第6回しまだ大井川マラソン


この大会にエントリーした時は自己ベストを更新させるためだったが、その後の湘南国際フルマラソンにエントリーすることができ、2周連続でフルマラソン走るのはさすがに無理と判断。
もったいないけれども、この大会はハーフを90分で走ることに決めた。競技種目がフルマラソンしかないので残念だ。

場所が静岡県島田市なので日帰りは不可能。今年の4月に走った掛川・新茶マラソンでは宿泊できなかった掛川グランドホテルを予約した。
自転車も持っていくので連泊希望であったが、4ヵ月前にもかかわらず前日の土曜日が満室に。とりあえずキャンセル待ちをして、出発する5日前にキャンセルが出て2泊連泊することができた。

4時に起床し6時過ぎに家を出る。

今回の旅のお供はTSR-9ではなく、後ろに積む荷物が軽いのでアレックスモールトンAM-20


この自転車での輪行は初めてだったが、ドロップハンドルとスレッドステムのお蔭で分解と組み立てが素早く楽にできたよ。
小田急喜多見駅に到着し、小田原行きの電車を待っていたら、ランニングシューズを忘れたのに気が付いて、また駅の改札を出て自転車を組み立てて取りに帰ってしまった。
時間には余裕があるので一安心した。

11時20分頃に島田駅に到着


自転車を組み立て、明日走る大井川のコースを南下し一路駿河湾を目指す。
普段練習で走っている多摩川のコースとは比較にならない広さに驚いた。
幅は10m以上はあるかな。土手に上がる坂もなく、延々とフラットな道が河口近くまで続いている。

大井川リバティ

エイドのテントも既に設営されており、明日このコースを走るモチベーションも高揚してくる。
風は無風。日差しは強く、10月末なのにTシャツでも汗が出てくる。コースは延々とフラット。足に力を入れなくてもペダルは軽く、速度計は常に20km/h以上を表示している。
あっという間に折り返し地点に到着。

折り返し地点の眺め


土手に上がって県道に入り、ちょうどお腹も空いた時間だったので、海の幸が食べれる食堂を探したが全く見当たらず、目に入った中華食堂でランチ。

ネギ塩ラーメンとチャーハンの二人前セット(笑)
出発時の体重が55.3kgだったので、走行時の体重を56.5kgにするためだ。二人前も食ったが、まだ入りそうだった。

美味しかった♪


海沿いを走り御前崎の看板が見えた。27年前も走った道。東京からペダルを漕ぎ続けて野宿として利用したバスの待合室が目に入る。通り過ぎる車の騒音で全く寝れなかったんだよな。まさか27年後に、自分が土地家屋調査士事務所の所長になっているなんて想像していなかった二十歳の頃。懐かしくて嬉しかったよ、待合室君。

ポタナビの指す方向は掛川市にあるつま恋リゾート。太陽がだいぶ斜めになり汗もかなりかいたので、夕暮れになりつつある市街地を走り、明日履いて行くジャージをしまむらで購入。メンズは大きいサイズしかなくて女性用のを購入。足が短いから丁度良いのだ。

かなり尻が痛くなり、何度も短い休憩を取りながら、ようやくリゾート内にある温泉施設に到着した。
海岸線の緩い道しかないと思っていたが、海から掛川市内へはやはりアップダウンがあり、走行距離は70kmを超えてしまった。坂を上るときは極力脚に負担を掛けないように気を付けていたが、太腿の付け根を痛めてしまった。ジャグジーバスで脚と腰をマッサージして疲労を回復させた。ストレッチして軽いジャンプを何度もしたけど問題ない。鏡に映った自分の逞しい太腿をプルプルと震わせて気合を入れたよ。明日はタイムよりもベストを尽くして走ってやる!

気合注入



日がすっかり落ちた時間に、やっとホテルに到着


走行記録
https://pioneer-bicycle.com/record/share/187314



夕食は早めに取った。無難に中華系に。
酢豚とチャーハンと杏仁豆腐。まだ食べれそうだったので小龍包も追加♪
かなり腹が膨らんで、体重計ったら57kgに!まぁ、明日の朝にはちゃんと大が出るし問題ないでしょう(笑)


早めに爆睡して5時前には自然と目が覚めた。ただちょっと鼻が詰まっていた。
朝食はコンビニでおにぎり2個とサンドウィッチとブリトー
体重が57.0kg。ちょっと食いすぎた。

6時30分にホテルを出発し目の前の駅へと向かう。
時刻どおりに電車がホームに入線。車内はガラガラ。ランナーの姿も少なく、湘南国際のようにランナーのみ列車になっていない。ちょっと寂しいが地方大会なので仕方ないかな。

島田駅に着いて会場へと向かいラン友さんと合流。
ミクシーで何度もお世話になっていたが、お会いするのは初めて。知っているのは若いことと、大会記録がとんでもなく速いランナーってこと。
会ったときは人違いかと思ってしまった。
若すぎる!身長も私より低く、なんでそんなに速いの??の「?」が頭の中でクルクルしたいた。
私と同じように陸上経験はなく、趣味で走り始めたとのこと。初めて走った極寒&雨の静岡フルマラソンでは、グロスタイムで3時間ちょっとの素晴らしい記録の持ち主。
彼のお友達も紹介してもらった。今度の大田原マラソンにエントリーしているので意気投合させて、3人で楽しくスタート前のアップをしたよ。

アップした身体の調子は、やはり食いすぎて腹が出ている感じだ。スタート30分前にゼリーを二口飲んで、ペットボトルの水で口に残った甘さを流す。
絹代市長の大会挨拶やゲストランナーのトークが終わり、いよいよスタート5分前。自分のBブロックの列から抜けて、速いランナー達が待機しているAブロックの列に入る。

空は薄い雲に覆われているが、今にも太陽が顔を出すような天気。このまま曇って欲しいと祈りつつ、軽くジャンプをしていざスタート!!


意外と身体が軽い!さすがに3時間を切るランナーのペースは速い。市内を気持ち良く走り、沿道の大声援と大太鼓・小太鼓の音が心地よい。Aブロックでスタートした速いラン友さんの後方約20mの位置を走る。
スタート1kmのラップタイムはなんと4分13秒。ハーフを90分切るペースだと、1キロラップを4分15秒で走るから、スタート直後のペースがちょっと速いと感じてペースを落とした。
2ラップ目は4分23秒。少し差が開いてしまった。徐々に喉が渇いて水を飲みたい気持ちを我慢して、この大会で有名な大井川リバティのコースに降りる。
ようやく初めのエイドステーションが見えて給水。口の中に少し入れて呼吸を落ち着かせる。
ペースも徐々に回復していつもの楽な呼吸の状態に戻り、ひたすら前方5mの路面を見つめて走る。



この辺りから数キロ地点まで、通過地点距離の看板も時計も見ずに走れた。何人かのランナーに抜かれ、また抜き返しラップを見たら4分7秒、3分50秒で走っていて笑ってしまった。なんて気持ちが良いんだ!!楽しすぎる!
ただ心拍数が170を超えていて、さすがに苦しくなったのでペースがまた落ちた。

この大会で有名なコンビニと呼ばれる、折り返し35キロ地点にある大エイドステーションを横目に通過。
テントには、おでんだのチョコだのケーキ!!だの盛り沢山な札が。当然ながらラーメンもおにぎりも(笑)
ここを通らずにハーフで終了ってのはもったいないなぁ。。。来年は必ずフルに参戦してエイドを楽しむと決意したよ。

あっという間に11km地点を通過。後10km!ってところでお日様出現。ジワジワと体温が上がり息も苦しくなって時計ばかり見てしまい、当然ながらペースが急落。
回復させるまで無理しないようにペースを上げずに、待ちに待った給水エイド到着!舌を濡らして日が当たる右側にぶっ掛けて前走者の靴を睨む。
お日様が雲にやっと隠れて呼吸も楽になりペースが上がった。
給水エイドには通過しないで全て寄った。喉が乾きすぎる。秋の大会なのに。給水で気管に入ってしまいかなりむせてしまった。スピードを殺さないで水を飲むって本当に難しい。

ペースのアップ・ダウンを何度か繰り返し、やっと折り返し地点の大きな橋が見えた!彼を追うべく今までにないフルパワーで残り3kmを疾走。ようやく彼の姿を確認できたが時遅し。折り返し地点ですれ違ってエールを送りたかったけど、ピントが合わずじまい。それだけ疲労していたということだ。

21kmの赤い文字の看板をダッシュして時計を止めたら1時間30分22秒。ハーフ90分切りは敢え無く撃沈。
コースは上流から下流へと向かう下り基調なので、もしかしたら?という期待あったが、やはり1キロラップを平均4分15秒で走る走力も心肺力も足りなかった。
10km通過タイムも予定していたタイムに及ばず、20km地点では86分ジャストだったので、やはり後半のペースダウンが響いたようだ。
収穫は、速い軍団に混ざってレースペースを体感できたこと。次週の湘南国際マラソンではもちろんこんな速いペースで走れないが、集団に混ざって走ると走力以上に楽に走れると体験することができた。

走行記録
https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=620141023202933000000000000

時計を止めてコース外へ出て橋へと歩き出す。沿道の方が心配して下さったが、笑顔で「大丈夫っす!今日はハーフだけ走る予定だったので!有難うございました!」と元気に挨拶して別れた。

県道の橋をジョギングしながら渡り、コンビニで水とガリガリ君を購入。目標を達成できずゼッケンを外した残念な気持ちと、してやったりという気持ちが頭の中で交差する。経験したことのないスピードを走れたんだ。90分は切れなかったけれど、2年間でここまで成長したんだ!という喜びもあってアイスが美味しかったよ。

バス停までとぼとぼ歩いた。到着まで40分の間、アスファルトに寝転んで、疲れ切って汗が渇いて塩まみれになった脚をマッサージ。汗でずぶ濡れになったシャツとランパンが臭い。
雲がすっかりなくなり真夏日のような気温になった。こんな中でも走り続けているランナー達に、本当に申し訳ないがバス停よりエールを送ったよ。

バスに乗ってゴール会場付近で下車し、1kmほどジョギング。ジョギングしていても太陽は元気に輝いている。土手から見下ろすと、リバティを走っているランナーの中には歩いている人もかなりいた。時計を見ると12時30分。スタートから3時間30分。ゴールまで残り4kmかな。頑張れ!
記録用のチップを返却して途中棄権。来年は必ず完走証を貰いにリベンジだぜ。
スポーツドリンクとTシャツを貰ったらおにぎりもサービスで貰えたよ。食べ放題なのか?大量に箱に入っていた。


足湯に浸かって脹脛を揉み揉みマッサージ

ランニングクラブの方達と合流し、検討を讃えあった。って自分は半分しか走ってないけどっ(汗)
先週のアクアラインラソンと二週連続でフルマラソン走るなんてちょっと考えられないけど、やっぱり走るのが楽しいんだよね。久しぶりに会ったけれど、ゴールした彼の顔には満足感で溢れていたよ。二人とも完走おめでとう!!


雲行きが怪しくなったので、また次回頑張ろう!っとエールを交換し、島田駅行きの送迎バスに乗って駅前のケーキ屋さんで糖分補給。
開店一周年記念だったので、焼き菓子もおまけに貰えた。

雨がパラパラ降ってきて、掛川の駅を降りたら本格的な雨に。
自転車でつま恋まで漕いで温泉に入る予定だったが、生憎AM-20には泥除けがないから諦めた。
北口のホテルに併設してある温泉に入ったら、ランナー達多数!新幹線の停車駅なので、島田よりも掛川に泊まっている人が多いみたい。
今日のタイムは??暑かったですね!なんて裸のお付き合いをして少しのぼせたよ。

ケーキ4個食ってもまだ空腹感があって、夜はホテル内の和食レストランにてコース料理を注文。
グラスビールが冷たくて美味しかった。

動物性蛋白質も補給♪

4月に来た時のボーイさんが私のことを覚えていて、またまたにこやかに談笑したよ。また来年も泊まるから宜しく♪

良い感じで腹が膨れて体重計ったら57.5kgに(笑)
麦酒の酔いも誘ってあっという間に爆睡。

翌朝は6時に目が覚めて、今日の予定を考える。
疲れもさほど溜まっていないから、浜名湖巡りでもしようかと。

朝食はバイキング


安くてメニューも豊富でとっても美味しい。二人前を皿にてんこ盛りしてガッツリ食べたよ。
9時にホテルを出発。天竜浜名湖鉄道ディーゼルな音を旅のお供にして、長閑な秋の奥浜名湖を走る。

天浜線掛川駅


一両編成の可愛い機関車。非力なエンジンが森の中を突っ走る。



常葉大学で下車


アップダウンもあまりない道を走って、浜名湖北部を眺める


この道は姫街道。昔ながらの家や商店が立ち並び、歴史を感じさせる鄙びた街。
ちょっと遅い昼食は、朝に食べ過ぎたので軽めにした。蔵茶房なつめにて。

木の香りで満たされた木造の古風な喫茶店。落ち着いた雰囲気で窓から見える景色も素晴らしい。珈琲はこだわりの天然水とサイフォンを使用しているので、都会では味わえないまろやかな風味だった。

生ハムサンド

シフォンケーキ


浜松発新幹線が19時40分なので、時間的には余裕がある。
広大な浜名湖を左手に見据えて南下し、弁天島に到着したのは16時前。

懐かしい風景



27年前もここに来たんだよなぁ。歳取ったなぁ。後何年走れるんだろう。
もっとここにいたかったけど、もの凄い強風から逃げるように自転車を漕いだ。

次の目標地点は館山温泉。距離的には近いけど、西風が強くて息もままならん。

公園で休憩


アップダウンを何度か通過してようやく辿り着いた。
汗で濡れたシャツを急いで脱いで、ぬるめな温泉へとざぶん。
脹脛と太腿をマッサージして、時間がないから30分で施設を後にした。

時間は17時過ぎ。浜松市街までは残り16km。1時間も掛からない距離だけど、パンク等のトラブルがあったら間に合わない。急いでペダルを漕いでようやく駅に到着。
今日もなんだかんだで70kmも走った。あー尻が痛い。

走行記録
https://pioneer-bicycle.com/record/share/187776

駅弁を買って無事にこだま号に乗車し、帰宅したのは23時を回っていた。長い旅がまた終わった。

ラソンブームであるが、多くのランナーが2年程で辞めてしまうのも現実だ。辞める原因は様々であるが、モチベーションが落ちれば走る気力もなくなる。故障を繰り返せば目的をも見失ってしまうでしょう。
私の場合、ラップタイムを気にするあまりに、走り出す時に怖くなってしまったことがあった。それを避けるために、目的意識を変えて趣味の一環として走り出したら、重荷が無くなりリラックスして練習することができた。
レース以外は常に音楽を聴き、周りの風景や季節の移り変わりを楽しみ、走っている時の解放感の素晴らしさを味わうのが幸せなんだと。
ペースを意識して上げる練習よりも、呼吸が苦しくないペースで走ると、自然とペースも速くなったことに気付かされた。

フルマラソンは過酷なスポーツの一つ。全て楽しく42.195kmを走っている人はいないでしょう。延々と歩いたって苦しいときはあるんだし。
42.195km、必ず苦しい時があるはず。問題なのは全て苦しいと感じてしまうこと。これでは自ら寿命を縮めてしまう。健康のためとは言えず本末転倒になってしまう。
楽しい時間を増やせるレースが理想だと思って、次週の湘南国際に挑みたい。