いちごトレイル2018

4年連続4回目の参加。

大会ホームページ http://www.motherfarm.co.jp/information/trailrun/

真っ青な青空と、遠くに光る房総の海がとても素晴らしい大会。
可愛い羊たちとたわむれて、走った後は羊を食すという大会。
トレイルといっても、牧場内に作られた走りやすいコースなので、初心者でも無難に走り切れる。
制限時間も長く、途中に設けられたエイドステーションでは、採れたてのいちごとキウイが食べ放題!
2015年から毎年参加していて、一年の締めくくりにもってこいの大会という位置づけ。
雨の防府ラソンはとても悲惨な目に遭った。せめて、一年の締めくくりのいちごトレイルだけは晴れてくれ!!
っていう願いは全く叶わなかったな。
今にも雨粒が落ちそうなスタート風景。牛さんも寒そうだ。

今年もチームエントリーなので、マネージャーが2周目まで走る。
昼ごろには完璧に雨雲に覆われる予報だったから気を利かせた。
1周目の楽しくはしゃぎまわるマネージャー。
1周40分ペースで走れ!という指示は守ってくれた。
待っているのが寒いんじゃ!


あまりにも寒かったから、温かいカフェでマネージャーの帰りを待つ。


ようやく自分の出番になりスタンバイ。
ポツリと雨が落ち始めたよ。
時間どおりに戻ってきたよ。

直ぐに本降りになり、カッパを着ながらスタート。



雨の景色は初めて。
意外にも、雨に濡れた菜の花や木のチップの香りが強く感じた。
雨の方が香りが強くなるのかな。


ペースは遅くても急坂は意地でも歩かなかった。
羊さんたちも雨に濡れて寒そう。


いちご爆食いエイドに到着!
今年の目標は100個!
かなり遅い部類だったので、それほど混雑はしていなかった。
4種類計50個食べて、うっぷうっぷしながら緩い坂道を這うように上っていく。



とても走っているように見えないな。笑。


4周目に入ると、前を走るランナーは既にゴールしている。
いちごを食いすぎてお腹が苦しいのと、ほとんど液体だし汗もかかないからトイレが近くなった。
やっとトイレで用を足して、再びいちごの爆食い!
制限時間が迫っているのか、殆どランナーがいない独り占め状態に。笑。
まだかなりたくさんあるので、よく熟した大きないちごをほおばり、目標の100個達成!
キウイも食べたので、再び腹が膨らみ坂道をうっぷうっぷさせて上る。
ようやくゴール会場の声援が激しくなり、周りには誰もいないゴールシーンを独り占めしたよ。


ゴール後のいちご&ケーキも独り占め!
でも、あまり食べてしまうと、アフターランパーティに食べれないので控えめにした。
中途半端にゴールしてしまうと、ゴール後のエイドは遠慮せざるを得ない。
爆食いファンランは制限時間ギリギリでゴールすることだね。


パーティ会場は遅かったのでかなり混雑していた。
歩いて15分のところの第二会場で。
ちょうどいちごが膀胱にたまった頃に席に着けた。
テーブルに置かれた2人前の肉を食べ終わったら次の肉へ行くのがルールね。


肉も美味しいけど、ここでしか食べれない特性ラムカレーがとっても美味しいんだよ!
メンチカツも入れてね。柔らかいラム肉!


今年からサイコロのラム肉があったよ。
スィーツも全種類盛った。


今年の参加賞はおなじみのシャツ。ちょっと可愛くないかな。


毎年ファブリーズだったけどクリアクリーン。


基本、走ったままの恰好でジンギスカンやってから着替えるんだけどね。
着替えて食べてしまったらめちゃくちゃ臭いよ。
帰り道のスーパー銭湯に立ち寄って匂いを落とす。


大会を振り返って。
4回目のいちごトレイルは初めての雨という最悪な天候だった。
しかし、雨には雨の楽しさがある!って言い聞かせたけど寒かった!!
雨に濡れたトレイルコースは少しぬかるんでいたけど、踏まれたチップからはほのかに木の香り。
雨に濡れた菜の花も可憐に咲いていた。遠くに霞んで見えた海は幻想的だった。
採れたての新鮮ないちごを飽きるほど食べて、アフターランの爆食いも去年以上に満喫できた。
チームでもフルでもエントリー費は変わらないから、絶対にフルの方がお得だ。
チームエントリーの2周10kmではお腹が空かなかったから、来年は20kmのフルにエントリーして、200個を目標に完走・・でなく完食したいぜ。笑。

萩観光

湯田温泉街を出発し萩往還を走らせる。

真っ暗な夜道にはポツリポツリと街の明かりが見え隠れしている。
周防国長門国の国境を超えて、ようやく下り坂にさしかかり、「萩往還へようこそ」の看板が見えた道の駅を通過。

見かけた金属標は何故か五角形のホームベース型。


数多くの歴史的な遺構を巡る「萩往還マラニック大会」は今年で30回を迎えた。
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/71296

もっとも長い距離は250kmもある大会。今年で最後となってしまい非常に残念だ。
さすがに250kmの部にはエントリーする気にならなかったが、いつかは走り切りたい思いだった。
数多くの英傑達が走った道。激動の明治維新から150年後に私は生を受けた。
一応、士業を生業としているので、維新で活躍した自分の前世達の生まれ故郷を訪ねた。
ラソン大会よりも気分が高揚し始めたよ。

9時過ぎに東萩駅にあるホテルへチェックイン。
かなり遅くなってしまい、駅前は飲み屋しかなく、車で3分のところにある店で久しぶりのラーメンは少し辛めに、餃子も追加して♪。



滝汗爆汗になり疲労回復。
大浴場でぬくぬくとマッサージするが、ハーフしか走ってないから疲労度は半分。
なので、翌朝は4時半に目覚ましで起床し、5時過ぎから真っ暗な萩の街をジョギング。
ヘッドライトの光を頼りに、大きな河に挟まれた三角州地帯をぽくぽくと脚を進める。
昨日の雨は止んで、少し星も見え隠れ。
日本海に面しているのに風はやや南風で生暖かい。
海岸沿いは真っ黒な海面が動いているだけで、まったく風情は感じない。
西日本は日の出時間が東京より30分以上も遅い。
東京なら6時位になれば薄ぼんやりとなってくるけどね。
フル装備だったのでかなり爆汗で10kmのジョギングを終了。


朝食はバイキング。
今年はガチレースはもうない。好きなだけ食えるという幸せ。
自家製パンは米粉でできていて、少し温めてモチモチ感を味わった。

ホテル1階で自転車をレンタルし、ブラタモリの足跡を追ってみる。
かなり古いタイプの自転車は少し赤錆が目立つが、手入れはかなりされていて電動自転車なみに良く走ったよ。
おかあさん、ありがとうね。
3年前に世界遺産に登録され、玄関口となった東萩駅

http://hagishi.com/miru/sekaiisan/


街の魅力を保つために様々な努力がされている。



夏みかんで有名な萩。いたるところに植えられていた。


東の都ではオリンピック景気に沸き、近代的な建造物が林立しているが。
地方都市で開かれたいくつもの大会において、人口減による街の衰退は目を覆うばかりだ。
しかし、中心市街地活性化させよう!という掛け声のもとに、徳山駅のように古い建造物を取壊し、思い切った街づくりをしている自治体もある。
2004年公布された景観法により、各自治体で様々な条例が施行された。
歴史的な景観をなんとか保持し、観光客を呼び込もうと切磋琢磨している。
平日ということもあって観光客は少ない萩の街を漕ぐ。
しばらくして、早朝のジョギングで通った明倫館に到着。
この子たちも後数年で通うことになるのかな。


平日だったので観光客は少なかった。
予約していなかったが、ガイドさんが無料で教えてくれた。
本館は無料で二号館は300円。お勧めは二号館だったが、本館がとても面白かったのでかなり時間を費やしてしまったよ。



萩の大地の始まり。


二号館は小川コレクションを展示。とても貴重なコレクションを拝見しました。


東京土地家屋調査士会のウィンドブレーカーを着ていたので、ガイドさんも説明するのに熱が入ったようだ。

平板とアリダートの原型。この業界に入りたての頃に使ったよ。原始的だけどミスはその場で気づくよね。


輪っかは大きくて引っ張りやすいね。もっと引っ張れ!!ってよく怒られたな。


小学生の身体に叩き込んでいてのかな、安息角。ものづくりの基本は角度。水平なのか直交なのか。


何かな?って見入ったら扇風機だって。


東洋と西洋の合作。



やってみた!


高杉晋作だった。

そうらしいが。笑。


成りきってみた??


二時間も費やしてしまい、時計を見ると12時に!
自転車に跨って武家屋敷跡へ。


ブラタモリの足跡を巡る。砂丘の高まり。高いほうに上級武士達が住まいを持っていた。


幕末の風雲児とのツーショット。


ランチは天ぷら定食がお勧めだって。

同時に店に入った方達がどう見てもランナーっぽい。萩と防府のどちらですか?と聞いたら防府だって!
雨で大変寒かったですねー。私はハーフで止めました・・・。って、ここから話が進まなかった。
聞き耳を立ててたら日野市の人だった・・・!多摩川ランナーかい!何故か悔しかった。
足りなかったので、夏みかんソフトクリームの暖簾が綺麗なカフェへ。
右側に見えるのが菊屋家。


条例で縛りがあるので、派手な外観にはできないとのこと。


夏みかんソフトクリーム。ほんのりと夏みかんの味と香り。


お庭で摂れた夏みかんが入ってる。


ラソンから地面師事件、空き家やら所有者不明土地問題まで色々とお話が弾んでしまい慌ててお店を出て、向かいにある菊屋家を眺めた。
瓦は一枚ずつ取って洗って再利用するとのこと。重要文化財の維持は大変だね。


軽いペダルを漕いで次の世界遺産へと向かう。武家屋敷には必ず夏みかん


反射炉跡に到着。


綺麗に積まれた安山岩


珍しい境界標


観光バスが何台も停められる駐車場はセブンイレブンと宝くじとの共同利用。


古代から鉄等の金属は様々な用途に使用されてきた。
食べるため、物を買うため、物を運ぶため、そして、人を殺めるためにと。
大陸から稲作が伝わり、食料を大量に作り保存するには土地を確保する必要があった。
自分の土地はここまで!とか、土地も民も国のものだ!とか、太古の時代から土地にまつわる争いは絶えない。
外国の植民地化を避けるため、本音はどこにあったのか分からないが、鉄を大量に生産しようと試みた場所に立つ。



ツアーのガイドさんの説明を寒風を受けて聞いたよ。
隣を走る山陰本線の影響でかなり傾いている。
計測のためマーキングが多数付けられていた。



現在は補強されて傾きは止まったらしい。
が、石標はまだ傾き続けている。


北風もかなり強く吹き、日本海も荒海と化していた。
早朝見た海とはえらい違いな風景。カモメも飛べない。さすが日本海だ。


自転車を返却し、レンタカーで松陰神社へ。


学びの道は工事中で通れなかった。

目的を達成できず、29歳という若さでこの世を去ることとなった。さぞかし無念だっただろうに。
今年は没後160年にあたる。
彼の意思を受け継いだ英傑たちにより、明治維新ということばが適切かどうかは別として、諸外国からの侵略を防ぎ、欧米列強に劣らない近代国家の礎を築きあげたことは事実。
ただ向かうべきベクトルがあらぬ方向へと行ってしまった。
都は焼け野原となり、敗北をバネにして這い上がった。そして2度目のオリンピックを迎える。
地方と東京との格差は激しさを増すばかり。
東京都の法人二税を地方へ配分することになったが、根本的な格差の解消になるのかな。
観光業主体では働き手は僅かでしょう。地方都市の魅力を高め生き残るためには、土地所有権という財産権にある程度の縛りをかけ、歴史的景観を保全させる条例は必要不可欠。
東京のような大都市に追随して箱ものを作るような形式だけでは、魅力ある地方都市の特色は保てないでしょう。

今年も残り僅かになった。2013年から多くのマラソン大会にエントリーしたが、その殆どが地方都市での開催の旅ラン。
後何年走れるか分からないが、旅行者としてランナーとして地方都市を見守っていきたいな。


空港に到着しレンタカーを返却。
待ち時間にお腹がすいて少し萩をまた味わったよ。仙台銘菓じゃないけど美味しかった!

第49回防府読売マラソン

知名度は低い山口県。山口というと人の名前が真っ先に思い浮かぶかな。百恵や達也とか。
フグで有名な下関、幕末維新期に活躍した長州藩、といったところか。
しかし、山口市やまして防府市はどうだろう?
ぼうふーって読んだ人も多いかな。
隣県の広島県に押されて知名度が低い山口県。さらに低い防府市で開かれたマラソン大会に参加。
一般人には知名度が低いが、マラソンランナーにとっては憧れの場所だ。
12月の防府、2月の別府と、市民アスリートの夢の舞台。
残念ながら別府大分マラソンはカテゴリー落ちし、カテゴリー4のクリック合戦で負けた。
防府読売マラソンは2年前のつくばマラソンで出した2時間56分のタイムが申告できた。

恐怖の強風が吹き荒れた大田原マラソンから3週間以上経った。
疲労抜きに専念し、恒例の多摩川30km走は封印。
1週間前にEペースで20km走り、レースペース走は短い4kmだけに留めた。
体重は大田原よりも軽く仕上がって、腹筋もより硬さを増した。
久々の坂のないフラットなコースを走れる喜び!
しかし、週間天気予報では雨80%!
前日の東京羽田はとても良い天気。
ランナーらしき人達が多かった。





眼下には雪化粧した南アルプスの山塊が美しい。
登頂した仙丈ケ岳甲斐駒ケ岳もくっきりと見える。



宇部空港に到着。
明日の雨予報が嘘みたいな青空。


昼飯はカツ丼とミニうどんのセットに。


空港の最寄駅の草江から宇部線に乗り新山口駅へ。
空港駅なのに無人駅!


こんなに良い天気なのに明日は雨??



新山口駅でラン友さんと合流。


今年はこれで4回目かな。笑笑
同じ測り屋さんなので気が合います。
2人の目標はサブスリー
記録が出やすいコースだけど、私は冷たい雨に弱い体質。
彼は第1回の静岡マラソンがとても走りやすかったみたいなー!
私は第2回に走ったが、これも雨で、低体温症になって死にかけゴールした。

防府駅に到着。意外にも栄えていた。


送迎バスに乗り会場に到着。
別大ほどではないが、制限時間が4時間という大会なので、それなりのランナーが多数。


ゼッケンは別大と同じくタイム順となっている。ゼッケンが若ければ若い程早いということ。
それもかなりのプレッシャーになる。


参加賞の品々。防府外郎がとっても可愛くて美味しそうだ!


ラン友さんと別れ、山陽線に乗って徳山駅へ。
車窓からは美しい夕焼けが観れたよ。
こんなに綺麗な夕焼けなのに明日は雨???



徳山駅に到着。



新幹線も停車するので駅舎はそれなりに大きい。が、とても近代的で図書館も併設されている珍しい駅。https://toshoken.com/news/12090

周南市ホームページhttp://www.city.shunan.lg.jp/

二十歳の学生時代に自転車に乗って九州まで旅行し、帰路は鈍行列車に乗って旅を終えたが、一夜を明かしたのが徳山駅
当時の面影は全くなく、とても近代的な駅に様変わりしていて驚いた。
ホテルに荷物を預けて、夜飯は駅前の讃岐うどんを食べたよ。


天気予報を何度も見たけど、昼前から確実に雨が降る予報は変わらず。
翌朝は自然に5時に目が覚めて、大浴場で柔軟体操してほぐした。
朝食は、讃岐うどん屋さんで買った牛角ちまきおにぎりとバイキング。


カレーもあったけど、これが余計だったみたいだね。
食後時間は7時前だったけどかなり胃が重かった。

8時過ぎにホテルを出発。
9時前に防府駅に着き、小腹が空いたので大好きな塩大福を食べた。


待つことなく送迎バスに乗り体育館に到着。今にも降り出しそうな空模様。



カロリーメイトを4本食べてOS-1をちびちびと飲む。
ランナーが続々と集まって、広かった体育館もかなりごった返し状態に。



音楽を聴きながら横になって少し仮眠。
11時前にトイレへ行くと、窓の外は素晴らしい雨の景色が!笑。


ジョグってきた隣のランナーさんが寒そうだったぜ。
水は高いところから低いところへ落ちるもの!
天気予報どおり、昼前には本降りに。
それでも身体を慣らすために、暖かい体育館を出てアップジョグ。
上下百均で買った雨合羽仕様でスタート会場へ向かったが、余りの寒さでテント内へと避難した。
「こりゃーあかんわー!どこまで行けるかやな!」って、ゼッケン100番台のガチランナーが関西弁で話す内容が笑えた。
去年は冷たい北風が強く吹き、今年は冷たい雨の洗礼やなぁ!
スタート20分前にグランドへ出て再びアップジョグ。
風が吹かないだけマシか。大田原マラソンのシャツが呟いた。
ゼッケン906番の自分より先を見ると900人以上はいる。
タイム順に整列するので、変な割り込みは少ない。
二年前に出したタイムの906番でも、今の現状では1000番以降だろうね。
腿上げジャンプを繰り返し、ホットジェルを太腿に塗りたくってスタート!
雨に濡れた太腿は、唐辛子エキスを含んだホットジェルで暖かかった。
が、それも5分持ったかな。
1km2kmは混雑するとブログにあったが、混みはしたもののそれなりのペースで進んでくれる。
呼吸が楽なペースで前走者を睨みラップを重ねる。
深いワダチに溜まった水溜りを踏んだランナーから水しぶきを何度も浴びる。
レインスプレーを帽子、シャツ、パンツ、アームウォーマーに入念に吹きかけたが、効果があったのは帽子だけ。
シューズにはロウを塗って対策したが、水溜りや水しぶきを浴びてずぶ濡れに。
着地音はぐっちょぐっちょだったな。
スタートのもたつきはあったが、10kmをまずまずなペースで踏んだ。
相変わらず雨足は弱くなく、ワダチを避けて車道の中央を走り続ける。
コースは右に左に行くので、必ずワダチを踏まなければならない。
水溜りを避けようにも、このペースにかなりのランナーがかたまっていて、コース変更に気を使ったよ。
後方からは罵声が聞こえたし。自分もかなり接触してしまった。
15kmラップも恐ろしいほど順調だった。
このペースだと、ハーフ通過が87分台?冷たい雨に打たれても、全く寒さは感じなかった。
ジェルを10km通過した時に飲んだので、喉の渇きもなかったから、給水は採らなかった。
18km手前で給水を採り二口飲んだから急に寒気がした。
徐々にペースが落ち始め、雨に濡れた指先が冷え、下半身も寒気が襲った。
19km通過ラップを見て愕然!やけに抜かれる訳だ。
反対方向からは歩いて帰るランナーが多数。
もはや万事休す。
20kmはもう身体が言う事を聞かず、コントロール不能になりそうな状態に。
ハーフ通過で止めようと決断した。
低体温症の手前で、ハーフのブルーマットを踏みゲームオーバー。

走行記録
https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=612181022112328200000000000

係員に計測チップを渡し、会場まで小雨の中ジョギング。
ずーっと真っ直ぐ走れば着けると言われたが、どこまで走っても会場には着かず。
折り返し地点に何故か到着し、お巡りさんに会場を聞いたら、とんでもなく遠くまで走ってしまったようだ。
お巡りさんが指差す方向へ再び走り始めたけど、全く会場らしい場所が見えない。
工業地帯の風景になり、車も通らず人っ子一人いない。
かなり寒くなり震えが止まらない。
どこだー会場!帰りたいゴール!寒い!!って、心の叫びが神様に聞こえたのが、ドンドンバンバン!って派手な音がした。
時計を見るとゴール時間!
あの花火の方向が会場!
夢中で走ってやっと辿り着いた。

走行記録
https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=612181026691328200000000000

川内優輝に遅れること10分くらいの速さだったから、体育館には誰も居なく、貴重品をもらう時にボランティアさんから羨望の眼差しで見られたよ。笑笑。
着替えを持って急いでシャワー室へ。
熱い熱いシャワーを浴びて生き返ったよ。
シャワー室にはシャンプーもボディソープも備え付けられていた。
温かいうどんが本当に美味しかった!


二種類あったけど、肉うどんの方が食べごたえあったかもね。
バスへ乗り込み、食べたかった菓子パンの爆食い!
甘くて美味しかった!


防府駅に着いたら雨はもう止んでいた。


駅では温かいお茶と飴ちゃんのおもてなし。



くつろいで電車を待ってたらラン友さんと会えたよ。
あの雨の中で完走おめでとう!
次の大会もベストを尽くして下さいね!

山口宇部空港に到着し、レンタカーで萩を目指す。
途中の湯田温泉に寄ってね。
310円の亀の湯。銭湯なのにサウナも水風呂もあったよ。






大会を振り返って。
冷たい雨が降って、とても気象条件が悪い中、完走したランナーには敬意を表します。
4時間以内に完走した者だけが参加できるストイックな大会。
東の大田原、西の防府と言われるほど。
但し、防府ラソンは記録証の提出が義務付けられている。
参加者は大田原より若干多く、スタートから暫くはかなり混雑して神経を使った。
それでも同じペースの集団を形成できるから、目標タイムを設定したらとても走りやすい大会。
ゴールラインは踏めなかった。なんの収穫も無かった。脚は全く疲れてなく、水膨れも皆無。
走りはなんの収穫はなかったけど、世界遺産の地を観光する楽しみがある!

幕末を駆けた英傑達が踏んだ地を、150年後に生を受けた私が踏んでやる。
そんな楽しみがあると、辛い42.195kmなんか走りたく無くなった。
やっぱり精神鍛錬が足りんな!
って、吉田松陰先生からお叱りを受けるね。

第31回大田原マラソン


微妙に上っている。そして、真北へと向かうこの風景。


大会パンフレットはハーフ通過するときの絵かな。
バックの那須連山がとてもダイナミックに描かれている。
追い風に押されてペースアップ!


冊子の表紙も大田原らしく格好いい。
中身を読めばイベント的な大会でないことがよく分かる。エイドの食いモンは一切ないんだよ。


シリアスランナーが集う大会。
それでも、今年も走った後は無料で入れる温泉のサービス券が同封されてたよ。
このおもてなしも楽しみの一つ。
走った後の暖かいおもてなしは変わらずね。


会場施設も十分な広さ。小便なら専用のトイレが設けられていて並ぶことはなかった。


コンパクトシティなのだが、駅から離れているのが不便。
JRを街の中心に通せなかったのかな。
毎回思うんだけど、温泉からの送迎バスがJRの駅なんだよね。駅の周囲は閑散としていて店が少なすぎて寂しい。


申請すれば誰でも置ける大会も珍しい。


南東から北西へ進むV字コースも珍しい。
ペース配分が難しいだけでなく、北風も強く吹くので、24kmからの上り基調に脚が上がるか?


そんな厳しいこのコースで日本記録が出たら凄いことに。。。


貴重品を預かるのも珍しいね。


毎回楽しみにしているTシャツのデザイン。
とうがらしも大田原独特の参加賞。
今年のパックジュースはトマトジュースだったよ。トマトジューズは苦手。


スタート時間が10時なので、首都圏であれば、湘南新宿ライン等でも日帰りで行けるよ。



制限時間が4時間という大会は数えるほどしかない。
ラソン人気にともない、全国津々浦々溢れるほどの大会、というかイベントが開催されている。
「自己への挑戦状!」という誘い文句に飛びついた4年前。
既に初フルマラソンで4時間切っていたので、制限時間4時間と特異なV字型のコースは特に苦ではなかった。
しかし、息もできないほどの強風は初体験で耐えられず、何度も立ち止まったり歩いたりしてゴールした。
V字コースだけでなく強烈な向かい風も吹く、とても好記録は望めない大田原マラソン
気持ちよく風景やエイドを楽しみながらゴール!とは程遠い大田原マラソン
記録目的なら、もっと走りやすい大会がいくらでもある。
一昨年はそんな大会の一つ、つくばマラソンで念願のサブスリー達成。
毎年エントリーしていた大田原は蹴った。
なので、ちょっと後ろめたさもあって去年は大田原の地に戻ったが、スタートラインには立ったけど、故障により30km手前でゼッケンを外した。
第30回という記念大会だったのに。

今年は3月から故障が治り絶好調。
いくつもの厳しい大会をステップにして成長し、去年のリベンジを果たす時がきた。
エイドは一切給食なし。殺風景な田舎道を延々と走るコース。
にもかかわらず、「自己への挑戦状!」という強烈なキャッチコピーに誘われ、懲りずにも今年で4回目のチャレンジとなった。
大会パンフレットにもある那須連山から強風が吹き荒れるか心配したけどね。

水は高いところから低いところへ流れる。
全ての物には引力が働き、その引力に抗う生命体は数知れない。
その生命体の1つの人類が幅を利かし、空や海を征服しようとしている。
スポーツの1つに陸上競技があり、フルマラソン陸上競技の頂点に立つような種目。
国土の7割が森林地帯。数億年前からの地殻変動により形成された那須連山。
いくつもの沢が集まり、やがては大河となって太平洋へと注ぐ那珂川
大噴火により山体崩壊し、溶岩だの土石流だの砂礫だのが転がり落ちで出来上がった扇状地帯の大田原市
日本という国は本当に扇状地帯だらけだな!
地理的形状も気象も人の手をもってして容易には変えられない。
週間天気予報はオホーツク海にトリプル低気圧!


北海道は吹雪!秋は終わってもう真冬。
もちろん、大田原なんか冷たい恐怖の強風が吹き荒れること間違いない。


前々日からお餅の量を増やした。


頭も丸めて軽量化に。



必ず入っている与一くんも振り掛けて。


前日の昼飯はパスタ。


体重はサブスリーを出した一昨年と同じレベルに落とせたよ。
酒好きではないが、1週間禁酒して甘いオヤツも少なめに。
大会前夜も減量によるリバウンドもなく、大盛りにもしなかったよ。
那須塩原駅前の「平成」にて。
新幹線が停車する駅なのにファミレス一つない。
大会後は満員で中々入れない。今年は勝負飯とした。
マネージャーは根野菜中心のちんげんうどん。


私は鍋焼きうどん。きのこ類と野菜は消化が悪いのでマネージャーのちんげんに加えた。


肉が少なく感じたので、セブンイレブンでサラダチキンを買って食べた。
天気予報図を何度見ても冬型の気圧配置は変わらず。
直ぐに寝に落ちて熟睡。

翌朝は4時半に起床。
熱い湯船に浸かりリラックス&マッサージ。
走っているイメージをするけど、折り返しの地獄ロードが目に浮かぶ。
折り返しまでの24kmは平均4’/kmで走りたい。
朝食メニュー。


いつもより軽くした。
肉団子は3個。カロリーメイトはそれぞれ1本づつ。
消化も早く少しお腹がすいたので、ホテルのバイキングでフレンチトーストを半切れ食べた。


この大会はスペシャルドリンクが置ける。いつものようにウェストポーチにジェルをたくさん入れることもなく、今回は軽めの仕様にしたよ。
青いアミノバイタルだけ走る前に飲んだ。レッドブルは半分だけにした。


ホテルのおもてなしにもらったチオビタもしっかり飲みました。


ホテルから見た那須連山の風景。


8時前にホテルをチェックアウトし、那須塩原駅前から出ている送迎バスに乗車。
バスといっても大型観光バス。この3連休に観光バスを何台もチャーターする大歓迎な大田原。
待ち時間もなくスムーズに会場入り。

今年の完走食はホットケーキだったよ。


7箇所に置けるスペシャルドリンクを提出。
マネージャーが丹精込めて作ってくれたよ、ありがとう。リタイヤしないようにしなきゃ。



中身は大好きなポンジュースにパワージェルを半分と蜂蜜少々。
大会景品でもらったコレも入れたよ。


体育館に荷物を置き、とりあえず目標タイムの前で決めてみた。


時間があったので無料のマッサージを軽く受け、仙台から参加のラン友さんと合流。
ラ・フランスハーフマラソン以来の再会。


スタート前の風速計は、目が回るくらいに猛烈に回転してたぜ。


旗はバタバタとはためき、バルーンは強風にあおられてこの状態。


柔らかな芝生の上でストレッチとアップジョギング。
この強風は・・・・24kmまで楽しく走れるね!って自分を慰めてみたよ。


シューズは新品のターサージール6。


スタートラインに整列。お互いに健闘を誓い合った。



号砲が鳴り響きスタート!


綺麗なグランドを回りペースを上げる。
500mも走らないうちに鼻水が垂れた。
しばらくは強い向かい風に押されたが、コースマップどおりに少しずつ下り基調になり追い風に。
瞬間風速は10m以上ありそう。
強烈な追い風にあおられて、足が早まり前につんのめそうになること数回。

スペシャルボトルのテーブルが見えた。取ることに集中!
が、強風で倒れていて発見できず。
立ち止まって探してやっと見つけたよ!
20秒はロスした。
ありがとう!ってつぶやいてボトルをゴミ箱へ投げた。

下り基調と強烈な追い風にもかかわらずペースが上がらない。
4’/km切って走れたのは数回だった。



箒川を渡る大橋では、鼠色の雪雲に覆われた那須連山からの息もできない強烈な横風!
この時点でサブスリーは諦めた。
すれ違いが始まる17kmからのやや緩い上り基調では、かなり早く脚を運んでいるにもかかわらずラップタイムは4’25”/kmという愕然とする数字が。
折り返しでラン友さんとエール交換。なかなか良いペースだったね!

再び下り基調の追い風になるが、ペースは相変わらず4’5”/km前後。
ハーフのブルーマットは、目標タイムより2分近く遅く通過。
これでも頑張って走ってるのに!
って、反省しながら走ると、大田原で最も楽ちんで美味しい下り基調が終わった。

24kmからの地獄の走りが始まった。
上り基調だけでなく、今まで恩恵にあずかっていた追い風とサヨナラ。

息もできない強烈さ!身体が横向きに!
そして氷のような冷たさ!

スペシャルエイドは上りが厳しい場所にあったから通過。ごめんなさい。

とりあえず、30kmを2時間5分台通過を目標に堪えた。
が、心が何度も折れて6分台で通過。

しばらく走ると後方から大人数の足音が!
なんと、サブスリーのペーサがいたよ!
集団に吸収してもらい、猛烈な向かい風もそよ風に変わった。
集団が風よけとなり脚の運びが楽になった。
かなりの集団だから、右へ左へとランナーの身体に接触し、脚がもつれて転びそうになるのに気を付けた。

これは気持ちいい!
このまま12km走りきれる!
ありがとうペーサー!

って感じたのもつかの間の3km。
次第にペースが上がり、前を走るランナーの体がぼやけ始めた。
低体温症の兆候が出始め、再び猛烈な向かい風が集団を襲いバラバラに。
倒れてしまいそうになり、勇気を持って集団から離脱。精神と肉体が崩壊寸前だった。


残りの体力は来月の防府読売マラソンに備えペースダウン。
40km通過タイムを見て、今年ベストの3時間7分は切ろうと気合いを注入。
ゴール会場へ向かうランナーがぼやけて見えた!
グランドに突入!



グランドに入ったら吹き飛ばされそうな強風が!


歯を食いしばって半周走り、追い風になって時計を見たら5分切れそうだったから、最後の力を振り絞ってダッシュしたつもりでゴール!

ゴールポーズは苦しすぎて指が2本(笑)
ゴール脇の芝生に寝転んで息を整えた。
係りの人達が心配して声を掛けてくれたが、ただ単に温かい芝生の上にいたかったから。
さすがに悪寒が走って寒さが増したので、マネージャーの待つ場所へロボット状態で歩いて行った。
手作りの完走メダルは次の大会でお願いします。

走行記録

https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=321181021353677200000000000



両足裏横がひどく攣ったように痛むのはいつものこと。
マッサージを入念にして痛みを和らげた。
ジャージだけだと震えが止まらなかった。
ラン友さんも無事にゴール!


ラソンを始めて2年目。フルマラソンは大田原で2レース目。自己ベストを10分も更新して3時間19分台の完走は素晴らしい!ナイスラン!!

温かいなめこ汁で温まる・・・はずが寒すぎて温まれない。
日陰の体感温度は0度近かった。
再開を誓い合い、また次のレースで勝負しよう!って別れた。

すぐに発車する無料温泉行きのバスに乗った。
行先は左久山温泉きみのゆ。
泉質はまろやか。泉温はかなり低い。肌がぬるぬるすべすべになったが、全く温まらん。
ジャグジーに入ったら泉温がかなり高く、こっちの方が身体がぽかぽかになったよ。
16時15分の那須塩原行の送迎バスに乗って駅に到着。
駅弁を買おうと探したが、新幹線発着駅なのに駅弁が売ってない。
仕方ないので宇都宮駅で最後の2つを買って、湘南新宿ライングリーン車で食べた。
右側が山菜弁当。足りないのでコンビニでも買った。


久しぶりのビールは美味しかった。


大会を振り返って。

年末からアキレス腱を痛めてしまい、やっとまともに完走できるようになり、この厳しい大田原マラソンにエントリー。
徐々に絶好調だった一昨年の脚力に戻り、再びサブスリーを目指す身体に仕上がって挑んだ大会だった。

天候次第・・・という言葉は嫌いだが、そこは自然を相手にするスポーツ。
といっても、ここはフラットで走りやすいコースではない大田原。
余裕でサブスリーを出せるランナーでも苦労する厳しいコース。
風が強く吹くのは当たり前の地形。それに打ち勝つような鍛練を積まない限り、この大会で目標達成は厳しいなんて百も承知だった。
それなりの練習を積んできたつもりだったが、やはりこの大田原に挑むには脚力も精神力も不十分だった。

50歳を過ぎると身体の個々のパーツの能力の衰えが激しくなり、練習内容はこなせるが疲労回復のスピードが遅くなる。
1週間前に行った20kmペース走後は、低体温症と貧血、内臓も疲労してしまい、軽いジョギングでも鼻水が止まらなくなった。
体重もかなり落ちて、食べる量を徐々に増やして疲労回復に努めたが、鼻水が喉の奥に絡む風邪の初期症状は治まらなかった。
大会3日前から2日間は腹筋と体感トレーニングをやってみたが軽い筋肉痛に。
結局、大会当日まで成功に終わったのは、いつもやってなかった禁酒と禁爆食いだけだったようだ。
軽い筋肉痛と鼻水は止まらないけど、身体は軽く絶好調。
サブスリーは自信なかったが、強風にも負けずに楽しくゴールできる自信はあった。

一昨年サブスリーを達成したつくばマラソンの前の大会で出した3時間2分。
赤城おろしの強風が始終吹き荒れたぐんまマラソンのタイムを目標にした。
スタートしてもペースが上がらず息苦しく、とても楽しく走っているような感覚でなかった。常に苦しかった。

24kmからは地獄の2文字。こんな辛い経験はいまだかつてない。息もできない強風が続いた。
反対車線から走ってくる大型車の風も重なって、前走者が立ち止まって見えたよ。
殺風景な風景と殆どない沿道からの声援。
24kmから34kmの10km区間は、精神と肉体が崩壊寸前の地獄だった。
これはマラソン大会なのか?と笑ってしまった。

往路の暑さで手袋を脱いでウェストポーチにしまってしまい、次第に指先が冷たくなり視野がぼやけ始めた。
下してしまったアームウォーマーを上げる力も湧き出ず、低体温症気味になりペースは上がらず。
復路の北風を想定して、手袋とアームウォーマーは着けたままにすべきだったね。

今回初めてスペシャルドリンクを持ち込んで挑んだが、目が疲労してぼやけてしまい、自分のボトルを探すのに苦労しタイムロスした。
風で倒れてしまったのもあったが、直立していても自分のを見つけ出すのが大変だった。
ゼッケン番号を叫ぶとここだよ!!って教えてくれるものの、係員はボトルに触れることはできないらしい。でも倒れていても起こしている係員はいたけどね。
とてもレースペースを保って取って飲むのは無理だった。
結局、7箇所のうち、1箇所だけ上り坂の途中にありあえて取らなかった以外は全て取れて、3.4口だけど飲むことができてよかった。
倒れないようにとポンジュースの量を多くしたので、もっとジェルの量を増やさないと効果が発揮できなかった。
復路は全く汗が出なかったので喉も乾かなかった。

大田原でのサブスリー達成は叶わなかったが、昨シーズンを故障で棒に振ってしまった脚力は取り戻したと実感した。
5月の黒部名水から厳しいコースのいくつもの大会をこなし挑んだ結果、ついにサブスリー達成への入り口が見え始めた。
約2週間後の防府読売マラソンは楽しんで楽しんで走ってやるぜ。

天童ラ・フランス・ハーフマラソン

フルーツマラソン山形シリーズ第2戦は天童ラ・フランスハーフマラソン



「ちょっと本気でフルーツラン!」と見事にハマったキャッチフレーズ。
東根さくらんハーフマラソンでは、フルマラソン走った翌週の参加だったので、美味しいエイド目的のファンランで完走した。

天童市東根市の南に位置し、盆地特有の環境を生かした果樹栽培が盛んだ。
扇状地という地形を生かし、様々な美味しい果物を生んでいる。
人間将棋でも有名。対局も数多く行われた将棋好きならたまらない。

今回は、大田原マラソンに向けての練習戦という位置付けとした。
エイドには生産量日本一のラ•フランスだけでなく、網走直送のカニや揚げかまぼこも食べ放題!
リンゴやぶどうも私設エイドに!とても贅沢な大会だ。
残念だけど、今回はガチランだからエイドは素通りとした。
ゴール後はラフランスが食べ放題、熱々の芋煮が振舞われる。

走った翌日は月山の登山を計画したが、登山道が雪で通行止めになるとのこと。
仕方ないので福島県安達太良山に登ることにした。

週間天気予報では晴れマークが続き、大会が近づくにつれて気分は高鳴った。
つばさに乗車。


晴れ渡った空には、遠くに雪を被った蔵王が見える。




2日前に降った雨でかなりの積雪があったようだ。こりゃ月山なんて真っ白だな。
車窓の風景を楽しんでいたら、もう山形駅に到着するアナウンス。
さすがに秋田よりは近いね。


早速、ラ・フランス・ソフトクリームを食べた。


ラン友さんに迎えに来てもらい、蔵王の温泉へと車は走る。
高度が上がるにつれ、真っ赤な紅葉が目に入る。


大露天風呂に到着。
入り口に近づくと硫黄臭が鼻をつく。



男風呂は大気開放!正に露天風呂!
源泉掛け流しの強酸性の湯は、肌がまろやかになりすべすべ。



ほっかほかになり、次の目的地は天童道の駅。
ジェラートが有名!
ラ・フランスつや姫をトッピング。

つや姫の米粒が入っていて、噛めば噛むほど甘くて美味しかったよ。
素敵な温泉とご当地ジェラートに連れてっていただき有難う御座いました。

夕飯は山形ラーメン。


昼飯がサンドウィッチ一個だけだったから大盛りに。
モヤシ大量は勢いで。



胃が苦しかったけど、冷たいのが食べたくなり2種類も。



やっぱりリバウンド激しく、胃腸薬飲んで多少は楽になりました。



翌朝は自然と目が覚めて、暑い湯船に浸かって覚醒。
朝食はハーフマラソンだから軽めにした。


山形駅の朝は盆地特有の霧の街に。


天童駅からの送迎バスは、 それほど待たずに乗れて8時10分には会場入り。
とてつもなく広い会場!とてもハーフマラソンの会場とは思えない広さ。
6000人ほどの参加者なのに!


スタートゴール会場はとても綺麗なNDソフトスタジアム山形
トイレはいくつもあり、スタンドのトイレなら待たずに小便をできた。
素晴らしいグラウンドもさることながら、体育館も広くてストレスフリー。
受け付け会場で、参加賞のタオルとラフランス3個、珍しいラフランスジュースをもらったよ。
スタート30分前にアミノバイタルゼリーと最近飲み始めたレッドブルを注入。


ラン友さんと仲良くツーショット。


9時半がスタート時間だったけど、空は低い雲に覆われていてランシャツとランパン姿だからかなり寒かった。
気温は10度くらい?風が吹いてないからまだマシだね。


ストレッチやジャンプを繰り返して暖める。
先頭から3列目かな。早いランナーが多数いて怖じ気付いた。
いよいよスタート!


綺麗なグランドを1周して、公園を出たら上り基調の道に。
コースマップでは、最初の5キロは上り基調、その後はゴールまでアップダウンの連続。
標高差はそれほどないが、ハーフマラソンをガチで走るにはかなり厳しい高低差。
もちろん巨峰の丘ほどではないが。

大町アルプスマラソンから2週間しか経っていないので、野川コースの練習走行でも疲れが取れないような感触だった。

5キロの上り坂も息が苦しく、とりあえずキロ4分20秒ペースで走ることにした。
沿道からは、後2キロで坂が終わるよ!とか後500mだよ!とかの声援に励まされた。
次第に晴れ間が出て汗だくに!

ようやく下り基調になり爆走!
高低図どおりの坂道を息が上がらない程度に走る。
この後にはかなり厳しい上り坂が待ち構えている。
しばらく気持ち良い下り坂が続いたが、やがて前走者を見ると上ってるし!
まぁ、予想はいていたけど、この上り坂はキツイ!
OS-1を飲んでいたから、爆汗でも喉が乾かずに、給水はスポーツドリンクを2口飲んだだけだった。

エイドステーションでは、ボランティアの人達が食べてけー!ラ・フランス食べてけー!カニもあるよー!って叫ぶのも、ガチランナーには全く届かず。笑笑!

風景は果樹王国らしく、近くも遠くも見渡す限り果樹園な風景。
扇状地らしく、延々とアップダウンが続く田舎道。
田舎道とはいえ走路は全て閉鎖しているので、カープでは確実にインに入り走路短縮。

キツイ上り坂も終わり、再び下り基調のコースで息を整える。
同じようなペースで走るランナーにくっつき、呼吸を整えながらラップペースを見るとキロ3分30秒だったし。
ラストの下り坂に備えてペースダウン。
2度目の上ってるような道を走り再び下って10km通過。


折り返しのランナーにラン友さんが目に入る。
お互いに手を挙げてエールを送った。
余裕で目標タイムとした90分が切れると確信。
最後?の上り坂は少しペースを落としたつもりが、実際にはペースアップしていたようだ。


2度目のすれ違いでラン友さんとの距離が縮まった。
行くしかない!ダッシュ
何度目か良く分からなくなった坂道を上り、やっとこさ待ちに待ったラストの下り坂へ!
ラン友さんに頑張って!っとエールを送り抜き去った。

徐々に会場から響くMCの声が大きくなり、ついにグランドへ突入!
後方からランナーの足音が聞こえて抜かれてしまった。
眩しいタータンを踏みしめて、ゴールまでまっしぐら!


タイムは自己ベストに2分及ばなかったが、このアップダウンだらけの厳しいコースで上出来。
大町アルプスマラソンと同じく下り坂でのゴールだったから、V字コースで厳しい大田原マラソンの練習にはならなかったが、来月の防府読売マラソンではサブスリーを出せる自信になった。


二人ともナイスラン!!


ラン友さん達と検討を称え合い、おもてなしのラ・フランス食べ放題と芋煮を満喫した。
芋煮は豚肉もたくさん入っていてとても具沢山!


着替えてラン友さん達と談笑し、再びラ・フランスの食べ放題へ!


かなり余っていたらしく、ラ・フランスの大盤振る舞いだった。21切れは食ったな。



広すぎる会場はご当地B級グルメで盛り上がっていた。



紅葉も見頃でとても素敵な景色。


最終の送迎バスに乗り、天童温泉で下車。
500円で入れる温泉サービスを利用。
下車した所から手短な天童ホテルで汗を流した。


めちゃくちゃゴージャスなホテル。
露天風呂も人口の滝が流れ圧巻の風景!
と、そこに山形テレビのカメラマンが全裸で登場。
なんでも、野々村真さんがゲストランナーで走ったから、この露天風呂に入って撮影するって!
嬉しいんだけど、めちゃくちゃ熱いんだよ!
45度はあるかも。
で、野々村真さん全裸で登場!
湯船にみんなで浸かり、来年もラフランス走ろうぜ!ガッツポーズして熱い湯船から解放された。
が、後ろ姿を撮りたいって言うから、再び湯船に!
野々村真さんも滝汗状態で面白かったよ。
11月23日から24日にかけて以下の局で放送されるそうな。

設定温度を間違えているんじゃないかという激熱っ!
こんな感じで撮影されたよ。


少し遅いランチは蕎麦屋で鳥中華ラーメン。
なんでもここの蕎麦屋ではラーメンが一押しなんだって。薄味で鶏の風味が効いて美味しかった!


腹を満たして重たい荷物を転がし駅まで歩く。
将棋の街らしく、いたるところにソレが!


電柱に書かれた詰将棋


難問だぜ、こりゃ。
電柱をガン見して頑張ったけど、結局、一問も解けずに天童駅に到着。


駅ビル内の将棋会館を見学。
将棋のルーツ、歴史から駒作りまで展示してあった。撮影ができなかったのが残念。


大会を振り返って。
事前練習では疲労もあり良いタイムを出せなかったが、気温も低く乾いた空気のおかげで満足する走りができた。
沿道の声援も、殺風景な田舎道の割には激しく声援を送ってもらえた。
アップダウンも、巨峰の丘や大町アルプスを走り切った走力によって、高低図の割には苦しさは少なかった。
ゴール会場までの下り坂がとても気持ちよく、またまた大田原の練習にならなかった。
大田原までは、緩くて比較できないが、多摩川下流〜上流コースで練習を積むしかない。
後半では、左ハムストリングが若干張りが出たが、それもしばらく走ると違和感も感じなかった。
ラストスパートもできて、痛みなく完走できたので、翌日は安達太良山への登山に向けて楽しみが湧いたよ。


苦しくも楽しかった思い出を胸にしまい、一路鈍行に乗って福島へ。
米沢からは2両編成。
まだ18時前なのにほとんど乗客はいない。
ボックスシートを独り占めし、読書しながら夜の車窓を楽しむ。


18時30分に福島駅到着。
福島駅に降りるのは初めて。
何度も通過して、マラソン大会もまだ参加していない。
山形駅よりもかなり栄えていた。
2泊目はアパホテル
1人なのにダブルベッド朝食ブュッフェ付き一泊5000円は破格の安さ。


夕飯は歩きたくなかったから駅中のサボテンにて。


麦酒も呑まずに早めに寝たよ。
翌朝は目覚ましが鳴る前に起きれた。
朝食はビュッフェ。
和洋中華も揃っていて、この種類で1泊5千円は破格。
食べ過ぎないように注意した。


荷物をまとめて日産レンタカーへ。
駅前って店の名前だけど、どこが駅前なんだ!
マーチにナビをセットして、低い雲が広がっている街を走る。
左前方にかすかに安達太良山の形が浮き上がっている。
3日前の天気予報では晴れの予報だったのに。
途中のコンビニで昼飯を買い、1時間30分ほどで上り口のスキー場に到着。
奥岳の湯は下山時に入ることにした。


10時過ぎに登山開始。
晴れたり曇ったりガスったりの天気。


スキー場を登っている人達が見えたけど、登山口とは違ったよ。
ロープウェイが今日から休業なので、自力で登山することになる。
とはいえ、約700mの標高差で歩行距離も4kmちょっとなので、2時間ほどの工程だから苦ではない。


リフトから離れると本格的な登山道に。


去年登った岩木山の登山道に似ている。
ガレ場の急登が続くと、1200mも上ればハイマツ林で視界が開ける。東北の山の特有な風景。


薬師岳に到着。
平日なのですれ違う登山者は数えるほど。
登りやすい山なのか、リュックの軽い高齢者が多い。
薬師岳を過ぎるとなだらかで整備された歩きやすい登山道に。
本当の空は見えるかな。



安達太良山の山頂が見えてきた。
ツンとしたところが乳首岩。



森林限界を過ぎると、火山特有の硫黄臭が風に乗ってくる。
警戒レベル2とのことなので、火口の御鉢めぐりはできない。


約2時間で山頂に到着。
晴れていれば360°の大展望の景色が見れるが、殆どガスに覆われて強風で寒い。




沼ノ平はうっすらと見えるが、火山性ガスが鼻に漂うので降りるのを止めた。
着替えて菓子パンを食べ熱いコーヒーを飲み、食後には甘くて美味しいラ・フランスの丸かじり。



乳首岩を慎重に降りてパチリ。


下山ルートは温泉に入りたいのでくろがね小屋経由で。



乳首岩もガスの中へ。


雪解け水が集まって小さな沢が流れていた。




峰の辻に到着。





小屋に近づくと次第に硫黄の臭いが。


小屋に到着し、めちゃくちゃ熱い風呂に浸かる。



蛇口から冷水を桶に溜めて身体にぶっ掛けて冷却し、冷えたら再び湯船に入ること数回繰り返す。
沢の水はとても冷たく、源泉かけ流しの湯との相性が素晴らしい。
硫黄臭を漂わせて、車も通れる整備された林道を小走りに降りる。


馬車道と旧道に分かれるが、最短距離の旧道を選択。
馬車道の方が走れたね。


やっとスキー場に出て無事に下山。
山頂での休憩を除いて4時間14分、歩行距離は10.3kmの山行でした。
奥岳の湯に入り、大露天風呂から晩秋の東北の山々を眺めてうっとり。

http://www.adatara-resort.com/ski/faciliti.stm#okudake


レンタカーの返却時間もあるので、名残惜しかったが福島駅へと車を走らせた。
残り僅かになった駅弁を買って、楽しかった二泊三日の旅を思い出し家路へ向かった。

第35回大町アルプスマラソン

北海道マラソンから2ヵ月。
久しぶりにフルマラソンを走ったよ。
本当なら、9月30日に榛名湖マラソンを走ってるはずだけど、残念ながら猛烈な台風で中止に。
仕方ないので1人で湖を4周グルグルと小雨の中走った。
標高が1000mと高くアップダウンも激しい。中止になったショックで馬鹿食いしてしまい、身体が重すぎてかなり苦しかった。




11月23日の大田原マラソンサブスリー(3時間切り)を目標にしているので、榛名湖、大町の標高が高くアップダウンがとても厳しい大会にエントリーした。
榛名湖は子供の頃に良く遊びに連れて行ってもらった想い出もあり、とても楽しみにしていたが中止。
大町アルプスマラソンは、週間天気予報でも晴れ予報は変わらず。
大会前日はあいにくの空模様だったが、早めに出発し10時30分頃に到着したので松本城観光へ。


国宝五城の中でも比較的に都内からアクセスしやすい城。
善光寺は中学生の頃に観たけど松本城は初。
その外観はかなりこじんまりとしていて、敵からの防御には疑問符。こんな低い石垣や櫓、浅い堀に囲まれて大丈夫だったのか?
堅牢な要塞・熊本城と比較すると迫力に欠ける。そもそも生活地盤とさして変わらない場所にあるから、遠くからも見えず存在感があまりない。
しかし近づいて観ると、当然だが築城当時から変わらない歴史の重さを感じ取れる様はさすが国宝。
大天主6階から眺める風景は、この地を守る「守護城」としてではなく、目線の低さから街と一体化した様な印象だった。
松山城や熊本城は正に「お城」という風格があり上から目線で眺めていたが、松本城にいたっては風格や威厳が他の城と比較してあまり感じられなかった。それだけ敷居が低く親しみやすいってことか。


築城当時から変わらない梁や柱。歴史を感じさせる遺物をすりすりと擦って味わった。
明治維新後はなんと競売にかけられ、解体・更地になる危機があったが、民間人のお蔭で難を逃れた珍しい城。


ランチは信州らしくお蕎麦に。


これはB級グルメで有名らしい。


コレは裏メニュー?C級グルメ??信州では珍しくないそうだ。


やっぱり蕎麦は量が少ない。追加でおやきを。


蕎麦よりおやきの方がおなか一杯になったし美味しかった。
早めにホテルに着いて、みそ煎餅とわさびチョコレートを食べた。


信州みそで味付けされた甘じょっぱいお煎餅。180円だけど、お店のおばちゃんが「高くてごめんね!」って。
分かってるんじゃん。笑。
わさびチョコレートは320円。ほんのりとわさびの香りがして、口溶けも良く甘くて美味しかった。
次第にわさびの辛さが鼻を突いて悶絶。わさび好きな人にはお勧め。

夕食はパスタでカーボローディングしようと検索した店に行ったが貸し切り。探し直したお店がお洒落だったのでコース料理に。


分かってはいたけどパスタが少なすぎる!とっても美味しかったけどね。
マネージャーと相談してガストで二次会。笑。


さすがに安くてたくさん食べれたよ!次からガストでカーボだな。
明日の準備をして早めに就寝。


翌朝は4時半に起床し、熱い湯船に浸かってマッサージ。
朝食は家から持ってきた切り餅2個。本当は3個食べる予定だったけど、夕飯に食べ過ぎて食欲がなかった。
コンビニで買ったミートボールをおかずにして、いつものアサリのカップ味噌汁をすする。
バナナを1本食べて、6時半に出発した。

朝陽が眩しく、左手側に見え隠れする北アルプスの稜線がくっきり見える。所々紅葉が始まっていて、真っ青な空とのコントラストが美しい。

榛名湖は残念なことに中止になったが、大町アルプスマラソンは気温も低く快晴のマラソン日和となったよ。



昨日の雨に洗われた芝生の匂いが心地よい。
やっぱり陸上競技は綺麗な芝生のグラウンドがスタート・ゴールに限るな!


気温も低く快晴とはいえ、前日に食べ過ぎてしまいリバウンドが激しい。
受付して美味しい手作りアップルパイを食べたよ。


オレンジジュース、スタート30分前にレッドブルアミノバイタルゼリー。

ちょこちょことOS-1も飲み、腹の中はたっぷんたっぷんと揺れていた。
とてもじゃないけど、この標高差激しいコースをガチで走るのは気がひけた。吐くね。

綺麗に刈られた芝生でアップジョグ。
胃が苦しくてアップアップ。


開き直って完走目的に。ペースは苦しまない程度のキロ4分30秒前後に設定。
3時間15分以内で完走すれば良しとした。

コースマップ。



スタート地点の標高は約740m。そこから標高650mの第一折り返し地点まで8km下って、最も標高の高い約870mまで13km走る。実に標高差が220mもある。黒部名水マラソンの倍の標高差。
救いなのは気温が低いのと、脚が元気なときにもっとも厳しい地点を通過する。そして風も弱い。
木崎湖へ降りた後の上り坂でペース落ちぜずに、ゴールまで気持ち良く下り坂をかっ飛ばせれるか。
最初の下り坂のペース配分に気を付けることにしたよ。
いつものノースリーブのランシャツを忘れてしまったので、去年サブ10出した飛騨高山ウルトラマラソンのシャツを着た。


意外にも同じシャツを着ているランナーがたくさんいたよ。野辺山や富士五湖のシャツも目立った。
標高差が厳しいコースだから、変態ウルトラランナーがこぞってエントリーするのかな。
トイレは小便なら待たずにできる。人数の割にトイレの数が多い。スタート30分前でも、大便なら5人くらいしか並んでなかったよ。

スタート順は特にない。並んだ者勝ち。陸連登録者は前の方に並ぶみたい。
スタートラインから5mくらい後方でスタート!
柔らかい土のグランドを1周して緩い坂を下る。
人数が少ないからすぐにばらけて走りやすくなった。


弱い風が向かい風になり、丁度良いくらいにペースが抑えられた。大田原なら確実に追い風だろうね。
何人かの集団に抜かれたけど、最後の下り坂で必ず抜き返してやるくらいの気持ちがあった。
下り坂だったから脚は軽かったけど腹が激重。ゆっさゆっさ揺れて気持ち悪かった。
スタート直後から下り坂で助かったよ。

あっと言う間に最初の折り返し地点8kmを通過。
風が追い風になり若干走りやすくなった。
抜かれた悔しさもあってペース落ちせずに坂を上る。
さすがに苦しくなって、目標ペースを4分30秒に。
背の高いオレンジのシャツを着た人に抜かれた。ゼッケンが700番台だったのでロックオン。
この大会は700番から50歳代の部が始まる。同じ年代に負けたくないからね。

スタート会場近くまで上り、ちらちゃんマネージャーの声援が!
なんかしゃべってる。え?カメラ壊れたって!??マジか!
スマホで連写して貰ったよ。


21km地点まで我慢の走り。徐々に脚が疲れてペースが落ち始めたら楽しい下り坂に!
木崎湖までの約5kmを気持ち良く駆け降りた。
美しく輝く湖が見え隠れし、コースはほぼフラットに。
真っ青な青空と早くも色づいた広葉樹林帯を気持ち良く駆け抜けた。
空気が軽い!東京では感じることのできない。この空気を胸一杯に吸い込んで28km地点で折り返す。
ここまで給水は1回。少しの汗と大量の鼻水。気温が低く湿度は50%ないようだ。ジェルを1本飲んだだけで喉が全く乾かない。

眩しい木崎湖を背にして、この大会の最大の難所にさしかかる。
上り坂は4km前後。いつも走ってる野川コースを1周すれば終わる。
とはいえ、やや強めの向かい風が身体を押し戻すようにペースダウン。
身体が右に左にと揺れて真っ直ぐに走れなかった。
ついにキロ5分台にー。
と諦めたらなんと下り坂に入ったよ!


残り8km!渾身の力を振り絞って前走者を追いかける。
700番台のランナーを数人抜き去り、ラップタイムは4分5秒〜4分10秒に。
ついにオレンジシャツのランナーが視界に入った。
あっという間に抜き去りゴールへとまっしぐら!


脚が軽すぎてゴールするのがもったいないような感じだった。
運動公園へ向かう最後の1kmが緩い上り坂になっていて心臓が破裂しそうだった。
脚が棒のようになりかけてグラウンドに突入し、電光掲示板のタイムを見たら8分切れそうだったので猛ダッシュ



ゴール後は芝生に倒れて動けなくなった。
ラストの周回が苦しくて、芝生から立ち上がるまで時間がかかった。というか、芝生が暖かく気持ち良かった。

フィニッシャータオルが大きい!

アクエリアスをもらい記録証を見たら年代別3位の文字が!

少人数の大会だから順位は高いかな?と思ってたけど3位とはっ!
関係者の方々に聞いたら表彰されるって!

初めての表彰台!


盾はとても可愛い「おおまぴょん」

副賞にリンゴ2個!
走る前に3個買って合計5個のリンゴのお土産に。

2位とは5分、1位とは10分の開きだったけど3位は3位。正直に言って嬉しい!
ラストの下り坂を爆走できて良かったよ。

走行記録


https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=320181021375407200000000000


大会を振り返って。
3km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンと小学生から楽しめ、エントリー費もフルマラソンは5千円とかなり安い。フルマラソンの枠は2500人という少なさ。正にストレスフリー。
陸連公認コース大会では、榛名湖マラソン4000円に次ぐ安さ。

日本の屋根を走ろう!のキャッチフレーズのとおり、雄大北アルプスを眺め、コースも道幅が広くない交通量が少ない自然豊かな田舎道の設定。熊が出るからと、事前に小さな鈴がランナーに支給される。

完走したらフィニッシャータオルと甘くて美味しいリンゴ、漬物、冷奴、きのこ汁の食べ放題。足湯もあり至れり尽くせり。
食べ放題のリンゴはお腹がすぐに満たされてしまったけど。

コースはアップダウンが激しいけど、小学生からお年寄りまで暖かいおもてなしが疲れを癒してくれる。
温泉もかなり安く入れるので、都内からは遠いが、非常にお得感が高い大会だった。
しかも、雲ひとつない真っ青な空の下、色づき始めた北アルプスの稜線が間近に見えるコース設定が素晴らしい!
苦しい坂道も素晴らしい景色を堪能して走れたよ。
結局、給水は2回しか摂らなかった。どんだけ腹が一杯だったんだ!
ラストが下り坂だったから、来月の大田原マラソンの練習にはならなかったかな。
9月30日の榛名湖練習を含めると30km走は5回行った。
多摩丘陵の尾根幹線コースの30km走では、練習用シューズの割に楽に2時間15分を切れた。
体重増こそあったが、最後までスタミナを切らさずにゴールラインを切れた。
100円で使用できる体育館内にある温水シャワーで汗を流せた。
ゴール後は少し足裏横が痛くなりビッコだったけど、それも時間が経つにつれて痛みも感じなくなった。


せっかく北アルプスの麓に来たのなら登らなきゃ!ってことで、燕岳登山口の中房温泉へ向かった。
大町を後にして南下。
スーパーで食材を購入し、車が2台すれ違うのがやっとの林道を走るとサルの軍団が。

ざっと見ただけで30匹はいたよ。大きなボス猿に子猿にたくさん!
テント場に到着し、車は500mほど離れた町営の駐車場に停めた。宿泊者以外は駐車禁止とのこと。テント場利用者でも宿泊しないなら駐車は厳禁とのこと。混雑しているなら理解できるが、もう少し柔軟に対応してほしいね。
テント場に持ち込む荷物もかなりの制約があり、テーブルで鍋など厳禁!見つけ次第退出してもらうと言われたよ。
仕方ないので町営駐車場で鍋をした。
蛾が数匹舞ったけど、カセットコンロの火で燃えたよ。今回は出汁にはならなかった。笑。



明日が平日なので、テン泊者は我々の他に1組。
1400mのテント場の気温は氷点下でも、地熱がありかなり暖かかった。ライトダウンと秋用の寝袋では暑くなったよ。
月が出ていたので満天の星空とはならなかったけど、都心の夜空に比べれば別世界。夏の星座と冬の星座が入り混じって素敵だった。
家の布団を持ち込んだからフカフカでぐっすり寝れたよ。

翌朝は5時前に自然と目が覚めた。
朝食はチーズサンドとウィンナーで。


7時21分にテント場を後にしアタック開始。
北アルプスの三大急登と呼ばれる合戦尾根を登る。
標高差は1300mほどしかないが、距離が5kmと短い。
丹沢山系の木段で厳しい大倉馬鹿尾根と同じ標高差だけど、距離が6kmだから、勾配は合戦尾根の方が険しい。


山容は花崗岩なので白く美しく、更にバックの青空と広葉樹の華やかな色で染められた様は北アルプスの女王かな。



合戦小屋に到着。

険しい急登をゆっくり登ると左手には槍ヶ岳が見えた。

大天井岳から常念岳まで、北アルプス表銀座にひしめく山々が一望。
ペース的には300mを45分で登る。荷物が少ないので特に脚に負担がくることはなかった。
森林限界を超えたら遠くに燕山荘が見えたよ。



白く輝く美しい稜線。



イルカの形をした岩!


山頂に到着!汗だくだったから着替えた。


360°の大パノラマ!!雲一つない絶景!!



メガネ岩


小さなお地蔵さんが見守っていたよ。


コースタイムより1時間も早く着いたので、お昼は山荘でゆっくり過ごしたよ。


元の道を下山。
脚が元気だったから、走れそうな道は小走りで降り、約2時間で無事に下山。
穂高温泉のスーパー銭湯で汗を流した。



夜飯は安曇野インター近くのCOCO壱黒部ダムカレー


長野県のCOCO壱にはご当地カレーがたくさんあったよ。

2泊3日の楽しい旅行も終わり。
次の旅ランは天童でラフランスをたくさん食べて、翌日に福島県安達太良山へ登ります。

第34回巨峰の丘マラソン

5年連続5回目の参加。
初めて走ったときは辛すぎて二度と走りたくない大会だった。
10月のフルーツマラソンと間違えてエントリーしてしまった大会でもある。
20kmの部だけど、実測は17.9kmしかない。

5年前は巨峰が2房もらえたけど、一昨年から1房に。それでもエントリーし続けるのは、あの激坂を克服するためだな!
「ひとはなぜ、この厳しいコースを走りたくなるのか・・・・・・」
晴れたら真黒な富士山が拝め、甘い巨峰は食べ放題!
景色よりも巨峰よりも、こんな厳しい坂が魅力なのかも。

フルーツ大国シリーズはまだ続くよ(笑)
勝沼インターを降りればぶどうの棚が延々と続くフルーツラインと呼ばれる県道を走る。
山よりも低い雲に覆われたこの街の一大イベント。
9月には山梨市で巨峰の丘マラソン、10月には甲州市のフルーツマラソンとぶどうの祭典が盛り上がる。
見渡す限りのぶどうの柵!農家の方々が手塩にかけて育てた美味しいぶどう。優勝者には1kg以上の巨峰が待っている。

会場へのアクセスは山梨市駅から無料送迎バスが出ているが、最寄駅は塩山駅なので注意が必要。塩山駅は山梨市ではないからとの理由なのか、送迎バスの発着駅となっていない。
駐車場は会場直下の笛川中学校だが、6時半には満車となり、10分以上歩くずーっと坂下の駐車場へ停めなければならない。
笛川中学校から会場へ向かう途中にある農園で巨峰を買うと、農園の駐車場に停めることができる。意外と空いてるし最短距離で会場へ到着できるのでお勧め。
トイレは会場の小学校や直下の中学校にもたくさん備え付けられていて混雑することはない。

週間天気予報では秋雨前線が日本列島を広く覆った曇り空。
前日の予報では曇り後晴れ、最高気温30度っていう真夏日じゃん。
スタート時は20度前後。
曇っていても蒸し暑い爆汗大会になることは必至!

この大会に挑むにあたって、多摩丘陵の尾根幹線道路を走り続けた。
高低差100、距離2.5kmの尾根幹コースを中1日走り、大会2日前は多摩市のいろは坂を2往復し最終調整した。

去年、一昨年と天候が悪いことが幸いして、毎年、大会自己ベストを更新。
51歳となった今年は、気温も湿度も高く練習の成果が出るか微妙だった。

会場近くの駐車場に停めたいので、3時半起床4時出発。
渋滞もなく、5時15分頃には駐車場に到着したよ。5番目入庫という早さ(笑)

朝食は菓子パンとグラノーラを入れたヨーグルトを食べて、ちびちびとOS1を飲んで脱水予防。
1時間ほど寝て受付会場へ向かう。
秋雨前線で厚かった雲も薄くなり、次第に少し青空が見えはじめた。
受付会場へ向かう途中で巨峰の試食をし、シャインマスカット1籠買った。
一年に一度のお祭りなので、農家の方々もたくさん出店していた。
地元のスーパーより格安!!2房で1500円は安い!取れたてのシャインマスカット!!
そして参加賞の巨峰をゲット!今年は天候が悪く実が小さいそうだ。
今年はタオルでなく手ぬぐいだったよ。


前日の雨でグラウンドはぐちょぐちょだったけど、ゴールラインは綺麗に砂が撒かれていたよ。



今年も彼岸花が綺麗に咲いていた。


車内で着替えて30分前には赤牛!!
シューズはRP4ソーティマジック。このシューズを履くと撃沈するというジンクスがある。


再び会場へ向かうと真っ青な憎い青空が!もはや万事休すか?(笑)



ゴール前の坂で紐を結びなおして軽くアップしたら爆汗に。




コスモスが綺麗だった。




整列してスタートラインへ向かうと額から汗がっ!
直射日光をまともに浴びたランシャツは既に汗臭い(笑)
「今日は30度にもなるんだって!」ってひそひそ声が聞こえた(笑)
とにかく歩かないで完走することを胸に刻んでスタート!!

急な下り坂をゆっくり駆け下りてあっという間に上り坂へ。
すぐに呼吸が荒くなりペースダウンすることは計算の内。



とにかく上り坂はひたすら我慢我慢。
必ず下り坂もやってくる。
呼吸は荒いけどそんな楽な気持ちで脚を進める。
次第に路面の影が薄くなり厚い雲に覆われた。
給水は一口飲み、残りは身体にぶっかけた。
このまま曇ってくれ!!って願いが届いたのか、ゴールまで一度も陽射しを浴びることはなかった。
子供が凍った巨峰を配っていたので4つもらい、手に持って走って冷やし、帽子の中に入れて頭を冷やした。
次第に溶けだして額から甘い巨峰の果汁が落ちてきた。走りながら塩分と糖分を同時に補給できたよ。ゴール後に食べようとしたら皮だけ残ってた(笑)

去年は5km通過時点でリタイヤしたい気持ちが強かったが、今年は尾根幹練習が効いたのか、曇り空だからか、息は苦しくても脚は止まらなかった。富士山か今年も見えなかった。
3kmすぎに現れる歩いたほうが早いような急坂も、いつかは緩い坂道になると記憶しているので、ゆっくりと落ち着いて脚を運び攻略した。まぁ過去4回も走れば身体が順応してしまったようだ。

やや長い下り坂も無理にペースを上げず呼吸を整えて、折り返しまで続く約3.5kmの次の上り坂に備える。
トップランナーが坂道を爆走してすれ違った!まさに地を飛ぶような走り!凄いね!!
沿道からはおじさんの「後1kmで折り返しだよ!!」て叫び声が聞こえて安堵した。
折り返し地点までの上り坂では数名のランナーに抜かれ、中にはかなりの年配のランナーも。
真っ赤なノースリーブのシャツを着て頭はツルツル。身長は低いのにあっという間に引き離された赤いタコさん!
レッドオクトーバーを追えー!!

折り返しの計測マットを力強く踏みつけ、猛烈な急坂を駆け下りた。
ベストタイムを出した去年と比較すると1分以上も早く通過。
上り坂ではそれほど苦しく感じていなかったのは、やはり日々の鍛練によるものか。
見えた赤いタコ!!レッドオクトーバーをロックオン!追撃開始!!
上り坂で抜かれたランナーをごぼう抜きし、真っ赤なシャツが間近に見えたところで再び上り坂に。

この大会が厳しいと言われるのは、急激な下り坂を単純に走らせる大会ではないところ。
下り坂から上り坂へと走らせる箇所が数か所あり、心臓が口から出そうなくらいに酷い。
このままずっと気持ちよく下り坂を走り続けたい!ってそんなに甘くはないんだよ。

再び数人のランナーに追い抜かれたが、少し辛抱すればまた大好きな下り坂がやってくる。
強烈な下り坂を駆け下り、またまたごぼう抜き!!
つまづいて転んだら血まみれ必至な急坂。
今年は息も上がらずに瞬間的だけどキロ2分台を何度も出して駆け下りれた。
気持ち良く下り坂を走っても、あの悪魔の長い長い上り坂が待っているので、ややペースを落として急な上り坂に備える。
上り坂に差し掛かり息も絶え絶えで脚を回すと、後方からまたランナーに並ばれてしまった。
「もう上り坂はないよ!がんばれ!!」って毎年聞くおじさんの声援!
いやいや、まだ二か所上り坂あるの知っているぜ!って気持ち的には余裕だった。
レッドオクトーバーは視界に入っていない。次の下り坂で更に距離を詰めたい。
長く苦しい上り坂もやっと終わり、傾斜15%を超える下り坂をかっ飛ぶように駆け下りる!
後方の足音と呼吸音は消え去り、アスファルトを打ち付ける自分の足音だけが響き渡る。
腹筋に力を入れて腕を最大限に振り回し爆走!!
そして三度の急な上り坂に・・・・。

去年のタイムは確実に更新できるという甘い気持ちがあり、20分切りも見えていたが無理はしなかった。
最後の小さな上り坂を越えて、ようやく眼下にゴールの小学校の体育館が見えた。
ラストスパートじゃっ!!
前方50mほどにオレンジのランナーを捉えたが、彼もラストスパートしていて追い抜けなかったよ。



給水は巨峰ちゃんの食べ放題!!今年は歳の数は食べれた気がする。


タイムは大会自己ベストを1分以上も更新。
順位も去年の総合62位から43位と大幅にジャンプアップ!

巨峰も食べ飽きて、すぐに車に乗り込み「花かげの湯」へ。
早めに着いたので洗い場も混んでいなかったよ。ワイン風呂に浸かって疲れを癒した。

昼飯はいつものほうとう屋「はやし」へ。
12時を過ぎるとめちゃくちゃ混むので予約がベスト。
今年は早めに着いたので、駐車場も待たずにすぐに入店できた。


食後は走ったコースを見て振り返りながら、次の温泉地「鼓川温泉」へ向かう。
空は綺麗に晴れ渡り、遠くに南アルプスの山々が見え隠れするが富士山は全く見えなかった。

標高800mにある折り返し地点の「鼓川温泉」に到着。



花かげの湯と同じ泉質。なめらかで肌がツルツルに。泉温は低いが、5分も入れば汗がにじみ出てくる。サウナも水風呂もあるので代謝を高められる。脚の方も不具合ない。

大会を振り返って。
撃沈必至なRP4を履いて走った5回目の巨峰の丘。
厳しい鍛練とその疲労抜きが功を奏したのか、前回のメロンマラソンのような不甲斐無い走りをせずにゴールできた。
上り坂も前回前々回のような苦しい走りは全くなく、これも尾根幹練習の成果だと実感した。
歳とともに身体機能は落ちるはずだが、そのジンクスを破って大会自己ベストを大きく更新できたことは、今後の秋冬のフルマラソンシーズンを迎えて強い自信になった大会だった。
白目をひん剥いて上り坂を走り続ければ、あのレッドオクトーバーを捕獲できたかもしれない。
そこが自分の最大の弱点。この弱点を克服しない限り、大田原マラソンサブスリーは難しいね。

次は第二の故郷で行われる榛名湖マラソン
子供のころに良く遊びに連れて行ってもらった湖を5周もぐるぐると走る。アップダウンも5周って(笑)


参加賞の巨峰、キョッシーコースターとコースの高低図が描かれた手ぬぐい。
シャインマスカットは2房で1500円という破格の安さ!

来年も来て下さいね!って巨峰を渡してくれたお姉さんに言われたから来年も走っちゃおう♪