クリスマス・イヴ

私には子供がいないので、毎年、妻と二人でクリスマス・ケーキを食べている。
今年もつつじヶ丘の「ウィスタリア」にて購入。
駅前には、綺麗で洒落たケーキ屋があるのだが、厨房での大ゲンカと厨房内での喫煙を見て以来買わなくなった。

ケーキは大好物。何故かというと、親戚が洋菓子屋を営んでおり、高校生の12月には必ずアルバイトに行っていたので。
つまり、12月の期末試験を終えたら、高校には行っていないということだ。
3年生の時、担任の先生から母親に「おたくの息子さんは、毎年試験が終わると登校しないで休むのですが、どういったことですか!?」と電話があり、母親は「毎年、クリスマス・ケーキを作りに、親戚宅へアルバイトに行ってます♪」と答えられた担任教師は「絶句」した(笑)

職業選択の自由は、憲法で保障されており、母親も、息子がケーキ職人になりたいなら、高校なんて中退で良いと思っていたのかな(笑)
結局、無事に高校は卒業し、進路は菓子屋ではなく、大学への進学になったが。

進学についても、母親が「大学に行く金ならあるわよっ!」の一声で決まった(爆)
自分自身の進路なぞ、全て自己責任でしょう。
大学を卒業し、白洋舎に入社したが3年で辞職し、土地家屋調査士業という世界に飛び込んだのも自己責任。

試験に合格し、これから開業する方へ。
自分の職責・プライドに自信が持てますか。
自分自身の口から、報酬額の説明をし、尚且つ、委任契約の説明が可能ですか。
背に腹は変えられない、食ってくためには、家族のためには、仕方ないというくだらない理由で開業するのですか。
報酬額や委任状を依頼者へ持参し説明することもなく、紹介者へ渡すのでしょうか。
現場測量は土地家屋調査士である貴方自身が行えますか。百聞は一見にしかず。この意味を知っていますか。
赤の他人が測量したデータを鵜呑みにして、国民の理解を得られると思いますか。
当たり前のことをやらずに、土地家屋調査士知名度が上がる訳がない。
不可能なことは不可能だ!と言い切れるか。そんなブラックな業者、切れるのか。
以前、ハウスメーカーの営業と喧嘩したことがある。
その営業マンは「私があなたに依頼したのだから、私の言うようにやってもらわないと困る」。
私は「いや、貴方は単なる紹介者に過ぎません。依頼者は、私の目の前にいるこの方です。出来ないものは出来ませんよ」。
当然ながら、支店長クレームになり、その営業マンはおろか、営業所からの紹介はなかった。
しかし、当たり前の業務手法と自分のプライドを持って業務を行っているので、理解して頂いている営業の方とは継続的に紹介して頂いている。



開業してすぐに軌道に乗るなんて稀でしょう。数年、ド貧乏調査士でも副業すれば良いのですよ。工事現場のガードマン等、日雇いの仕事もあるでしょう。それでは家族を養えないと言うならば、ご自分のプライドを持った業務をすべき。
半沢直樹の言葉を借りれば、仕事は自分自身のためでなく、世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。



既存の土地家屋調査士は、新たに開業する者に対して、ライバル心を燃やすことなく、「のれん分け」するくらいの気概を持って頂きたい。
ご自分の事務所が安泰であれば、それで良し、とする理由はなんでしょうか?



クリスマス・ケーキは中身が勝負。いくら綺麗に外観を飾っても、使用している材料が下劣であれば、食べれば瞬時に解るでしょ。そこの店のケーキは二度と買わない、これが世の定めだ。
叔父さんの作ったクリスマス・ケーキが、未だに千個単位で発注される理由も納得がいく。因みに、この時期のいちごは高値です。