サービス業

昨夜は、私が大学を卒業して就職したクリーニング業界大手の「白洋舎」の同期会でした。

会社を辞めて17年にもなりますが、未だに同期とは連絡を取り合っております。

白洋舎の幹部になった同期は、リーマンショック以降、お客様の目も厳しくなり、仕上がりに満足してもらえないクレームが多いと嘆いていました。

お客様の目が厳しいのではなく、当たり前の作業しかしていないからクレームが来るのです。

品物を前処理もせずに、洗浄機に突っ込んでいては落ちるシミは、乾燥の熱風にやられて「落ちないシミ」に変化します。

70%は前処理の段階で落とせます。その「落ちるシミ」を落とせなくしているのです。

落とせなくしているのは「作業者の気持ち」です。
うまり、「面倒」「忙しい」などの理由ですね。

タンパク系のシミであれば、シミ抜き作業などせずに簡単に前処理で落とせます。
汗で黄ばんだシミはシミではありません。

シミ抜きで一番難しいのは不溶性のシミです。
墨汁、泥跳ねなどです。
食べ物のシミではカレーのシミ。
酸化した油のシミや他の繊維の色が付いたシミは厄介ですね。

しかし、落とせないシミは存在しません。
技術・知識が無いだけです。

頂いたクリーニング代の仕事しかしないのであれば、サービス業とは言えません。
接客やお店の概観、知名度だけでは集客出来ません。

土地家屋調査士業もサービス業です。
報酬額の作業のみしていたのではお客様に喜んでは貰えません。

後々お客様が困らない作業をし、調査・測量した納品書類をお渡ししております。

先日、ご相談受けたお客様がお持ちになっていた納品書類は物凄く簡素でした。
相談内容は「時効取得」です。
時効取得の要件の1つに期間があります。借地人所有の建物の登記簿や建物図面を調査し、納品書類に添付しておけば、お客様が再度法務局へ調査に行く必要はありません。

測量の基準となる「鉄の鋲」も安易にアスファルトへ打っただけでは、道路工事により無くなってしまいますね。
依頼を受けた土地の傍を同じ依頼者から調査・測量業務を請け負ったらまた同じ作業をし、報酬額を請求する事になります。
自分で自分の首を絞めてその費用を依頼者へ請求する事は出来ません。