第32回 カーター記念 黒部名水マラソン 〜美しい日本の風景を訪ねて〜


ランニング仲間が去年参加したので、またまた同じ釜の飯を食らいに参加した。
この大会の始まりは、1984年5月22日、YKK株式会社の創業50周年記念式典に出席の第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーター閣下の来市を記念し、第1回ジョギング大会を開催した。
その後、ジョギング大会からハーフマラソン大会へと進化して、去年初めて公認フルマラソンの部が新設された。
フルマラソンの大会としては若い方であるが、30年間培った経験をいかんなく発揮し、初めて開催したフルマラソン大会とは思えない大盛況だったようだ。
公認フルマラソンとしては異例の5月末の暑い時期に開催される。自己ベストを狙うには気温は20度を超え、標高120m地点で折り返す過酷な大会。
しかし、ランネットによる評価では95点超!という素晴らしい大会だ。
種目も豊富で、フルマラソン、10km、5km(中学生以上)、3km(小学生)、3kmジョギング(小学生以上)の部がある。
フルマラソンの参加者は5,514人。総参加者は10,487人と、毎年参加者が増えている人気がある大会。
都道府県庁所在地以外で開催される大会で、1万人を超えるランナーを集めているのも珍しい。
北陸新幹線も開業し、東京都からは819人が参加。隣県の石川県よりも多かった。
金沢観光と立山連峰を眺めながらのサイクリング、そして未だに乗車したことがない大糸線からの車窓を満喫したい。


記録証が入っていたクリアケース。暑いからみなさん被り水しているし、大切な記録証が濡れないようにと小さな思いやりが感じられたよ。




志摩ロードパーティからは珍しく故障もせず順調に練習を重ね、5月に入り大会前の走行距離は375km。平均で一週間に120kmは走ったことになるが、殆どキロ6分前後のジョギングペース。この大会は6月6日に控えている「柴又ウルトラ100kmマラソン」の練習走行として位置づけしていた。そもそも、ガチで暑い中42.195km走っても、楽しくないし苦しいだけだからね。
この大会の素晴らしさを味わいたいので、4時間以内で完走し、その後更に20km走る計画にしたよ。
出発前夜は気分が高揚してしまい全く寝られず。



旅のお供はモールトンAM-20。TSRよりも軽量で輪行が楽。なによりもゴキソハブの恩恵に授かりたいのだ。




北陸新幹線「かがやき」



東京から金沢まで約2時間半で運んでくれる全席指定。美しい斬新なデザインに感動したよ。

北陸新幹線スペシャルサイト http://hokuriku-w7.com/

かがやきだけが全席指定らしい。乗車券を持っていても乗れないんだよ。乗り遅れたら危ないところだった。
土曜日のわりに、東京駅から空席もあったが大宮駅からは満席に。
ただ、善光寺効果もあって、長野駅で下車する人も多かったので、新潟県に入った頃には空席が目立っていた。
2時間半で全席指定のこのお値段、割安な切符もあるがどうなんでしょうね?グランクラスを廃止して、他の新幹線と同じように自由席をもっと増やせないのかな。
指定席については特段コレといった特徴もなく、せいぜい全座席にコンセントが備わっている程度だ。九州新幹線の方が乗っていて楽しめた感が強い。ごくありふれた車内・座席。短い乗車時間内でグランクラスを利用する価値があるのか。
進行方向右側の窓席を確保したので、赤城山浅間山を眺めて多くのトンネルを通過し、しばらくすると真っ青な日本海が遠くに見える。



あっと言う間に金沢駅に到着。プラットホームにも金沢らしさが。




改札を抜けると、この駅が普通の駅ではないと実感させられる。




兼六園口へ向かい「鼓門・おもてなしドーム」が近づくとその巨大さに絶句。



古き良き伝統と近未来の融合物体??
遠くから眺めると、宇宙空間に浮かぶ要塞のようだった。



同じトラス構造物体のモールトンと重ね撮り♪



外人さんに何枚も写真を撮られたよ(笑)
美しい駅と美しい自転車、そして美しい少年(嘘)
変わった駅と変わった自転車、変わった帽子を被ったおっさん(爆)
駅を少し離れると、人もまばらな寺院通りに出た。




昼時まで時間があるから、いっちょ海を見にポタナビを見ながらペダルを漕ぐ。
近いと思ったが意外と10kmもあったよ。



信号機はこんなに薄っぺらい。



日本海に到着。かなり暑いぞ。水着があれば海ざぶーんしたのにね。



来た道を戻り兼六園界隈で昼食しようと探したが、入りたい店は並んでいて結局蕎麦屋かつ丼(爆)
さすが観光地!お味噌汁は美味しかったよ。

ブラタモリ」で紹介された場所をサイクリングしようとしたが、前日受付に間に合いそうにないので、香林坊のスタバで休憩。



スタバヲタクな妻のお土産に金沢タンブラーを買ったよ。
オープンしたばかりに購入した初代の方が金沢らしかった。



金沢駅からは北陸新幹線はくたか」に乗って富山駅で在来線に乗り換え、大会会場となっている黒部駅へと向かう。
北陸新幹線には、「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の4種類あり、最速なのが「かがやき」だけど、「はくたか
が速いイメージとして残るよね。「白鷹」「雷鳥」「あさま」の方が相応しい気がするが。
北陸新幹線開業に伴い、不幸にも第三セクターとなってしまった在来線。日本海ブルー。なんか哀愁を感じさせてくれるぜ。



第三セクターに成り下がってしまったとしても、この線路は新宿まで続いている。鉄道事業は極めて公共性の高いもので、線路で繋がっているにもかかわらず、こと細かく分社化されてしまい、経営が悪化したら廃線の憂き目に遭う。国策として線路が敷設され、地方と都市部を連結させ地方の活性化に役立った二本の線路。分社化することに意味があったのか疑問だ。

そんなことを考えている間に黒部駅へ到着するアナウンスが聞こえた。
人気もない閑散とした「あいの風とやま鉄道」の黒部駅



駅前には明日の大会の横断幕。




黒部市内の中学生による応援メッセージが可愛い。1キロごとに全42枚あるんだよ!



自転車を組み立てて大会会場へ向かうと、跨線橋からうっすらと立山連峰が見える。



無事に受付を済ませ、参加賞の素敵なTシャツを貰った。
Tシャツのデザインは、事前に3種類の中から投票を行い、最も票を獲得したデザインが選ばれる。
カラーも2種類選べる。




このような大会は珍しい。みんなで決めた!不平不満は言いっこなしだよね。
大会によっては恥ずかしくて着れないのもあるらしいし。




宿がある宇奈月温泉へは、黒部駅から少し離れた旧黒部電鉄(富山地方鉄道)の電鉄黒部駅から乗車。




自転車を分解して輪行ばかりしていたので、このサービスには正直なところ涙が出るほど嬉しかったよ。




改札をそのままの状態で通るのに違和感あったけど、観光地のおもてなしとして全国に普及して欲しいね。
電鉄の雰囲気は、都会にはない静けさと安堵感に溢れていた。





絶えず小刻みに揺れる車窓からは、田植えを終えたばかりの名水に満たされた田圃が途切れることなく目に入る。
5‰から10‰という具合に勾配が上がっていくが、0m地点から200mまで一気に上るといった感覚はない。
次第に田圃から山林に景色は変わり、いくつかのトンネルを抜けて旧黒部電鉄(富山地方鉄道宇奈月温泉駅へと到着。



眼下には黒部川が見えるホテルからの夕焼け。



本日の夕食。お酒は飲まないよ(笑)

名水が注ぎ込む富山湾の一品の数々に絶句。




部屋に戻って金沢駅で購入した和菓子を食す。
色んなお店を巡って買いたかったけど、時間もなくて隣の人がこれを5箱!って叫んでいたので買ってみた。
包みを解くと美しい緑色の物体が。中には甘く煮た栗が入ってたよ。
和菓子にある独特の甘さはあまり感じなく、甘く煮た栗を抹茶の苦みが包んでいる。




明日はこの仕様で走るぜ!


楽しみながら走ることにしたので、妻にお願いしてカメさんを作って貰ったよ。
全て着ぐるみの仮装で走るのは暑すぎて危険なので、帽子の上にカメさんを乗せて貰った。
ブラタモリに登場するカメをモデルにしたのだが、ちょっとなんか変?
「カメさん頑張って〜!」の声援が聞けるかな(笑)
明日の最高気温は29度を超えるらしいぜ。
名水を浴びながら完走して20km余分に走ってやる!




翌朝は目覚めも良く、朝食をたっぷり食べていざ出陣じゃ!
殆ど下り坂なのでペダルに力が入ることもなく、約50分程度で会場に到着。素晴らしい青空!!



無料で食べられるチケットをホテルに忘れてしまった。



スタッフの女の子に撮って貰ったよ。



自撮りカメ(笑)



気温は既に20度近い。高橋尚子さんの明るい声がスピーカーから聞こえ、刻々とスタート時間が迫ってくる。
ロング走用のクッションが柔らかいシューズを履いた。柔らかすぎて砂の上を走っている感覚。
準備は万端。全てのエイドを制覇し、美しい風景を眺めながら楽しくゴールすることを決意した。
そして必ず余分に20km走ってゴールしてやるぜ!



号砲が鳴り響き一斉にスタート!
ブロックスタートだったが、混雑することなくスタートラインを通過。
生地地曳太鼓による応援団。



しばらく走ると右側に旧JRの線路が現れて5km手前で折り返し。
道幅は狭いが全ての道路が閉鎖されているのでとても走りやすい。
スポンサーであるYKKの広い工場敷地を眺め、黒部駅前で直角に曲がり10km通過タイムは52分。
気温が高いせいか、ペースを抑えていたのに心拍数は140台。上り坂で160を超えないようにゆっくりと呼吸する。
コースマップを良く確認していなかったこともあり、右に左にと街中を走り続けたので意外に疲れが出たようだった。
徐々に傾斜が辛く感じ始めた15km。旧黒部鉄道の鄙びた単線が見え、ひたすら直線の道を折り返し地点まで上って行く。
ランネットにあったとおり、沿道の声援が素晴らしい。期待していた「カメさん頑張って!!」なんて何度も聞けたよ。
ハイタッチの数も凄まじく、頭を突き出して「カメさんタッチ」なんかもしてもらい、楽しくって可笑しくって腹が苦しかったぜ。
20km地点を通過。タイムは1時間44分。心拍数が150を超え始めさらにペースを落とした。
23.1km地点にあるエイドでは、この大会名物の押し寿司を二つ手に持ってゆっくり食べて、冷たい黒部の名水で喉を潤す。



気温が高い大会なので、給水は飲むだけでなくシャワーやスポンジも用意されていた。
突然Qちゃん登場!!みんなQちゃんめがけて走ってハイタッチしていたよ(笑)
近くで見ると意外と背が高かったよ。パーン!ってハイタッチさせてゴールへと走らせる脚は軽いぜよ。
貰ったスポンジをウェストバッグに挟み、エイドに寄る時は紙コップを何個も取って、急激に上昇する体温を抑えた。



折り返し地点を過ぎれば上り坂はない。サブ3.5を目標にペースを上げて走るか迷ったが、当初の目的を見失ってはいけないので、心拍を上げない楽な走りに徹したよ。



激流で有名な黒部川沿いに出た。頭上からは初夏の太陽が体を熱するが、首回りにランニング仲間から貰ったミドリガメの手ぬぐいが守ってくれている。
30km地点で2時間36分。心拍数は常に140台。ベストよりも20分遅れだけど、何度もエイドに寄って全身に水をぶっかけ、ゆっくりペースで心拍も上げていないので全く疲れは感じてなかった。暑い中、長距離を何度も走ったので、30km到達が思いのほか早く感じたよ。
陽射しは強いが暑さは余り感じず、雄大黒部川の激流を見ながらオレンジを頬張り、冷やしラーメン、そして旨い!と絶賛だった塩ソフトを二つ掴みながらゴールへと脚を運ばせる。
潮の香りがし始め、ついに富山湾が見える海岸線に入った。
残り4kmでゼッケンAクラスの若いランナーに並ばれた。身体が反応してしまいペースアップ。



カメさんが泳ぐぜ!なポーズ(笑)
面白い光景に見えたのか、何枚も連写して貰ったよ。



後方を走り続け徐々に心拍も上がり160に突入。
ついにゴールが視界に入った!



ペースもキロ4分31秒まで上がって、抜きつ抜かれつのデッドヒートのあげく、最後は猛ダッシュされて追いつけなかったけど、志摩ハーフマラソンのゴール・シーンのように、ジャンピングゴールで決め!!


決まった!と思ったら着地に大失敗して派手に転んでしまったよ(カメ)
頭から着地して右肩を強打!脚は大丈夫だったから、すぐに立ち上がって心配して駆け付けたスタッフの女の子に笑顔で笑ったよ。彼女も笑っていたけど(爆)
フィニッシャータオルと記念のメダルを貰い全員の注目を浴びてしまって、ちょっと恥ずかしく痛かった感じのポーズ。



名水の入ったペットボトルとバナナを貰い、少し休憩してプラス20km走に用意してあったリュックを背負って走り始めたら右肩に激痛が。
転んだ擦過傷がリュックのベルトに擦れて、ベルトの位置を変えても痛くて背負えない。
残念だがプラス20km走は諦めて記録証を貰った。
名水ダンゴ、名水鍋、ますの寿司の無料引換券を忘れてしまい、二重の悔しさを感じてしまったよ。
体育館内にある無料のシャワーで汗を流したら、痛めた肩にまた激痛が。
自転車のハンドルもまともに握れず、悔しくて情けなくてケーキの爆食いに(笑)



走っている時に目に入ったケーキ屋さん「ジュメル」




夕飯もあるので控えめに4個にしたよ。



記録証と記念メダルをテーブルに広げて食後のお楽しみ。


走行記録
workout 242, 2015/05/24, 42.980 km, 4:01'23"03, 5'36" /km, https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=425051028029145000000000000 #WristableGPS



とても美味しくってまだ食べたい!っていう胃袋の叫びを抑えて、旧黒部電鉄に乗車して宇奈月温泉へ向かう。



宇奈月温泉駅に到着



二日目の夜食は少し飲んだよ。



これ以上ない至福の贅沢(笑)

柔らかく優しい温泉が肩の痛みを癒してくれたよ。



翌朝は6時前に目が覚め、余分に20km走れなかったので黒部川上流へと10kmジョギンした。



宇奈月は温泉だけではない。宇奈月温泉事件の碑。



権利の乱用は許さない、という民法上重要な判例になった事件。
土地所有権の目的に反する請求権は、そもそも権利の乱用であって認めない、という判決が下った。
戦後、土地所有権は日本国憲法第29条により保障されているが、「公共の福祉に適合するよう」法律で定められている。
当初のGHQ草案においては、財産を所有している者には義務を負わせ、所有権よりも利用権を高める草案だった。
しかし、それでは土地所有の自由が薄れ、法律に留保された明治憲法と変わらないという反対があったかは分からないが、草案内の「財産を所有する者は義務を負う」の文言が削除され、1項に「財産権は、これを侵してはならない」、2項で「公共の福祉に適合するよう」という文言が付加された。したがって、民法条文にある所有権は、現在でも非常に強い排他的な権利として存在している。
GHQのメンバーが宇奈月温泉事件の判決に目を通したかは不明だが、少なくとも、今現在の日本社会において目を覆いたくなるような惨状に出くわすとき、当初のGHQ草案のとおり財産権に義務付けがされた日本国憲法が施行され、それに基づいて各法律が現在社会に根付けば、経済活動に多少なりとも影響はあるにしろ、国民の生命と財産を守ることができたのかなと思う。
投資資本主義と理念のない都市計画によって無秩序に乱開発された光景は、私利私欲に目覚めた守銭奴どもの成れの果てだ。小さな国土でその7割が森林地帯。資源に乏しいこの国が経済発展するには、土地取引の自由度を上げる国策をせざるを得なかったのかな。
そんなことを考えながら、力強く流れる黒部川を見つめ、熊が出没しても不思議ではない獣臭かった坂道をせっせと下る。



朝食はおでんだよ(笑)



お土産を買って荷物と一緒に送って、お世話になったホテルを後にする。
究極の贅沢を有難う!来年は妻と一緒に来て費用は折半したいぞ。



塩ソフトと名水をサイクリングのお供にしたよ。



帰りの電車は昼過ぎだから、モールトンに跨って黒部の観光。



ラソンで走った復路を自転車でも通ったよ。絶えず名水が流れる音が耳に入る。
5月の暑い時期に開催される理由が分かるよ。なんたって水が美味しい!



清水庵に到着。



黒部市内には多くの湧水があり、それぞれ味が違うらしい。水は生命の源。マラソンで疲れきって火照った身体に注入すれば生き返るよね。ペットボトルの名水とはまた違った美味しさだった。


顔の日焼けが酷い(笑)



黒部駅に到着して自転車を分解。第三セクターあいの風とやま鉄道に乗って泊駅まで行き、そこからは直江津行に乗り換えて14時8分に糸魚川駅に到着。
日本海側は北陸新幹線が開業したことによって、3つの第三セクターが誕生した。それぞれの名称は県内で区別しているようだが、利用者にとってはそんなことはどうでも良い。えちごトキめきだろうがあいの風だろうが、線路はどこまで行っても繋がっているし、つまらない管轄争いなんてやめて、利用者を重視した運行に努めてほしい。乗り換えがめんどくさい。



泊行の電車。線路は電化されている。



直江津行の汽車。えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインで運用するET122形。



座席数が少なく、人気が高い日本海側の席に座れなかったよ。



糸魚川駅に到着。



大糸線が入線するまで1時間あるので、日本海を眺めに海へと歩く。
新しく新幹線ができた駅にしては閑散とした街だ。
地元特産のものを食べようとしたが、それらしいお店が見つからない。開業してまだ2ヵ月ちょっと。これから栄えるのかな。



展望台があったので登ってみたよ。



霞んでいて遠くの風景は楽しめなかった。
ヒスイの街・糸魚川市フォッサマグナでも有名。




土地の境界石にも使用されているよ。



JR西日本大糸線が入線したよ。



心地よいディーゼルエンジンの揺れとともに、汽車はゆっくりと南へ走る。
眼下には姫川が新緑の中を流れ、姫川に沿って汽車は右に左に走って行く。



新緑見ながら金の麗澤を食べる。



トイレはあります!



16時17分に南小谷駅に到着。



ここから先はJR東日本の管轄。この南小谷駅がJR西と東の境界駅。
そんなことはどうでもよろしい。乗り換えがめんどくさいんじゃ。
大糸線は今や世界に知れ渡る観光鉄道。糸魚川から松本までの直行便を増やしてほしい。
JR東日本の味気ない電車。



ただし、保線はしっかりしていて、上下左右に酷く揺れることはなかったよ。

ロングシートから車窓を眺める。



次第に山深くなり、右手側には雄大なアルプスの山々が迫ってくる。
時刻は16時を過ぎた。雲も多くたちこめてしまったので、真っ青な空に浮かぶアルプスの絶景は見れなかった。



晴れていればこんなに素晴らしい景色が見られるんだろうね。5月のカレンダーより。
リゾートビューふるさと北アルプスの風景。



木崎湖が現れたよ!



信濃大町で乗り換え、18時11分に松本駅に到着。のんびりと気動車で乗り換えなしで松本まで行きたいよね。
海から出発し渓流と新緑が楽しめ、そして日本の屋根でもある北アルプスの山々が観れる素晴らしい路線・大糸線
外国人観光客も多く、信濃大町からは満席だったよ。
次の電車は20時発の「スーパーあずさ



車窓は真っ暗。景色は望めないので、松本駅で買った唐揚げ弁当を食べて麦酒を飲み爆睡。



大会を振り返って。
最高気温は29度を超え、自己ベストを狙うには過酷な状況だった。
それにもかかわらず、ランネットの平均評価は95点という素晴らしい大会。
広大な黒部市総合公園を発着点とした運営も、1万人を超える殆どのランナーが満足していたでしょう。
黒部の中心市街地から黒部川が築き上げた扇状地を駆け上り、立山連峰から流れる黒部川の激流に感動し、藍色の富山湾を眺めたら古い鄙びた街中の道を突っ走る。
コースは片側2車線もあるような大通りを走るのではなく、狭くもなく広くもない道路がコースとして使用されていた。
沿道の声援が届きやすいサラウンドなコース設定は、カーター閣下がジョギング大会に乱入してしまった第1回大会の感動を引き継いでいるのかな。
給水ポイントも約2kmごとに設置され、紙コップの冷たい黒部の名水がとても美味しかった。
ゴール後は3種類の美味しい特産品が無料で支給される。
エントリー費も安く、記念メダル、素敵なTシャツ、格好いいタオルの3セットが貰えるよ!
制限時間も6時間という設定なので、完走する自信がない人も、ちょっと暑いけどこの素晴らしい大会の感動を味わって頂きたい。

美しい風景は美味しい空気、美味しい水、美味しい海の幸と山の幸をもたらす。
国土の7割を山林が占め、山林の谷間には清流が流れ、流れ着く先の海岸線は他の先進国に引けを取らない長さだ。
美しい風景の享受によってこの国は繁栄し、未来永劫引き継ぐべき宝物でしょう。
この素晴らしい宝物を守るために、土地取引の自由度を上げるのではなく、無計画で理念のない乱開発を防止するため、国も地方公共団体も勇気を持って規制すべきものは規制しなければならない。
需要があれば利潤が生まれる。それを過度に繰り返して突っ走って受けてしまったしっぺ返しの教訓を、後世に的確に伝えるべきでしょう。
都市計画法等の規制法は、土地利用の基本理念が確立されていないこの国では無力なのだから。

大会のホームページ http://www.kurobe-taikyo.jp/road/top2.html

富山県とは http://www.geocities.jp/rk_staff/kennminnsei/cha_1/toyama_1.htm



健康である限り参加するよ!美味しい名水を飲みにね!!