第33回巨峰の丘マラソン

メロンマラソン後の8月は珍しく大会が無かったので、多摩丘陵の尾根幹線を中心に500kmも走りこんだ。



さすがに4連続尾根幹線走は脚と内臓が疲労し、月半ばからは軽い風邪の症状も出始め、鼻水と咳が止まらずに苦しかったよ。

9月に入りようやく風邪も治まり始めたら厳しい残暑に見舞われ、激坂地獄坂で有名な巨峰の丘マラソンに向けての練習ができなかった。

30km走も週に1度にして、短い距離のスピード練習に始終したが、8月に馬鹿みたいに走ったお蔭で中々本来の走力が戻らなかった。

大会直前は、多摩川コースで満開になった彼岸花を見ながらゆっくりジョギング。


天気予報では台風18号が九州に上陸し、影響された秋雨前線により100%雨予報。


出発の朝も時々強い雨が降り、こりゃーマラソンどころではない!って笑ってしまったよ。
開催の決定は当日の朝5時と告知されたが、4時半には出発しないと駐車場が坂のずーっと下になる。高速で向かっている車中で開催決定の知らせを見て、胸が安堵した・・・よりも走りたくない気持ちが強かった(笑)

調子が絶好調ならば、強風だろうが雨だろうが気持ちは高まるが、さすがに激坂の練習をしていない脚ではタイムは全く望めない。しかも追い打ちをかけるように体重が増加してしまった。
そんな弱音をマネージャーに呟きながら高速道路を走ったら、勝沼インターでなく一の宮インターで降りてしまった(笑)

6時過ぎにコンビニでつけ麺と菓子パン1個、カステラとバナナとブルーベリーヨーグルトを食べた。
スタートが9時40分なので、消化吸収には十分な時間かな。

会場にもっとも近い中学校の駐車場は既に満車!!ショック!!!4時半に出発したのに!
インターを間違えて少しタイムロスしたからか??
仕方なく徒歩10分程度の坂の下の駐車場に停めて、小雨の中、急坂をせっせと上り受付し巨峰とゼッケンをゲット。
今年の巨峰は粒が大きい!!
中学校の校庭はドロドロにぬかるんでいた。長靴を履いてるランナーさん多数(笑)

車の中で仮眠。毛布を持って来て正解だった。少し肌寒い。
8時過ぎに目が覚めてゼッケンを着けて、お腹がゴロゴロしていたから中学校のトイレで用をたす。

9時20分頃に軽く坂道でアップしたら湿度が高いのか、全身から汗が噴き出した!
こりゃ敵前退散だわ。心臓もバクバクだし。タイムよりも練習のつもりで完走を目指そうと誓ったよ(爆)
不幸中の幸いか、雨は殆ど降っていない。しかし、スタートラインに並んだが全く高揚感はない。故障せずに無難に帰ってこようと決めていた。

ピストル音とともに一斉にスタート!
いきなりの急な下り坂も濡れた路面に気を付けてゆっくり走った。
今年で4回目の参加。二度と走りたくない!って言いながら懲りずに・・(笑)
コースは頭の中に入っている。
とりあえず、苦しい上り坂は呼吸が乱れない程度のスピードで走り始めた。
後方からは苦しい呼吸とともに、ウェー!!ともゴェー!!とも聞こえる気持ち悪い叫びが・・・。苦しくて吐いたのか??
その叫び声の主が抜き去ったのを見て絶句。60歳は超えるランナーだった。
呼吸音が大きく、とても最後まで走り切れるのか心配だったが、上り坂を力強く走り、どんどん引き離されてゆく。
下り坂では離されないが、傾斜の厳しい上り坂では何人ものランナーに抜かされてしまった。
しかし、距離が進むにつれて呼吸も楽になり、いつもの呼吸法で苦しくなく走っていたら、抜かされたランナーとの距離差も開かなくなっていたことに気付いたよ。
それでも余りにも遅いペースに感じたので、自己ベストより10分遅れてゴールするような感じだった。
やがて先頭ランナーとすれ違い、もう少しの辛抱で最高地点の折り返しがやってくるとほくそ笑んだ。
沿道のおじさんが「後500mで折り返しだよ!!」って激が飛び、苦しみに満ちた顔には口角が上がって、標高800mの新鮮な空気を胸一杯に吸い込めたよ。

折り返し地点のマットを力強く踏みつけ、抜かれたランナーを全員抜いてやる!!という気持ちでアクセル全開!
濡れた路面に脚を滑らせて転んだら血まみれ確実な急な下り坂を一気に駆け降りる。
ストライドを狭くし脚の回転を早め、前走者を次々にぶち抜く快感に酔いしれた。
呼吸は深呼吸が出来る程度にし、次に襲ってくる急な上り坂に備えたよ。
上り坂がやってくる手前で少しペースを落とし呼吸を整える。4回目だから学習してるよ。
抜かされても慌てずにゆっくりと急な坂道を上って行く。
そう。我慢すればまた大好きな下り坂が待っているんだぜ。
少しの辛抱でまた恐ろしい程の急勾配な下り坂が!
滑って転ぶ恐怖よりも、前走者をぶち抜く快感が勝っていたよ。
ラップタイムを見ても悪くない!ガンガンに下って追い抜き引き離す。
やがてまた急な上り坂の出現。
でも計算済み。さすがに過去3回も走っているからね。辛抱辛抱!って言い聞かせて、自信を持ってペースを落として急坂を上っていく。



再び数人のランナーに抜かれたが次の下り坂で抜き返し、ゴール手前の急坂で爆走しゴール!!





なんと自己ベストを1分更新していたよ!

走行記録

https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=919071028498709100000000000

コース図と標高


下り坂の最速ラップ


気温は低かったが湿度が高く、爆汗でゴールした後は麦茶と甘い巨峰をたっぷり頂きました。
記念撮影をしたかったが、爆汗でずぶ濡れ状態な身体が冷えてしまい、すぐに駐車場へ戻り花かげの湯へ。
昼飯は恵林寺近くの「はやし」にて炭水化物とタンパク質の補給。


大会を振り返って

もう二度と走りたくない!って思いながらもエントリーしてしまうこの大会の魅力ってなんだろう(笑)
晴れても嫌だし雨でも嫌だ(爆)
台風の接近で滝のようなコースを想像していたが、神が味方したのか、雨には打たれずに大会を終えることができた。
大会前に激坂の練習をせずに挑んだが、意外にも自己ベストを更新することができた。
過去3回のラップタイムを比較すると、往路の上り坂をタイム狙いで走ることなく、復路の下りに体力を温存させていたのが良かった。

そこそこの参加人数でストレスフリー、アクセスも良く妥当なエントリー費、巨峰は食べ放題で1房プレゼント。
そして何よりも温泉がすぐそばにたくさんあり、大好きなほうとうが食べられる!
天気が良ければ近場で宿泊し、次の日は登山も可能だ。
残念ながら今年は台風による悪天候でテント泊はせずに一旦帰宅し、次の早朝は再び中央高速に乗って大菩薩へと脚を運ばせた。


今年の巨峰ちゃんは天候不順ながらも、粒が大きく甘くて美味しかった!


朝食に巨峰ラッシー!


懲りずにまた来年もエントリーするか!
今度こそ、真っ青な空と真っ黒な富士の高嶺を仰ぎ見たい。