熊本城マラソン2017

足裏の指の付け根の痛みに撃沈してしまった勝田全国マラソンから3週間後、今季3度目のサブスリーを狙いに熊本城マラソンに参加。
去年4月14日の巨大地震により甚大な被害を受けた熊本城。
市民の誇りとしてその雄姿を見せていた城も二度の激震に襲われた。
沿道の盛り上がりと声援が素晴らしく、感極まったゴールができ、その感動が冷めぬうちの悲惨な映像を見た。
熊本城内をゴール地点としているので開催が危ぶまれたが、多くの支援や協力により開催が決定された時には胸が熱くなる思いだった。
エントリー資格は先着順でなく抽選。初めて参加する場合は当選確率が上がるが、二度目ともなると確立も下がる。
倍率は東京マラソンの比ではないしろ、当選の通知が届いた時には心底から嬉しかったよ。
2月は人気のある大都市マラソン大会が多数開催される。
特に、倍率が年を追うごとに上がっている東京マラソン熊本城マラソンの翌週だ。
景品の数とえがおの多さは東京マラソンの比ではないぞ!
早期復興の願いを込めて「えがお」に応える気概は去年より強かったな。


スマホケース


今年もマネージャー様を同伴(笑)
重たい荷物を背負ってくれてありがとう!この恩返しはサブスリーでな!!
ザックの中には枕が入っている。マイ枕じゃないと寝られない意外と神経質なんだよな。


羽田空港内の丸亀製麺でカーボローディング。



熊本空港に降り立つ。



受付会場では温かい飲み物のおもてなし。



目標タイムは記念品が貰えるサブスリーで!



夜飯はなににしようか考えていたが、去年と同じくやはり熊本ラーメンに決定!
マネージャーが胃もたれを心配して眉間にしわ寄せたが、去年も食べているし熊本だし!
ネットで検索して、一番パワーが出そうなラーメンを選択。



開店後すぐだったのに既に行列。並んでいる屈強な若者に、このラーメンのどこがお勧めか訊ねたら、ニンニクがもの凄く効いていて、粉末のニンニクがまぶしてあるんすよ!!との回答(笑)
パワー注入だぜ!!

30分ちょい並んでチャーシューラーメンを注文!



粉ニンニクが大量にまぶしてある!!
カウンターの壺を見ると、生のニンニクを醤油に漬けたのを発見!!
10枚ほど大量に投入!
素晴らしいコクとニンニクの香りでダウン寸前!!
チャーシューも良く煮詰めてあってプリプリのトロトロ!
麺のお替りもしちゃって美味しかったよ!


復興Tシャツにゼッケンを着けて。



お腹を膨らませてちょっと胃もたれしてはいたけど、予定どおりの時間に爆睡。


ニンニクはほどほどに・・・・



翌朝は目覚めも良く、いつもの朝食を食べた。ハンバーグはボリュームがあり過ぎて全部食べれなかったよ。


まだ夜が明けない時間に路面電車に乗り、スタート会場がある通町筋で下車。


ランニング仲間と一年ぶりに再会。お互いにエールを交換したよ。
スタートエリア内はランナー以外入れない。
時間がくるまでマックで暖を取り、少しアップさせて身体をほぐす。


背中と腰に使い捨てカイロを貼って、無料で支給されたビニールカッパを被り寒さを凌いだ。
号砲までの時間がかなりあったが、ランニング仲間と一緒にいたので助かったよ。かなりリラックスできた。

この大会はペースメーカーがいるので、とりあえずペーサーにくっついて走ることにした。
号砲がやっと鳴り響きスタート!!

走り出しは脚も呼吸も重く苦しく、そのうちに軽くなるだろうと希望的な観測をしていた。
ペーサーのペースが遅く、抜いてしまって自分の目標ペースで走ろうか迷ったが、そんな脚力は全くなかったよ。
ペーサーにくっついて走るのが辛かった。
走行中の写真は一枚しか買わなかった。
いつもなら全カットが入ったお得なCD丸ごと買うのに。
リタイヤしたよ!!
27km地点で(涙)

食べた物が中々消化されず、絶えずハンバーグの味がするゲップが出た。
いくつもの跨線橋を越えるアップダウンが追い打ちをかけた。
そんな状態でも、去年よりも沿道の声援をたくさん受け、特に川尻地区に入った途端、苦しいながらも口角が上がる笑顔で走り切れたよ。



ハーフラインを通過し、自分の時計では貯金が殆ど無いことに愕然とした。
後半もあのアップダウンを走るから必ずラップが落ちる。この時点でサブスリーは断念した。
そういう気力の無さからか、次第に足裏の指の付け根に痛みが走り激痛に。
それと同時に吐き気とめまいも。生ニンニク恐るべし。
西へ向かうだだっ広い道路を少し走ると、3人のペーサーの姿が歪んで見えて万事休す。
残り15kmを走る気力は意識もうろう寸前で無くなり、脚を止めてゼッケンを外した。
救護室までトボトボと歩き、大会関係者から電話を借りてマネージャーへ連絡。ごめんなさい、と。
会場へ向かうバスの出発時間を聞いたら約3時間後だった。
予定が迫っているので、仕方なく歩道をゴール会場まで12kmジョギングすることになったよ(笑)
必死で走っているランナーに声をかけながら自分も必死にゴールまで走る・・・ゼッケンなしで。
ゼッケン、外さなきゃよかった!(涙)
結局、12kmを1時間ちょっとジョギングして、ゴール会場でマネージャー様と合流。
重たい荷物を持たせてしまい、不甲斐ない状態で帰り申し訳ありませんでした・・・。
お風呂も入らずに着替えて空港行のバスに乗り、空港で少し早めの夕食は会話も弾まず(苦笑)
なにしに来たんだ・・・もったいない。メダルもない・・・・。溜め息ばかりで帰路に就いた。


大会を振り返って。
大会前の練習も満足感ある内容で、確かにコースはやや厳しいが、勝田の脚よりも仕上がりは良く、3度目のサブスリー達成も確実な勢いで熊本に乗り込んだが甘かった。
記録にこだわり過ぎ、去年と同じように大会を楽しむという心意気に欠けていた。
ニンニクローディングが失敗だったというより、辛い状況においても走り続け完走する意識が全くなかった。
たくさんの「えがお」を貰ったのにね。
望めないタイムなら諦めてしまう悪い癖を直さなければいけないのかな。


震災から早いもので1年が経ちました。
熊本県民のシンボルとして雄姿を見せていた素晴らしいお城。
復興はまだまだ時間が掛かりそうですが、いつの日か再びお城を見ながらゴールラインを越えるように頑張ります。