天童ラ・フランス・ハーフマラソン

フルーツマラソン山形シリーズ第2戦は天童ラ・フランスハーフマラソン



「ちょっと本気でフルーツラン!」と見事にハマったキャッチフレーズ。
東根さくらんハーフマラソンでは、フルマラソン走った翌週の参加だったので、美味しいエイド目的のファンランで完走した。

天童市東根市の南に位置し、盆地特有の環境を生かした果樹栽培が盛んだ。
扇状地という地形を生かし、様々な美味しい果物を生んでいる。
人間将棋でも有名。対局も数多く行われた将棋好きならたまらない。

今回は、大田原マラソンに向けての練習戦という位置付けとした。
エイドには生産量日本一のラ•フランスだけでなく、網走直送のカニや揚げかまぼこも食べ放題!
リンゴやぶどうも私設エイドに!とても贅沢な大会だ。
残念だけど、今回はガチランだからエイドは素通りとした。
ゴール後はラフランスが食べ放題、熱々の芋煮が振舞われる。

走った翌日は月山の登山を計画したが、登山道が雪で通行止めになるとのこと。
仕方ないので福島県安達太良山に登ることにした。

週間天気予報では晴れマークが続き、大会が近づくにつれて気分は高鳴った。
つばさに乗車。


晴れ渡った空には、遠くに雪を被った蔵王が見える。




2日前に降った雨でかなりの積雪があったようだ。こりゃ月山なんて真っ白だな。
車窓の風景を楽しんでいたら、もう山形駅に到着するアナウンス。
さすがに秋田よりは近いね。


早速、ラ・フランス・ソフトクリームを食べた。


ラン友さんに迎えに来てもらい、蔵王の温泉へと車は走る。
高度が上がるにつれ、真っ赤な紅葉が目に入る。


大露天風呂に到着。
入り口に近づくと硫黄臭が鼻をつく。



男風呂は大気開放!正に露天風呂!
源泉掛け流しの強酸性の湯は、肌がまろやかになりすべすべ。



ほっかほかになり、次の目的地は天童道の駅。
ジェラートが有名!
ラ・フランスつや姫をトッピング。

つや姫の米粒が入っていて、噛めば噛むほど甘くて美味しかったよ。
素敵な温泉とご当地ジェラートに連れてっていただき有難う御座いました。

夕飯は山形ラーメン。


昼飯がサンドウィッチ一個だけだったから大盛りに。
モヤシ大量は勢いで。



胃が苦しかったけど、冷たいのが食べたくなり2種類も。



やっぱりリバウンド激しく、胃腸薬飲んで多少は楽になりました。



翌朝は自然と目が覚めて、暑い湯船に浸かって覚醒。
朝食はハーフマラソンだから軽めにした。


山形駅の朝は盆地特有の霧の街に。


天童駅からの送迎バスは、 それほど待たずに乗れて8時10分には会場入り。
とてつもなく広い会場!とてもハーフマラソンの会場とは思えない広さ。
6000人ほどの参加者なのに!


スタートゴール会場はとても綺麗なNDソフトスタジアム山形
トイレはいくつもあり、スタンドのトイレなら待たずに小便をできた。
素晴らしいグラウンドもさることながら、体育館も広くてストレスフリー。
受け付け会場で、参加賞のタオルとラフランス3個、珍しいラフランスジュースをもらったよ。
スタート30分前にアミノバイタルゼリーと最近飲み始めたレッドブルを注入。


ラン友さんと仲良くツーショット。


9時半がスタート時間だったけど、空は低い雲に覆われていてランシャツとランパン姿だからかなり寒かった。
気温は10度くらい?風が吹いてないからまだマシだね。


ストレッチやジャンプを繰り返して暖める。
先頭から3列目かな。早いランナーが多数いて怖じ気付いた。
いよいよスタート!


綺麗なグランドを1周して、公園を出たら上り基調の道に。
コースマップでは、最初の5キロは上り基調、その後はゴールまでアップダウンの連続。
標高差はそれほどないが、ハーフマラソンをガチで走るにはかなり厳しい高低差。
もちろん巨峰の丘ほどではないが。

大町アルプスマラソンから2週間しか経っていないので、野川コースの練習走行でも疲れが取れないような感触だった。

5キロの上り坂も息が苦しく、とりあえずキロ4分20秒ペースで走ることにした。
沿道からは、後2キロで坂が終わるよ!とか後500mだよ!とかの声援に励まされた。
次第に晴れ間が出て汗だくに!

ようやく下り基調になり爆走!
高低図どおりの坂道を息が上がらない程度に走る。
この後にはかなり厳しい上り坂が待ち構えている。
しばらく気持ち良い下り坂が続いたが、やがて前走者を見ると上ってるし!
まぁ、予想はいていたけど、この上り坂はキツイ!
OS-1を飲んでいたから、爆汗でも喉が乾かずに、給水はスポーツドリンクを2口飲んだだけだった。

エイドステーションでは、ボランティアの人達が食べてけー!ラ・フランス食べてけー!カニもあるよー!って叫ぶのも、ガチランナーには全く届かず。笑笑!

風景は果樹王国らしく、近くも遠くも見渡す限り果樹園な風景。
扇状地らしく、延々とアップダウンが続く田舎道。
田舎道とはいえ走路は全て閉鎖しているので、カープでは確実にインに入り走路短縮。

キツイ上り坂も終わり、再び下り基調のコースで息を整える。
同じようなペースで走るランナーにくっつき、呼吸を整えながらラップペースを見るとキロ3分30秒だったし。
ラストの下り坂に備えてペースダウン。
2度目の上ってるような道を走り再び下って10km通過。


折り返しのランナーにラン友さんが目に入る。
お互いに手を挙げてエールを送った。
余裕で目標タイムとした90分が切れると確信。
最後?の上り坂は少しペースを落としたつもりが、実際にはペースアップしていたようだ。


2度目のすれ違いでラン友さんとの距離が縮まった。
行くしかない!ダッシュ
何度目か良く分からなくなった坂道を上り、やっとこさ待ちに待ったラストの下り坂へ!
ラン友さんに頑張って!っとエールを送り抜き去った。

徐々に会場から響くMCの声が大きくなり、ついにグランドへ突入!
後方からランナーの足音が聞こえて抜かれてしまった。
眩しいタータンを踏みしめて、ゴールまでまっしぐら!


タイムは自己ベストに2分及ばなかったが、このアップダウンだらけの厳しいコースで上出来。
大町アルプスマラソンと同じく下り坂でのゴールだったから、V字コースで厳しい大田原マラソンの練習にはならなかったが、来月の防府読売マラソンではサブスリーを出せる自信になった。


二人ともナイスラン!!


ラン友さん達と検討を称え合い、おもてなしのラ・フランス食べ放題と芋煮を満喫した。
芋煮は豚肉もたくさん入っていてとても具沢山!


着替えてラン友さん達と談笑し、再びラ・フランスの食べ放題へ!


かなり余っていたらしく、ラ・フランスの大盤振る舞いだった。21切れは食ったな。



広すぎる会場はご当地B級グルメで盛り上がっていた。



紅葉も見頃でとても素敵な景色。


最終の送迎バスに乗り、天童温泉で下車。
500円で入れる温泉サービスを利用。
下車した所から手短な天童ホテルで汗を流した。


めちゃくちゃゴージャスなホテル。
露天風呂も人口の滝が流れ圧巻の風景!
と、そこに山形テレビのカメラマンが全裸で登場。
なんでも、野々村真さんがゲストランナーで走ったから、この露天風呂に入って撮影するって!
嬉しいんだけど、めちゃくちゃ熱いんだよ!
45度はあるかも。
で、野々村真さん全裸で登場!
湯船にみんなで浸かり、来年もラフランス走ろうぜ!ガッツポーズして熱い湯船から解放された。
が、後ろ姿を撮りたいって言うから、再び湯船に!
野々村真さんも滝汗状態で面白かったよ。
11月23日から24日にかけて以下の局で放送されるそうな。

設定温度を間違えているんじゃないかという激熱っ!
こんな感じで撮影されたよ。


少し遅いランチは蕎麦屋で鳥中華ラーメン。
なんでもここの蕎麦屋ではラーメンが一押しなんだって。薄味で鶏の風味が効いて美味しかった!


腹を満たして重たい荷物を転がし駅まで歩く。
将棋の街らしく、いたるところにソレが!


電柱に書かれた詰将棋


難問だぜ、こりゃ。
電柱をガン見して頑張ったけど、結局、一問も解けずに天童駅に到着。


駅ビル内の将棋会館を見学。
将棋のルーツ、歴史から駒作りまで展示してあった。撮影ができなかったのが残念。


大会を振り返って。
事前練習では疲労もあり良いタイムを出せなかったが、気温も低く乾いた空気のおかげで満足する走りができた。
沿道の声援も、殺風景な田舎道の割には激しく声援を送ってもらえた。
アップダウンも、巨峰の丘や大町アルプスを走り切った走力によって、高低図の割には苦しさは少なかった。
ゴール会場までの下り坂がとても気持ちよく、またまた大田原の練習にならなかった。
大田原までは、緩くて比較できないが、多摩川下流〜上流コースで練習を積むしかない。
後半では、左ハムストリングが若干張りが出たが、それもしばらく走ると違和感も感じなかった。
ラストスパートもできて、痛みなく完走できたので、翌日は安達太良山への登山に向けて楽しみが湧いたよ。


苦しくも楽しかった思い出を胸にしまい、一路鈍行に乗って福島へ。
米沢からは2両編成。
まだ18時前なのにほとんど乗客はいない。
ボックスシートを独り占めし、読書しながら夜の車窓を楽しむ。


18時30分に福島駅到着。
福島駅に降りるのは初めて。
何度も通過して、マラソン大会もまだ参加していない。
山形駅よりもかなり栄えていた。
2泊目はアパホテル
1人なのにダブルベッド朝食ブュッフェ付き一泊5000円は破格の安さ。


夕飯は歩きたくなかったから駅中のサボテンにて。


麦酒も呑まずに早めに寝たよ。
翌朝は目覚ましが鳴る前に起きれた。
朝食はビュッフェ。
和洋中華も揃っていて、この種類で1泊5千円は破格。
食べ過ぎないように注意した。


荷物をまとめて日産レンタカーへ。
駅前って店の名前だけど、どこが駅前なんだ!
マーチにナビをセットして、低い雲が広がっている街を走る。
左前方にかすかに安達太良山の形が浮き上がっている。
3日前の天気予報では晴れの予報だったのに。
途中のコンビニで昼飯を買い、1時間30分ほどで上り口のスキー場に到着。
奥岳の湯は下山時に入ることにした。


10時過ぎに登山開始。
晴れたり曇ったりガスったりの天気。


スキー場を登っている人達が見えたけど、登山口とは違ったよ。
ロープウェイが今日から休業なので、自力で登山することになる。
とはいえ、約700mの標高差で歩行距離も4kmちょっとなので、2時間ほどの工程だから苦ではない。


リフトから離れると本格的な登山道に。


去年登った岩木山の登山道に似ている。
ガレ場の急登が続くと、1200mも上ればハイマツ林で視界が開ける。東北の山の特有な風景。


薬師岳に到着。
平日なのですれ違う登山者は数えるほど。
登りやすい山なのか、リュックの軽い高齢者が多い。
薬師岳を過ぎるとなだらかで整備された歩きやすい登山道に。
本当の空は見えるかな。



安達太良山の山頂が見えてきた。
ツンとしたところが乳首岩。



森林限界を過ぎると、火山特有の硫黄臭が風に乗ってくる。
警戒レベル2とのことなので、火口の御鉢めぐりはできない。


約2時間で山頂に到着。
晴れていれば360°の大展望の景色が見れるが、殆どガスに覆われて強風で寒い。




沼ノ平はうっすらと見えるが、火山性ガスが鼻に漂うので降りるのを止めた。
着替えて菓子パンを食べ熱いコーヒーを飲み、食後には甘くて美味しいラ・フランスの丸かじり。



乳首岩を慎重に降りてパチリ。


下山ルートは温泉に入りたいのでくろがね小屋経由で。



乳首岩もガスの中へ。


雪解け水が集まって小さな沢が流れていた。




峰の辻に到着。





小屋に近づくと次第に硫黄の臭いが。


小屋に到着し、めちゃくちゃ熱い風呂に浸かる。



蛇口から冷水を桶に溜めて身体にぶっ掛けて冷却し、冷えたら再び湯船に入ること数回繰り返す。
沢の水はとても冷たく、源泉かけ流しの湯との相性が素晴らしい。
硫黄臭を漂わせて、車も通れる整備された林道を小走りに降りる。


馬車道と旧道に分かれるが、最短距離の旧道を選択。
馬車道の方が走れたね。


やっとスキー場に出て無事に下山。
山頂での休憩を除いて4時間14分、歩行距離は10.3kmの山行でした。
奥岳の湯に入り、大露天風呂から晩秋の東北の山々を眺めてうっとり。

http://www.adatara-resort.com/ski/faciliti.stm#okudake


レンタカーの返却時間もあるので、名残惜しかったが福島駅へと車を走らせた。
残り僅かになった駅弁を買って、楽しかった二泊三日の旅を思い出し家路へ向かった。