今朝の爬虫類

毎朝の日課である「野川の散歩」で出会ったカメ君。

夏になると、川底から土手に上がって産卵するカメを多く見かける。
稀に、帰り道に迷ったカメが、土手の斜面を登ってサイクリング道路をひょこひょこ歩いてる姿を目撃する(笑)

勝ってに撮ってんじゃねぇーよ!って顔してるな(笑)
川底からサイクリング道路まで高低差約3m。よくぞここまで登って来たな。君は偉いよ。

好きな動物の中で、爬虫類ではカメが好きだ。昆虫では蛾のファン(笑)

カメはゆっくりであるが、コツコツ地道に努力して大きくなる姿に好感。
ウサギとカメの話にもあるように、最後はのろまなカメがウサギに勝つのだ。




土地家屋調査士の試験も終わり、合否判定を迎える受験生は、今やまな板の上のコイかな。
コツコツと毎日努力を積み重ねた者が、最終的に「合格」に辿り着く。
一日一枚、書式をやれば一年で365枚。たいして難しくない作業だろ。このカメに比べればさ。




そんなこんなんで、毎日忙しく、オリンピックも結果しか観れず、今日に至っているのだが、こんな講演依頼を受託した。


http://www.lec-jp.com/event/dragon/details/baba_chousashi_20120826.html


合格から開業、そして現在に至る経緯、土地家屋調査士の魅了等を講演した。

土地家屋調査士という資格者は、倫理綱領にも記載されているとおり、公正な立場で誠実に業務を行う資格者。
依頼者から報酬を頂くにも拘わらず、依頼者の主張に左右されない資格者ということ。すなわち、筆界を独自に認定する専門資格者である。筆界を認定した書証が、不動産登記行政を担う法務局に納められ、財産権の具体的な情報が公示される。
不動産登記情報には公信力がなく、登記情報という公示を信頼したとしても保護されることはない。登記情報に信頼を与え、不動産取引の安全と円滑に貢献している国家資格者である。



講演参加者は実務未経験者が多く、講演の内容については、合格後の「その後」に多くの時間を費やした。



開業は「度胸」。努強かな。私自身、16年という実務経験があったが、特に顧客実績もなんの伝手もなく開業してしまい、日夜不安な毎日であった。仕事の当てもなく、雇用した補助者さんは土地家屋調査士試験合格者であったが、実務未経験者なので、機械の据付けや路線測量の観測練習をさせていた。
暇な時は書籍を読み漁り、研修の虫となり、その結果、多くはないが顧客獲得に結びつけた。




実力や伝手があれば開業できるという論理は、この世界では通用しない。
土地家屋調査士業は商行為ではない。消費者団体から違法な行為の差止めを受けるものでもない。法令・倫理規定・倫理綱領の遵守義務を国民から課されている。毎日、地道にコツコツと一歩の努力を惜しまず、この困難な時代をカメのように歩んで欲しい。