柴又100kmマラソン



大島フルマラソンを4時間以下で走れたので、来年の大島はウルトラの部100kmに挑戦。
フルマラソンの2倍以上の距離を走る100kmマラソン。起伏が激しい大島とは比較にならないが、30度を超える異常に暑い中、自分のスタミナと精神力を試すために参加した。

土曜日開催で日帰りで参加できると思ったが、7時15分スタートでも始発に乗ってギリギリ。
やむを得ず綾瀬駅に近いビジネスホテルを予約した。
エントリー費と宿泊費と交通費の合計は3万円を超えたぜ(爆)
そもそもエントリー費が支払手数料含め23,133円と高額。翌日開催された飛騨高山ウルトラマラソンの方が絶対にお得だ。
初めて開催された去年のランネットの口コミでは酷評されてたぜ。
エントリー費の高さよりも気温の高さだな(笑)
エントリーボタンをポチッとする前に、その大会の口コミを見てから良く考えることにしよう。
今月末に開催される、サロマ湖ウルトラマラソンのエントリーが瞬殺で終わったショックもあったのかもね。

大会ホームページ http://tokyo100k.jp/

うだうだ言っても仕方ない。自業自得と割り切って、4月の走行距離は400km超、5月は暑い中を30km走1回、50km走を2回走り切り、黒部名水マラソンでも余裕で完走した月間総距離は501kmに達した。
身体のケアを怠ることなく、約1週間休養して挑んだが、72kmでリタイアとなってしまった。
リタイアしたのは去年の湘南国際マラソン以来だが、その時は悔しさも感じていなかったな。


当日の天気予報では雨のち曇り。無理なく普通に走れば完走できると思っていたよ。
前日の柴又帝釈天観光。東京都民だけど柴又は初めてだ。下町の風情が漂う派手さがない通り。夕方だったので観光客も少なかった。








綾瀬のホテルにチェックイン。夜食はたっぷり食べたよ。





小雨から土砂降りになり、明日の河川敷はぬかるんでいる気がした。コースの一部が砂利敷きらしいぜ。
当日の朝は目覚めも良く、雨が降る中会場に到着。





既に6時スタートの選手達は雨の中を走っている。
荷物を預け、ドロップバックと呼ばれる折り返しで背負うリュックも預けた。
リュックの中には凍らせた塩入り麦茶とジェルが5本。内臓疲労が怖いのでジェル中心にしたよ。固形物は消化不良になってしまう。
往路はウェストポーチに入れたスポーツ羊羹4個と特製ドリンクで凌ぐ。
7時スタートの整列が始まる頃には小雨になり寒いくらい。



簡易なカッパを着て自分のスタート時間まで軽くジャンプし体を温める。
いよいよスタート!江戸川土手のサイクリングロードを順調に走り、10kmまでは給水しなかった。
徐々に体温が上昇しカッパを脱いでスポーツ羊羹を頬張る。
西の空が青くなり初夏の太陽が顔を出し始めた20km。
序盤の涼しい時間帯に距離を稼ぎたかったので、ペースはキロ5分30秒とした。
10kmは54分43秒で通過し20kmは1時間48分46秒。予想していた北風が吹いたけど、辛い復路は必ず追い風になると信じて脚を進める。
30kmは2時間42分57秒。全く疲れを感じずに、雨で水量が多くなった江戸川のゆったりしたグロテスクな流れを見ると、遥か先には筑波山が雲間から顔をだしていた。
延々と江戸川沿いを走るけど、多摩川で何度も練習していたので慣れていたよ。むしろ江戸川の原始的な風景がとても新鮮だった。
サイクリングロードから一旦離れ、杉戸町にある39km地点のエイドで小休止し、冷たい水を飲みフルーツを食べた。
40km通過タイムは3時間40分21秒。約20分早く到達した。
身体も脚も軽かったが、後半の体力を温存するためにペースを落とした。
またサイクリングロードに戻って、頭上から降り注ぐ日差しを浴びながら折り返し地点を目指す。
今回も首回りを冷やすためにミドリガメの手ぬぐいで覆った。ウェストバックには尊敬しているママさんランナーからのお守りをぶら下げている。





体温が上がり何度も給水と休憩を取り、47km通過タイムは4時間26分35秒。
折り返し地点の五霞町ひばりの里にあるエイドステーションで30分の休憩。
ここまで予想どおりのタイム。全然余裕だぜ!





うどんを食べたよ。




スポーツ羊羹を4個も食べていたので、胃が重かったから胃薬を飲んだ。
脚をマッサージしてジョギングからスタート。走り始めは関節が固まっているから中々ペースが上がらない。
50km通過タイムは5時間8分32秒。
復路は予想していたとおり追い風だったが、熱い直射日光がもろに顔面に降り注ぐ。




ようやくペースもキロ6分台に入り、60kmは6時間15分30秒。
62km過ぎて土手を駆け降りペースアップし、土手下のターンで前のランナーを抜きにかかったら左足首を捻ってしまった。
サイクリングロードは一直線が延々と続くが、何度も土手を上下するUターンがあり、多摩川では気を付けて大回りしていたのに、先ばかり焦ってしまい小回りしてしまった。
なんとかなるだろうと安易に考えていたが、少しの痛みが徐々に増幅されて、69km地点のエイドで30分休憩しながら冷やしたよ。





ゴールで待っていてくれている友のため、応援してもらっている友のため、歩いてでもゴールしてやる!って気合が入ったけど、歩くのもままならず痛みが走る。
着地の度に襲う痛みに耐えながら、ビッコ状態で辿り着いた71.3kmのエイドでリタイアを宣言。8時間19分23秒。戦いは終わった。
記録チップを外して係員に渡した。




救護車が来る場所まで7kmもあったので、東武野田線の最寄駅まで痛い脚を引きづりながらやっと駅に到着。駅まで2kmの道のりに1時間近く費やした。



電車でゴールしてしまったよ。






柴又駅でラン友さんから頂きました。





本来ならゴールして貰うべきだったんだけどね。遠いところから応援に駆け付けてくれて本当に感謝します。
会場まで荷物を受け取りに歩くと、完走メダルをぶら下げた多くのランナーとすれ違って、悔しさがこみ上げてしまったよ。
会場にやっと帰還して、もう一人のラン友さんと談笑。彼もウルトラマラソンランナー。今回は応援だったけど、来年は完走メダルを首に掛けて記念撮影したいね!