第11回 飛騨高山100kmウルトラマラソン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2年連続4回目の飛騨高山100km。

ウルトラマラソン100kmの大会は118kmの富士五湖を含めて過去7回走って5回完走。

2月にエントリーし長く寒い冬を越え、観測史上最も暖かった春はあっという間に過ぎ去り、30℃を超える初夏の5月は600km以上走っていた。

 

黒部名水マラソン後の100kmは過去3回走って2回リタイヤ。

1回は完走はしたものの酷い状態で終わった。

去年は帰りの車の中で散々2度と走りたくない!!って呪文のように言っていたれりさん。

それほど過酷なコースなのに、またエントリーしてしまう魅力的な大会。

エントリーする日が近づくとテンション上がりまくっていたね(笑)

宿とレンタカーの予約を終え、大会日が近づくにつれて高山の話題で盛り上がった。

100kmという長い距離と時間。

そして国内屈指の過酷な山岳コース。

それでも待ち遠しくなるのは、いつも気兼ねなく馬鹿笑いしている仲間との2泊3日の旅行だからね。

 

去年は71kmを喋りまくり食べまくりの奥様とはるるん。

そして100kmマラソンは初めてのけんさんとアリさん。

去年は惜しくも足が攣りまくってサブテンを達成できなかったれりさん。

74kmで足が駄目になってリタイヤした私を含めた6名の参加となりました。

 

 

気温が高くコースも厳しい黒部名水マラソン後は身体が疲労しきっていて、その回復はかなりの時間を要するものだと分かっていながら黒部にエントリーしたよ。

 

痛みなく無難に完走した黒部後2週間。1年間でもっとも過酷な大会を迎える。

黒部名水マラソン後は長距離走をせずに、カッパを着て背中に重りを背負ってゆっくり目なジョギングにとどめておいた。

リタイヤしてしまった去年は無理にヤビツ峠の坂道練習を2回もやっていたので、今年は近場の2km前後ある坂道を練習場としたよ。

大会1週間前に30km走やる予定だったけど、右膝がズキズキし始めて終了。

無茶をしないことが一番だね(笑)

 

 

重りは2.5kg。


疲労がたまらないように距離を少し短くして重りを背負ってジョグ。

 

 

2日前の最後の調整ジョグ。

3日前は低血糖&脱水状態だったけど、気持ちよく走り終えたよ。

 

1週間前からカーボオフをして、夜飯は納豆、キャベツサラダ、肉類の炒め物、豆腐の味噌汁がメイン。

お昼のお弁当は米がないおかずだけで。

朝食は飛騨高山のトミーミューズリーにミルク。

グルテンフリーで栄養価が高い。

飛騨高山ミューズリー専門店 トミィミューズリー | トミィミューズリーは スイス発祥のミューズリーをスイス人のTomさんが 飛騨高山で添加物、保存料などは使わず、自然素材の美味しさを大切にしている 自家製ミューズリー専門店です。 (tomymuesli.com)

 

体重も体脂肪も限界まで落ちた。



 

2日前の朝食はパンでなくご飯大盛りに。

 

夕食は大好きなマグローディング(笑)

 

 

前日の朝食。やっぱりパンが食べたくて(笑)

ホットミルクにトミーミューズリーの組み合わせと甘いジャムパンが最強のコンビ。

 

 

台風による豪雨が5月末にあったが、奇跡的にも被害は免れて安堵しました。

災害復旧がまだ終わっていないので、去年と同じく最高地点のスキー場経由ではなく厳しいコース設定。

 

美女峠からのえげつないアップダウンの繰り返し。

自己ベストを出して5位に入賞した時は、美女峠が土砂崩れのためにコース変更になったコース。

最高地点のスキー場までだらだらと上る程度だったので楽だったんだよね。

自己ベストや入賞を狙うのではなく、去年完走できなかったので、目標はリタイヤしないことにした。

 

スタートから雨の予報に。雷注意報も出てしまった。

前日の観光日だけは晴れて気持ちよさそう。



今年のレンタカーは日産セレナ。

 

7時半に調布駅集合。

短い渋滞だけで済んで、双葉SAで山梨県に住んでいるアリさんと合流。

天気予報では土曜日から雨予報だったけど、奇跡的に高山地方は曇り後晴れになった。

前日だけ晴れ女パワーが効いた(笑)

 

とはいえ、日曜日は早朝から雨の予報。

スタートから雨!はるるんと奥様には未経験。

序盤戦は早朝スタートの山岳コースだから涼しいけど、千光寺を駆け下りると次第に気温が上がり熱中症気味になる。

れりさんと僕も暑さに弱いので始終雨の予報に喜んでしまった。

エントリーしたときから勝負は始まっているのよ!って言われたっけ。

去年、故障で撃沈してからは慎重に練習を重ねた。

サブスリーも奪還したし、年代別でも65位に入った。

寒い冬の多摩川も、桜咲く多摩川も時が経つのが早く感じたよ。

女子トークが炸裂して車内は盛り上がった。

 

10時半過ぎに諏訪SAで早めの昼食

 

口直しにシャインマスカットのソフトクリーム。

 



松本から一般道へ入り山道なので運転交代。

方針がようやく決定した中部縦貫道

ラソンを引退するころには開通するかもね。

難工事により開通した安房トンネルを抜けて岐阜県へ。

丹生川地区に入ると支所に鎮座している両面宿難が目に入った。

去年の丹生川を思い出した。

 

 

 

そう。去年は丹生川から晴れたんだ!今年はずーっと雨(笑)

 

14時頃にホテル到着。

れりさんが相当前から予約してくれたワットホテル。

【公式】ワットホテル&スパ飛騨高山|岐阜県 飛騨 高山市 JR高山駅から徒歩7分のビジネスホテル (wathotel.com)

去年利用したけど、とても広く快適に過ごせました。

コロナ明けで少し高くなっていたけれど、れりさんが毎日のようにチェックして安く泊まれました。ありがとう。

 

晴れて暑くなった高山の街を食べ歩き。

修学旅行生も外国人もたくさん目につき、去年よりもかなり観光客が増えた。

中部国際空港から名古屋駅発の特急ひだ号は人気のある列車。

ブルーリボン賞を獲得した新型車両で快適な旅だったに違いない。

 

 

 

 

柔らかくって美味しかった。

 

 

 

チーズ肉まん!

 

とろけるチーズが伸びる伸びる。

 



めっちゃプリン!

 


プリンもしっかり買いました♪

 

厚底シューズ履いたんだけど変わらなかったからもっと高くなってみたぜ。



 

美女峠を走る美女3人(笑)

今日は良い天気だねー♪

 

 

 

 

古い街並みには鳳凰シャツが似合うぜ(笑)

 

 

 

飛騨匠バス「鳳凰号」と擬態化(笑)

6年前に買った鳳凰シャツを着てるとランナーから声が掛かるから気持ちよい。

1年に1回しか着ないシャツ。

 

 

 

 

いつも行ってるドンちゃんへ。

 

 

焼きたてのシュークリームがとっても美味しい。

 

 

 

明日は雨だぜベイビー。

 

 

明日は雨だ!!やったー!!

 

お土産を買ってホテルにチェックイン。

夕飯は麺類に!

ご飯も追加してカーボローディング終了。

 

最上階にある大浴場と個室のお風呂に浸かってリラックス。

展望ラウンジから見える風景。

あの山の遙か向こうまで走って帰って来るなんて。雨の中を(笑)

テーピングを切って明日の準備完了。

いつものゼッケンを着けて。

 

 

シューズはメルカリで買った新古品のメタエッジ。

ソックスは誕生日&結婚記念日でマイフレンドから貰いました。

ありがとうみんな!!

 

新品の耳栓を突っ込んで、20時過ぎには爆睡していた。

強烈な耳栓のお陰で目覚ましの音も聞こえず、奥様に揺すられて2時15分に起きた。

慌てて朝食の準備。

いつものカップ豆腐味噌汁にお餅3個。

SAで買った甘いブルーベリー大福を一つ。納豆は時間が無くて食べなかった。

テーピングしてトイレに籠もったけど、切れが悪く時間が掛かってしまった。

3時30分にロビーに集合。

今年もホテルから貰いました。ありがとうございます。

小雨降る中、アップ兼ねて駅へとジョギングして向かった。

カッパを着ていたけど寒くはなかった。

始終雨だった佐倉マラソンよりもかなり温かく感じたよ。

 

会場へ向かう送迎バスは待たずに乗れました。

後ろの席のはるるん。テンションが激下がりでちょっと心配。

奥様も途中で帰る!なんて言ってるし(笑)

 

会場に到着。煌々と照らされたスタートラインが見えた。

荷物を預けて集合写真。

アリさん、見つけられずにご免なさい。

 

 

 

 

 

 

この日を待ち続けた一年。

色々な悩みも苦しみも忘れて、長いようで短い100kの旅が始まる。

 

今年からモルテンドリンクがエイドに置かれた。

少し飲んでみたれりさん。

やっぱりあの独特の味には慣れなかったようだ。

 

スタートに整列。

大丈夫。一日中雨だし去年より涼しいし!

長距離練習もたくさん走ったし!

不安そうだったので勇気づけた。

Do not worry over trifles!

 

カッパを2人に渡した。

いよいよだね。

うん。走るのかー。

 

拍手手拍子の後に湿った号砲が鳴った。

スタート直後の緩く短い上り坂。

呼吸が少し苦しかったけど下り坂で整える。

この5年間で凄い成長したね。

本当に良く頑張ったよ!

早朝から雨の中を応援している人たちに手を振って応えた。

線路をくぐり橋を渡って古い街並みへと走る。

ここまでがとても気持ちよいんだよねって2人で笑いながら。

自己ベストを出した東京マラソンのシャツが雨に映えていた。

 

 

 

 


もう全身ずぶ濡れ状態(笑)

 

ニュースに写っていました(笑)

 

74kmエイドで待ってるから!!って叫んでハイタッチ!

れりさんの初ウルトラは柴又100k。

なんと10時間4分で完走した。

25℃超える単調な江戸川の河川敷。

体力だけでなく精神力も強いランナー。

必ず追いつき抜き去ってくれると願った。

 

小雨の中を少しづつペースを上げていく。

こんな雨降りでも屋根の上でおじさんが応援してくれていたよ。

毎年ありがとう!!

 

小刻みに小さなアップダウンを越え、いよいよ美女峠7kmの看板を凝視。

去年は千光寺の下り坂から左足が痺れて痛くなってしまった。

今年はメタエッジなので、着地時の衝撃を緩和してくれるに違いない。

 

徐々に周りが薄暗くなり、上り坂も次第に険しくなり始めた。

アリさんが元気よく抜いていった。ファイト!!

踵の反発力を使ってふくらはぎはなるべく使わないように心がけた。

上り坂は一番筋肉を使うので、抜かれても構わないからペースを上げずにゆっくり進んだ。

ウグイスのお出迎えは冷たい雨のせいで元気がなかったな。

川のようになった路面にはぶっといドバミミズが何匹も転がり、注意していないと沢ガニも踏み潰してしまう。

 

去年は30kmまでキロ5のペースを守っていたが、今年は少し超えても構わない。

なにしろ10時間以内での完走が目的。

自己ベストの9時間16分や年代別入賞は狙っていなかった。

 

長い距離と道のり。

たとえ速いペースで走り続けていても何が起こるか分からない。

サブテンの貯金は10kmで8分。

薄暗い山道を黙々と進む。

止むことの無い雨の中、酸素も薄く呼吸が次第に荒くなっていった。

土砂降りになりランナーの息遣いも着地音も雨音でかき消される。

歩いても良いけど足は走れと言っていた。

去年と違って事前にコースを覚えていたので、後2kmも走れば峠に着くと思うと楽に感じた。

2kmといえばゴルフ場の坂道と同じだしね。

急な上り坂のカーブは外側を走ると傾斜が緩くて楽。

歩数計を改良して距離を測れるようにした平賀源内。

山中ではGPSの精度が悪くなる。

奥様に貸した僕の時計では15km地点で68kmを指していた(笑)

そして電池切れになった(爆)

美女峠を難なく通過。

 

 

下り坂を爆走!

アリさんが痛々しく坂を下っていた。頑張って!!

20kmは1時間43分7秒。

貯金が増えた(笑)

 

下り坂は濡れた路面で滑りそうだったけれど、メタエッジは濡れた路面で吸い付くように着地する。

むしろ食いつきが強烈でつまづいて転びそうになる。

アマガエルがペチャンコにされていた。

平坦路ではキロ5を少し超えるペースで走った。

前を走るランナーとの間隔を広くしないで、リズムよくピッチを刻むと苦しくない。

 

30kmを2時間32分52秒で通過。モルテンジェルを注入!

エイドに寄っているランナーを尻目に足を運ぶ。

徐々に勾配がキツく感じ始め、35km過ぎたら坂を下ってくる71kmの部のランナーとすれ違った。

たくさんのエールを貰い気合いが入る上り坂。

反発力が強い踵で着地してゆっくりと上った。

 

上りきった美女高原エイドも通過。

57kmの丹生川エイドまでノンストップで走る。

下り坂になったところでボトルから給水。

スタート地点でクエン酸を入れておいた。

気持ちよい下り坂はあっという間に終了。

ここから1010mの最高地点まで上り坂が続く。

いつの間にか土砂降りに!

雨音が激しく着地音も聞こえない(笑)

霧が深くなり視界は200mあるかないか。

ノースリーブの両腕には肩からワセリンを塗っていたので寒くはなかった。

突然勾配が厳しくなったけど、距離表示を見て少し我慢すれば下り坂になると思えば楽だ。

我慢の上り坂を越えた40kmは3時間27分12秒で通過。

歩いて上った去年より4分早かった。

 

順調に貯金ができていたので、痛みが出なければサブテンはいける!

 

 

下り坂を飛ぶように駆け下りるとすぐに平坦路に。

徐々に上り始め再びペースダウンしたけれど歩かなかった。

 

50kmを4時間15分15秒で通過。

下り坂を爆走したらすぐに上り坂に(笑)

トンネル手前の急坂。

走ろうとしたけれど、貯金がかなりあっったので歩いた。

500mくらい早歩きしたら頂上付近の電波塔が見えてほくそ笑んだよ。

気持ちよく下って長く暗いトンネルを通過。

430ペースで走ると遠くに丹生川支所の建物が見えた。

国道を渡る地下道を抜けて丹生川エイドに到着。

ここまでクエン酸とモルテンジェルだけだったけどお腹が空いてはいなかった(笑)

素早くボトルにポカリを給水して飛騨牛を一切れと小さいカステラ2個とバームクーヘンを食べた。

左膝の上下が少し痛かったので、ロキソニン2錠と胃薬を飲み込んだ。

休憩時間は3分だった。

この先の千光寺激坂で歩くので休憩は短めにスタート。

60kmは5時間12分4秒。

 

ここから少しジョギングペースで走ると千光寺へ向かう分かれ道に。

71kmは←100km→。

今年は気落ちせずに→へと走ったよ(笑)

で、すぐに急坂だから歩く歩く。

小雨は止むことも無く鳥の声さえ聞こえない静かさ。

前後の走者も少なく、1人黙々と歩幅を広くして歩く歩く。

1kmラップは11分ちょっと。

歩いていても呼吸が苦しい。

酸素は湿度が高く薄いが、気温が低くて去年より楽に感じた。

走って上ったとしてもタイム差は5分と違わない。

可能な限り脚を温存させるポイントが千光寺の激坂。

去年と同じようにマイフレンドのタイムを見ようとスマホを取り出した。

ビニール袋が破れていてびっしょりに(笑)

指も当然濡れているので全く反応無し。神よっ。

 

ようやく頭上が明るくなり、千光寺の山門が見えてきた。

今年は鐘の音は聞こえずお経の声が。

煩悩の108段をゆっくり上がってエイドステーションのトイレへ。

 

 

 

洋式便座だったけど、大は出そうになく足踏みしながらティッシュで濡れたスマホを拭いてタイムチェック。

電波が悪くやっとグループラインを見たら息が詰まって苦しくなった。

気分が悪く吐き気が止まらないと投稿が。

ラップタイムも酷くとてもサブテンは無理。

それどころか完走も危なさそう。

水しか飲めないという辛さ。

そんなに苦しんでいたとは知らなかったよ。

最後まで頑張れ!!と檄を飛ばした。

 

千光寺からの下り坂はかなり慎重に駆けたけど、ブレーキを掛けると太ももに負担が来る。

下り始めに少しアキレス腱の付着部分がズキズキしたけど気のせいで終わった。

この前の台風で崖崩れがなくて良かったよ。

やっと急な坂道が終わり田園風景の中を走る。

沢ガニを踏まないように気をつけた。

去年は左足が痺れて、着地の度に痛みが走っていた。

ロキソニンが効いたのか、どこも痛くなく絶好調(笑)

キロ6でも余裕でサブ10なのに、下り基調なので430ペースで前走者を追いかけていた。

70kmを6時間28分13秒。

モルテン注入!

残り30kmだけど最後の強敵ラスボス坂が待ち構えている。

 

お尻の穴が開きそう❗️

千光寺で済ませておけばと後悔。

道路上にはたくさんの獣の糞が肛門を開けと誘う誘う。

肛門様、どうか開かないで(笑)

腹痛ではないけれど、給水摂りすぎて下腹部が膨れていた。

空砲と同時に実が出そう(笑)

去年リタイヤした海洋センターエイドでトイレ休憩。

ドア開けたら絶句。

建物内のトイレなのに和式。

膝が曲がらない(笑)

ティッシュスマホを拭いてグループラインを見た。

れりさんの「まだ脚はまだ残ってるよ!頑張るよ!」と投稿があり嬉しくなった。

最後まで諦めるな!

途端に気持ちよく出たよ。

エイドで貰った冷たいパイナップルを食べながら(臭っ)

立ち上がって屈伸してゆっくりスタート。

アリさんと三度遭遇しました❗️

ファイト❗️

 

ここからは緩く川沿いの上り基調のコース。

雨は止んで気温が上がり少し蒸し暑くなった。

時間に余裕があるからキロ6で進もうとしたけど脳が許さなかった。

ランナーズハイ❗️

トイレ休憩で10分ほどロスしたので、前走者との距離を縮めて抜き去った。

疲労感が出始めたのでエイドで5分間の休憩。

ティッシュスマホを拭いてマイフレンドの投稿とラップタイムを確認。

れりさんは何とか復活してペースは遅いけれど順調だ。

 

みんな頑張れ!!

71km組との分かれ道では信号ダッシュ❗️

数カ所に信号があるが今年は3回捕まった。

 

ラスボス坂へ向かう緩い上り坂をキロ6前後のペースで走る。

雨水ではなく汗が額から流れ落ちる。

厚い雲に覆われた高山の空。

進行方向を見ると山裾からは雲がもくもくと湧いていた。

たかだか8kmの上り坂。

その中でも2kmだけ急な坂道のラスボス。

もちろん歩け歩け大会。

太ももの筋力を温存して、90kmの最終ラップのマットを踏んづけた!

8時間44分42秒。余裕でサブテンだぜ。

 

2個目の急坂を歩き倒して一気に加速。

ここから再びランナーズハイに(笑)

ゴールまでは下り基調なので、残り8キロだけって分かると嬉しくって爆走!

430ペースで坂道で抜かれていったランナーをごぼう抜き。

もしかしたら40分切れるかも!

ボトルが空っぽになってしまい、ラスト3kmのエイドステーションで素早く給水し、ゴール会場直前の信号もダッシュして止まらなかった。

最後の坂道を上りきって名前がコールされると感無量のゴール!!

 

 

 

 

 

90kmからは自己ベスト出した4年前より速かった。

 

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敢えなくリタイヤしてしまったアリさんとけんさんに出迎えて貰いました。

寒い中ありがとう!

 

れりさんを迎えに行こうとしたけど、体温が下がって寒気が。

ゴールシーンを見逃したくないので、速攻で着替えていつもの場所でスタンバイ。

 

令子ーーーーーーぉ!!!!!!!令和の子~!!

いつものように両手を大きく上げて応えてくれました。

撮り損なったけど(笑)

 

 

 



よく耐えた!よく頑張ったね!!

ずぶ濡れになった頭をポンポンってやって褒めたよ。

去年と違って笑顔は少なかった。

両手では数え切れない苦しさを克服して、両手では数え切れない感動が待っていたね。

着替えが長くて心配したけど元気に歩いて戻って来て安心しました。

帰りのバスに乗り、ホテルまでゆっくり歩いた。

またバナナとゼリーを貰いました。

 

速攻で温泉にザブンして疲労抜き。

部屋に戻ってラップ見ると奥様は膝ロックで痛めしい。

残り20kmを3時間。ラスボスで敢えなく捕獲されると思った。

酷い痛みが出なければ14時間以内で帰ってくると予想したけど。

ここまで良く頑張った。バスで早く帰ってこい!

 

はるるんは

 

 

奥様と同じ時間で走っていた。

相変わらず絵になるね(笑)

 

部屋で無料のアイス3本とお団子2本を食べてたら奥様の最終関門突破のラインが。。。

復活したか!

ラスボス過ぎれば下り基調だ。

走れば14時間以内で完走できるけど、走れそうにないと思ってラインから檄を飛ばした。

50歩100歩で進むよ!の意味が分からなかった(爆)

 

はるるんは93kmでリタイヤするとのライン。

2人とも良く頑張った!

収容バスで早く帰って来てね。

 

その46分後に奥様からゴールした!!ってラインが。。。。

やばっ!!(笑)

 

団子もペヤングも食ってる場合じゃなかったね。ゴメンナサイ!

 

部屋に戻って来るなり大音響が(笑)

実が出ても完走したから許す(爆)

喋る暇もなく走って歩いていたからうるさいってば(笑)

 

はるるんも戻ってお風呂に入って近くのイタリアンレストランで乾杯。

 


美味しかったスパゲッティの写真を撮り忘れた。

れりさん、体調が悪くなり食事会は欠席に。

尋常にない100kmのゴールだったので無理もないね。

梅お握りとイタリアントマトのカップラーメンを買って渡したら元気な笑顔で安心したよ。

 

翌朝は目覚ましなしで5時に起きてしまった。

月曜の早朝はとても静か。

菓子パン2個食べ歩き。

 

駆け抜けさせて貰ってありがとう。

 

歩いているのは昨日走ったランナーくらいかな(笑)

 

 

 

 

住居は密集し、隣地から火の手が上がれば延焼は免れない。

この地域社会には「共生」という二文字がとても似合う。

共に生きていくにはどのようにすれば良いか。

境界標などほとんど目につくことはないが、流れる側溝の縁に金属標が。

 

 

側溝の流れ淵までが筆界って珍しい。慣習なのかな。

 

お互いが協力しないと上手く物事が進まない。

男も女も子供も大人も関係なく、何でも議論して言い合える社会ができあがっている。

そこには支配者なんて存在しないんだろうね。

 

お世話になったワットホテル。

ツィンの部屋でとても広くベッドはダブルサイズだった。

快適に過ごせる場所を予約していただき、れりさんには重ね重ねお礼申し上げます。

 

いつも買っているトミーミューズリー

応援して貰ったのでご挨拶。

イケメンなトミーは美女の人気者だ。

 

米麹で造ったブルーベリーのスムージー

疲労回復になりました。

 

遅めの朝食はやっぱりドンちゃんへ。

タンパク質が豊富なゆで卵。

 

蜂蜜のトーストは甘くてとても美味しい。

 

奥様の眼鏡が壊れたので帰りは私が運転手に。。。

みどりPAで山賊丼を食べたよ。有名なんだってここの山賊丼。

双葉SAでアリさんと別れてお土産探し。

信玄餅アイスをけんさんに買って貰いました。ありがとう!

 

 

大会を振り返って。

100kmという長い距離と時間。

週間天気予報では雨マークがずらりと並び消えることはなかった。

フルマラソンでは何度か経験しているが、100kmという長い距離と時間の中で足の裏や指先が雨に耐えられるか心配だった。

テーピングとワセリンを塗って走ったら、右親指の爪が死んだ程度で済んだ。

例年は晴れて暑くなる大会なので、経験上、雨が降れば走りやすいと思ったよ。

結果的に足の皮もふやけて剥けることはなく、膝のズキズキ感はあったにしろロキソニン飲んだら絶好調になった。

 

給食は予定どおりに57kmまでノンストップ。

ベビーカステラ3個と惣菜パン1個、バームクーヘン1個とモルテン2個でお腹が減ることはなかった。

給水はクエン酸ドリンクをメインにポカリも。

74kmエイドでボトルに入れすぎて重くなってしまった。

上り基調の市街地に入ったときにも熱中症になることはなく、腰巻きのクエン酸ドリンクで十分だった。

 

タイム的にもサブ10まで大幅に余裕度があり、慌てず焦らず脚を運べたのが良かったのかな。

長い道のりなので運が大きく左右する。

今回はたまたま運が良かった。本当に。

 

全体の順位は60位なので、年代別の入賞は難しい。

気温が低かった影響で完走率は去年より高くなった。

 

れりさん。

とても僅かな距離と時間だったけれど、一緒に走れて嬉しかったよ。

こんな素晴らしい変態ランナーは広い銀河系を探しても見つけられない。

2度目の高山は不運が重なりとても残念な結果に終わった。

しかし原因は明らか。

3度目の正直でまた一緒にスタートラインに立って欲しいな。

そしてもっと長い時間を共に走ろうぜ。

 

けんさん。

故障が癒えない中で一緒に走ってくれてありがとう!

万全な状態でないのに57kmまで山中を駆けた。

怪我を押してまでみんなを元気づける姿に感動しました。

来年はみんなと一緒にゴールを目指しましょう!

 

アリさん。

山梨県から皇居ランのイベントに参加してもらったり、ヤビツ峠の練習でも軽く急坂を走っていく姿に惚れ惚れしました。

今回はシンスプリントが完治していない状態での参加。

83kmで無念のリタイヤとなりましたが、3度もコース場でエール交換が出来て嬉しかったです。

僕も去年リタイヤして悔しい不完走タオルを貰ったので、来年は意を決してリベンジして下さい。

 

はるるん。

初めての100kmそして雨の中の過酷な道。

去年と違って天気も最悪で走る前からテンション下がりっぱなしだったね。

峠道では土砂降りに遭いながら、そして下腹部の激痛に耐えながら走り続けた。

あの千光寺を通過してギリギリまで追い込んだ精神力に脱帽だよ。

普段は雨の中で長い距離の練習をしたことがなかったから、93kmまで走り続けたのは自信に繋がったと思います。

フォームが綺麗で安定感があって完走出来ると信じていました。

恐怖の腹痛がなければ余裕で完走出来ていたね。

2泊3日と短い旅行だったけど、初日のはるるんパワー炸裂で晴れてとても楽しい思い出になったよ。

7kmという忘れ物をまた来年、楽しい仲間と一緒に取り戻しに行こうぜ。

 

奥様へ。

5年前の71kmでは膝が何度もロックして、57kmの丹生川エイドからは歩き通してゴールしたね。

去年の71kmは痛みなく食べラン喋ランして楽しくゴール。

そして今年は未知の挑戦となったね。

月間走行距離がせいぜい200kmいくかいかないか。

フルマラソンでさえ4時間を切ることは一度もなかった。

けれど逞しすぎる精神力と男勝りな根性で諦めることなくゴールを目指した。

 

1度はマラソン大会から引退したけど、パートナーが変態ランナーだったという不幸?があって再び走り始めたね。

 

50歩100歩は50歩数えて歩き、100歩数えて走るの意味だった。

ラスボスからは歩くことなくゆっくり走っていた。

そんな辛い状況だったのに、アイス3本とペヤング、そして奥様が買った団子2本を食べて眠くなりお迎えに行けなくなって申し訳ありません。。。。

 

薄暗いゴールゲートに飛び込みゴールして号泣。。。。

 

6分以上残してゴールだった。

 

お前はラストを飾る銀幕のヒロインだ!

観客は少ないけどっ。

 

 

感動を得ようとすると苦労が不可欠になると感じるのは大人だけらしい。

それは一種の「ギャップ萌え」だという。

本田晃一氏の『毎日を好きなことだけで埋めていく』より。

 

走ることが何よりも大好きで、その先に42.195kmや100kmのゴールがある。

まるで子供だよね(笑)

また来年、完走という「記録」を求めて、楽しいマイフレンドと共にスタートラインに立ちたいな。

 

長時間、悪天候の中で支えてくれたボランティアの方々、大会関係者の皆様、見ず知らずのランナーに声援をしてくれた沿道の人たち、本当にありがとう御座いました。

 

雨男の新市長、来年も雨でお願いします(爆)