第63回勝田全国マラソン

君よ、勝田の風になれ。

大田原フルマラソン後は順調に故障した(笑)
右脚の腸脛靭帯炎とグレインペイン症候群。
腸脛靭帯炎(ランナーズニー)は良く知られているが、グレインペイン症候群って??
治療院で告げられたその意味不明な症例を調べると、骨盤周りの炎症だった。

大田原後は尋常にない筋肉痛になり、中3日休養して軽いジョギングをしたら、階段を降りる時に右膝の痛みが発生。
足を休める日を多くしたのだが、12月に控えていた3つの大会を考えてしまい、距離を落とさない練習と過度なストレッチや筋トレをした結果、大腿筋膜張筋が熱を持って腫れ上がってしまったよ。
寝返りする度に痛みが…。
鍼治療院に何度も通院し、ようやく大会前日は痛みが出ないで10kmをジョギングできた。
1月の走行距離は約110km。殆どがジョギングペース。4連続の棄権だけは避けようと、とりあえず完走を目指し、上野発の特急ひたちに乗車。

この大会へエントリーした時は、当然ながら絶好調の脚であって、目標すべきタイムは3時間15分と設定していた。
一緒にエントリーしたラン友さんは、10月のつくばマラソンで3時間18分を叩き出したママさんランナー。
ラソン特急「ひたち」に一緒に乗り、晴れ渡った筑波山の空を見ながら、去年、勝田を走った経験者なので、コースの攻略や給水ポイントを教えてもらい談笑し、あっと言う間に勝田駅に到着。

63回も行われている「超」伝統のあるこの大会。そもそも「全国」という名前が付くのだって珍しい。
スタートとゴール会場が同じなのでもの凄い賑わいだ。出店の数も異常に多く、茨城名産物である「干し芋」コーナーが特設されている。

大田原マラソンを一緒に走った女教師ランナーが応援に駆け付けてくれたよ。
可愛い普段着姿がこの会場にとってもミスマッチしていて笑えた。
走れば確実に4時間を切れる健脚だしね。
遠くまで応援に来て頂き本当に感謝します。

着替えを済ませ、いざ大会用のシューズに履き替えようとしたが見当たらない(汗)
なんと!家に置き忘れたしまった。。。。
ウルトラマラソン用のシューズを履いていたので、受付で記録チップを2千円で買い、もう4時間切りなんて夢となり、タイムなんて気にせずに完走できれば良しとしよう、と開き直ったよ。

スタート30分前になり、トイレを済ませようと並んだが、とんでもない長蛇の列ww
この人達ってやる気あるんか??って思ったけど、そこに自分がいるから笑える。
5分前!3分前!・・・スタートのピストル音が遠くでパーンって鳴った。
まだトイレで並んでいる人が多数。「あー鳴っちゃったよー」って笑いが混じった声も(爆)
こんなにのんびりした大会は初めてだぜ。


スタートの様子



やっとトイレを済ませ、準備体操もしないでゼッケンF組に合流した。


自分のゼッケンはCなので、Fは最後尾なのかな?かなりゆったりと動いた。
そこに応援に来た女教師ランナーさんの顔が現れ、笑顔でハイタッチしたよ。
その途端、なんだか脚が軽くなり、前を行くランナーを右から左から抜き始め、ラップタイムもキロ5分以下で走っている自分に驚いた。
この重たいシューズでこんなに速いスピードで走ったことはない。
10km通過タイムもスタートの混雑を除けば良いタイム。このまま膝が持ちこたえてくれると嬉しいのだが。。。
徐々に半月板がチクチクし始め、「棄権」の文字が目に浮かび出す。腸脛靭帯は若干張りがあるが、膝はまだ軽く上がっている。





15km通過し、半月板の痛みもなくなり脚に力が入るようになった。
まだキロ5分以下のペースで走れている。
20km過ぎてあっと言う間に30km。なんだかとっても楽しい!






沿道の応援もさすがに伝統のある大会なので、どこを走っていても声援が途切れることはなかった。
35km通過。徐々に脚が重くなるがペースは全く落ちていない。頑張れ!右脚!!
40km通過した時点でネットタイム3時間30分切りを確信したよ。でも何故か面白くないので、残り400m地点で立ち止まり、スマホの電源を入れてゴール地点で待っているラン友さんへ「ゴールするよ!」とメッセージをした。
ゴールに向かって一歩踏み出した途端、右膝に激痛が!!終わっていたか、俺の右膝は。
なんとかゆっくりとスロージョグをしながらペースを上げて、大歓声の中ゴールしたよ。




予想していたよりもあまりに早いゴールタイムだったので、ラン友さん達のお出迎えがなかった(苦笑)
ゴール後はすぐにコールドスプレーでアイシングを行った。


一緒に走ったママさんランナーは、体調が万全でないといいつつも、なんと3時間20分でゴールした。ナイスラン!!

370gもある重たいシューズを履き、キロ5分のイーブンペースでゴールすることができた。
大会用の軽いシューズだともう少し早くゴールできたが、途中で膝の激痛に襲われリタイヤしていたことでしょう。
忘れたのが功を奏したのかな。

軽い膝の痛みを抱えて、帰りの電車内では始終膝をマッサージした。
走ることの楽しさを教えて頂いたランナーと共に、マラソン談義他に話が尽きることなく、各駅停車は上野駅に到着。

次の大会は3月1日に行われた静岡マラソンですが、またドラマが待っていました(笑)