原山を見収めた。
来年はボストンマラソンが4月にあるので再来年また来よう。
再来年は50歳か。もうガチで走ることはできないから、たくさんあった美味しい給食を食べながら楽しく走るよ。

あんこ猫にお別れして乗船。


多くの変態ランナーを乗せて、船はゆっくりと竹芝桟橋へ出向した。


大会を振り返って。
アップダウンが多数あり、国内屈指の激走コースだったが、終わってみれば酷い筋肉痛はあったものの、故障になるような痛みはなく大会を終えることができた。
天候も当初の予報が大きく外れて、日焼けするような好天に恵まれたのも幸いしたね。もっとも、夜には雷雨になり凄まじい稲光が走っていたが。時と共に変化する景色もこの島ランは退屈させなかったね。
100kmという距離は意外にも短く、10時間24分37秒という時の長さも感じずに完走し、島の人たちの応援や同じランナーと共に「ふれ愛ランニング」をまた楽しめたよ。この時間は私の一生の宝物になった。
そして、常日頃から私の体調を気遣い、早朝からスタートを見送って、大きな声で熱い声援を送ってくれたマネージャー様には感謝の言葉で一杯です。本当にありがとう。
金文字の素晴らしい完走メダル、また再来年ゲットしに、この素晴らしい島に上陸するぜ!!