行く年くる年

今年もマラソンづくめな一年だった。
アキレス腱故障に始まり、別府大分毎日マラソンは30kmで終了。
3月から徐々に回復し始め、4月は118kmウルトラマラソンを無難に完走。
5月の黒部名水マラソンから完全復活。
大本命のメロンマラソンは撃沈したが、その後は嘘のように快調にゴールラッシュを重ねた。

2年前に2時間56分をたたき出した年は、厳しい練習内容にもかかわらず一度も故障せずに1年を終えた。
そんな2年前の絶好調だった脚を上回る状態にまで戻すことができた。
サブスリー奪還させるべく猛練習を積み重ね挑んだ大会は大田原マラソン
天候も良く走りやすいつくばマラソンだったら・・・という「たられば」は嫌いなので大田原を走った後悔はしていない。むしろ更に強いランナーとして成長させてもらえた大会だった。

今年の走行距離は5,170kmとなった。


走った距離は裏切らない。あの格言どおりだったか。絶好調だった2年前より走行距離は1,000kmも増えたが、記録としては自己ベストすら更新できない一年だった。
持久力はかなり増加したが、加齢なのかスピード落ちが目立った。


趣味では今年の漢字は「走」だな、やっぱり。
他にも趣味はあるが封印してしまった。
来年はスピード練習も取り入れて、もう一度サブスリーに挑戦してみたい。





今年の漢字は「災」。
多くの災害が発生。
東日本大震災、いやいや阪神淡路大震災、ってもっと古い関東大震災
大震災の「災」。この国に起こった「災」の数はもはや両手では数えきれないだろう。
地震大国という認識は国民に根付いているが、やはり災害を最小限に防ぐ手立ては難しい。
国土の7割が山林。山間に広がる居住地。
豪雨が発生すれば大災害が起きうる地形にもかかわらず、危険な土地に住まわざるを得ない。
その割には平坦な土地には耕作放棄地が目立つね。

東日本大震災によって高台移転という手法が取られた。
土地所有権という強い権利に守られていたが、その危険な土地に束縛されてしまうことはなくなったようだ。
狩猟がメインだった縄文時代には、そこの土地に固執することはなかった。
稲作がメインの弥生時代から、いかに多くの米を生産し、また生産させるためには土地所有に束縛させるしかなかった。
遺跡が出没する範囲も、低地や湿地よりも高台が多いのは、災害から身を守るための策だったのかもね。
住居地と生産地を完全に分離して、太古の時代に回帰することがもっとも手っ取り早い「災」から逃れる策だが、やはり日本固有の土地所有権という強い排他的な権利の下では困難かな。

民に土地所有権を与え、法令や条例の範囲内での使用・収益をさせてこの国は繁栄した。
しかし、耕作放棄地問題や所有者不明問題を抱えている。
不動産を自分のもののとするならば登記だが、これは第三者への対抗要件にすぎない。
諸外国のように成立要件とするならば、所有者不明問題は回避できるでしょう。

私なら今年の漢字は「民」とする。
民が主役として施行され、理想を求めた日本国憲法。「民」を守ることはできたのかな。
来年は新しい元号が始まる。
大化の改新から始まった元号制。
律令国家として近隣諸国へ「日本」という国造りを知らしめた。

民意とはなにか。民意による総意だから他意を排除するのが民主主義か。
沖縄の現状は変わらず。
自国民第一が理想なのか。
移民を排除したいが、仕方ないから一労働者として受け入れるのか。
大陸から多くの優秀な人材を登用し、この国日本は繁栄してきた。
今年は「民」がたくさん紙面を踊った一年だったかもね。

来年も宜しく、そして良いお年を。