第35回大町アルプスマラソン

北海道マラソンから2ヵ月。
久しぶりにフルマラソンを走ったよ。
本当なら、9月30日に榛名湖マラソンを走ってるはずだけど、残念ながら猛烈な台風で中止に。
仕方ないので1人で湖を4周グルグルと小雨の中走った。
標高が1000mと高くアップダウンも激しい。中止になったショックで馬鹿食いしてしまい、身体が重すぎてかなり苦しかった。




11月23日の大田原マラソンサブスリー(3時間切り)を目標にしているので、榛名湖、大町の標高が高くアップダウンがとても厳しい大会にエントリーした。
榛名湖は子供の頃に良く遊びに連れて行ってもらった想い出もあり、とても楽しみにしていたが中止。
大町アルプスマラソンは、週間天気予報でも晴れ予報は変わらず。
大会前日はあいにくの空模様だったが、早めに出発し10時30分頃に到着したので松本城観光へ。


国宝五城の中でも比較的に都内からアクセスしやすい城。
善光寺は中学生の頃に観たけど松本城は初。
その外観はかなりこじんまりとしていて、敵からの防御には疑問符。こんな低い石垣や櫓、浅い堀に囲まれて大丈夫だったのか?
堅牢な要塞・熊本城と比較すると迫力に欠ける。そもそも生活地盤とさして変わらない場所にあるから、遠くからも見えず存在感があまりない。
しかし近づいて観ると、当然だが築城当時から変わらない歴史の重さを感じ取れる様はさすが国宝。
大天主6階から眺める風景は、この地を守る「守護城」としてではなく、目線の低さから街と一体化した様な印象だった。
松山城や熊本城は正に「お城」という風格があり上から目線で眺めていたが、松本城にいたっては風格や威厳が他の城と比較してあまり感じられなかった。それだけ敷居が低く親しみやすいってことか。


築城当時から変わらない梁や柱。歴史を感じさせる遺物をすりすりと擦って味わった。
明治維新後はなんと競売にかけられ、解体・更地になる危機があったが、民間人のお蔭で難を逃れた珍しい城。


ランチは信州らしくお蕎麦に。


これはB級グルメで有名らしい。


コレは裏メニュー?C級グルメ??信州では珍しくないそうだ。


やっぱり蕎麦は量が少ない。追加でおやきを。


蕎麦よりおやきの方がおなか一杯になったし美味しかった。
早めにホテルに着いて、みそ煎餅とわさびチョコレートを食べた。


信州みそで味付けされた甘じょっぱいお煎餅。180円だけど、お店のおばちゃんが「高くてごめんね!」って。
分かってるんじゃん。笑。
わさびチョコレートは320円。ほんのりとわさびの香りがして、口溶けも良く甘くて美味しかった。
次第にわさびの辛さが鼻を突いて悶絶。わさび好きな人にはお勧め。

夕食はパスタでカーボローディングしようと検索した店に行ったが貸し切り。探し直したお店がお洒落だったのでコース料理に。


分かってはいたけどパスタが少なすぎる!とっても美味しかったけどね。
マネージャーと相談してガストで二次会。笑。


さすがに安くてたくさん食べれたよ!次からガストでカーボだな。
明日の準備をして早めに就寝。


翌朝は4時半に起床し、熱い湯船に浸かってマッサージ。
朝食は家から持ってきた切り餅2個。本当は3個食べる予定だったけど、夕飯に食べ過ぎて食欲がなかった。
コンビニで買ったミートボールをおかずにして、いつものアサリのカップ味噌汁をすする。
バナナを1本食べて、6時半に出発した。

朝陽が眩しく、左手側に見え隠れする北アルプスの稜線がくっきり見える。所々紅葉が始まっていて、真っ青な空とのコントラストが美しい。

榛名湖は残念なことに中止になったが、大町アルプスマラソンは気温も低く快晴のマラソン日和となったよ。



昨日の雨に洗われた芝生の匂いが心地よい。
やっぱり陸上競技は綺麗な芝生のグラウンドがスタート・ゴールに限るな!


気温も低く快晴とはいえ、前日に食べ過ぎてしまいリバウンドが激しい。
受付して美味しい手作りアップルパイを食べたよ。


オレンジジュース、スタート30分前にレッドブルアミノバイタルゼリー。

ちょこちょことOS-1も飲み、腹の中はたっぷんたっぷんと揺れていた。
とてもじゃないけど、この標高差激しいコースをガチで走るのは気がひけた。吐くね。

綺麗に刈られた芝生でアップジョグ。
胃が苦しくてアップアップ。


開き直って完走目的に。ペースは苦しまない程度のキロ4分30秒前後に設定。
3時間15分以内で完走すれば良しとした。

コースマップ。



スタート地点の標高は約740m。そこから標高650mの第一折り返し地点まで8km下って、最も標高の高い約870mまで13km走る。実に標高差が220mもある。黒部名水マラソンの倍の標高差。
救いなのは気温が低いのと、脚が元気なときにもっとも厳しい地点を通過する。そして風も弱い。
木崎湖へ降りた後の上り坂でペース落ちぜずに、ゴールまで気持ち良く下り坂をかっ飛ばせれるか。
最初の下り坂のペース配分に気を付けることにしたよ。
いつものノースリーブのランシャツを忘れてしまったので、去年サブ10出した飛騨高山ウルトラマラソンのシャツを着た。


意外にも同じシャツを着ているランナーがたくさんいたよ。野辺山や富士五湖のシャツも目立った。
標高差が厳しいコースだから、変態ウルトラランナーがこぞってエントリーするのかな。
トイレは小便なら待たずにできる。人数の割にトイレの数が多い。スタート30分前でも、大便なら5人くらいしか並んでなかったよ。

スタート順は特にない。並んだ者勝ち。陸連登録者は前の方に並ぶみたい。
スタートラインから5mくらい後方でスタート!
柔らかい土のグランドを1周して緩い坂を下る。
人数が少ないからすぐにばらけて走りやすくなった。


弱い風が向かい風になり、丁度良いくらいにペースが抑えられた。大田原なら確実に追い風だろうね。
何人かの集団に抜かれたけど、最後の下り坂で必ず抜き返してやるくらいの気持ちがあった。
下り坂だったから脚は軽かったけど腹が激重。ゆっさゆっさ揺れて気持ち悪かった。
スタート直後から下り坂で助かったよ。

あっと言う間に最初の折り返し地点8kmを通過。
風が追い風になり若干走りやすくなった。
抜かれた悔しさもあってペース落ちせずに坂を上る。
さすがに苦しくなって、目標ペースを4分30秒に。
背の高いオレンジのシャツを着た人に抜かれた。ゼッケンが700番台だったのでロックオン。
この大会は700番から50歳代の部が始まる。同じ年代に負けたくないからね。

スタート会場近くまで上り、ちらちゃんマネージャーの声援が!
なんかしゃべってる。え?カメラ壊れたって!??マジか!
スマホで連写して貰ったよ。


21km地点まで我慢の走り。徐々に脚が疲れてペースが落ち始めたら楽しい下り坂に!
木崎湖までの約5kmを気持ち良く駆け降りた。
美しく輝く湖が見え隠れし、コースはほぼフラットに。
真っ青な青空と早くも色づいた広葉樹林帯を気持ち良く駆け抜けた。
空気が軽い!東京では感じることのできない。この空気を胸一杯に吸い込んで28km地点で折り返す。
ここまで給水は1回。少しの汗と大量の鼻水。気温が低く湿度は50%ないようだ。ジェルを1本飲んだだけで喉が全く乾かない。

眩しい木崎湖を背にして、この大会の最大の難所にさしかかる。
上り坂は4km前後。いつも走ってる野川コースを1周すれば終わる。
とはいえ、やや強めの向かい風が身体を押し戻すようにペースダウン。
身体が右に左にと揺れて真っ直ぐに走れなかった。
ついにキロ5分台にー。
と諦めたらなんと下り坂に入ったよ!


残り8km!渾身の力を振り絞って前走者を追いかける。
700番台のランナーを数人抜き去り、ラップタイムは4分5秒〜4分10秒に。
ついにオレンジシャツのランナーが視界に入った。
あっという間に抜き去りゴールへとまっしぐら!


脚が軽すぎてゴールするのがもったいないような感じだった。
運動公園へ向かう最後の1kmが緩い上り坂になっていて心臓が破裂しそうだった。
脚が棒のようになりかけてグラウンドに突入し、電光掲示板のタイムを見たら8分切れそうだったので猛ダッシュ



ゴール後は芝生に倒れて動けなくなった。
ラストの周回が苦しくて、芝生から立ち上がるまで時間がかかった。というか、芝生が暖かく気持ち良かった。

フィニッシャータオルが大きい!

アクエリアスをもらい記録証を見たら年代別3位の文字が!

少人数の大会だから順位は高いかな?と思ってたけど3位とはっ!
関係者の方々に聞いたら表彰されるって!

初めての表彰台!


盾はとても可愛い「おおまぴょん」

副賞にリンゴ2個!
走る前に3個買って合計5個のリンゴのお土産に。

2位とは5分、1位とは10分の開きだったけど3位は3位。正直に言って嬉しい!
ラストの下り坂を爆走できて良かったよ。

走行記録


https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=320181021375407200000000000


大会を振り返って。
3km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンと小学生から楽しめ、エントリー費もフルマラソンは5千円とかなり安い。フルマラソンの枠は2500人という少なさ。正にストレスフリー。
陸連公認コース大会では、榛名湖マラソン4000円に次ぐ安さ。

日本の屋根を走ろう!のキャッチフレーズのとおり、雄大北アルプスを眺め、コースも道幅が広くない交通量が少ない自然豊かな田舎道の設定。熊が出るからと、事前に小さな鈴がランナーに支給される。

完走したらフィニッシャータオルと甘くて美味しいリンゴ、漬物、冷奴、きのこ汁の食べ放題。足湯もあり至れり尽くせり。
食べ放題のリンゴはお腹がすぐに満たされてしまったけど。

コースはアップダウンが激しいけど、小学生からお年寄りまで暖かいおもてなしが疲れを癒してくれる。
温泉もかなり安く入れるので、都内からは遠いが、非常にお得感が高い大会だった。
しかも、雲ひとつない真っ青な空の下、色づき始めた北アルプスの稜線が間近に見えるコース設定が素晴らしい!
苦しい坂道も素晴らしい景色を堪能して走れたよ。
結局、給水は2回しか摂らなかった。どんだけ腹が一杯だったんだ!
ラストが下り坂だったから、来月の大田原マラソンの練習にはならなかったかな。
9月30日の榛名湖練習を含めると30km走は5回行った。
多摩丘陵の尾根幹線コースの30km走では、練習用シューズの割に楽に2時間15分を切れた。
体重増こそあったが、最後までスタミナを切らさずにゴールラインを切れた。
100円で使用できる体育館内にある温水シャワーで汗を流せた。
ゴール後は少し足裏横が痛くなりビッコだったけど、それも時間が経つにつれて痛みも感じなくなった。


せっかく北アルプスの麓に来たのなら登らなきゃ!ってことで、燕岳登山口の中房温泉へ向かった。
大町を後にして南下。
スーパーで食材を購入し、車が2台すれ違うのがやっとの林道を走るとサルの軍団が。

ざっと見ただけで30匹はいたよ。大きなボス猿に子猿にたくさん!
テント場に到着し、車は500mほど離れた町営の駐車場に停めた。宿泊者以外は駐車禁止とのこと。テント場利用者でも宿泊しないなら駐車は厳禁とのこと。混雑しているなら理解できるが、もう少し柔軟に対応してほしいね。
テント場に持ち込む荷物もかなりの制約があり、テーブルで鍋など厳禁!見つけ次第退出してもらうと言われたよ。
仕方ないので町営駐車場で鍋をした。
蛾が数匹舞ったけど、カセットコンロの火で燃えたよ。今回は出汁にはならなかった。笑。



明日が平日なので、テン泊者は我々の他に1組。
1400mのテント場の気温は氷点下でも、地熱がありかなり暖かかった。ライトダウンと秋用の寝袋では暑くなったよ。
月が出ていたので満天の星空とはならなかったけど、都心の夜空に比べれば別世界。夏の星座と冬の星座が入り混じって素敵だった。
家の布団を持ち込んだからフカフカでぐっすり寝れたよ。

翌朝は5時前に自然と目が覚めた。
朝食はチーズサンドとウィンナーで。


7時21分にテント場を後にしアタック開始。
北アルプスの三大急登と呼ばれる合戦尾根を登る。
標高差は1300mほどしかないが、距離が5kmと短い。
丹沢山系の木段で厳しい大倉馬鹿尾根と同じ標高差だけど、距離が6kmだから、勾配は合戦尾根の方が険しい。


山容は花崗岩なので白く美しく、更にバックの青空と広葉樹の華やかな色で染められた様は北アルプスの女王かな。



合戦小屋に到着。

険しい急登をゆっくり登ると左手には槍ヶ岳が見えた。

大天井岳から常念岳まで、北アルプス表銀座にひしめく山々が一望。
ペース的には300mを45分で登る。荷物が少ないので特に脚に負担がくることはなかった。
森林限界を超えたら遠くに燕山荘が見えたよ。



白く輝く美しい稜線。



イルカの形をした岩!


山頂に到着!汗だくだったから着替えた。


360°の大パノラマ!!雲一つない絶景!!



メガネ岩


小さなお地蔵さんが見守っていたよ。


コースタイムより1時間も早く着いたので、お昼は山荘でゆっくり過ごしたよ。


元の道を下山。
脚が元気だったから、走れそうな道は小走りで降り、約2時間で無事に下山。
穂高温泉のスーパー銭湯で汗を流した。



夜飯は安曇野インター近くのCOCO壱黒部ダムカレー


長野県のCOCO壱にはご当地カレーがたくさんあったよ。

2泊3日の楽しい旅行も終わり。
次の旅ランは天童でラフランスをたくさん食べて、翌日に福島県安達太良山へ登ります。