掛川・新茶マラソン10kmレース

4月13日(日)静岡県掛川市で行われた掛川・新茶マラソン10kmレースに参戦した。
ランニング仲間から美味しいマラソン大会があるよー!って誘われて、気楽な気持ちでエントリーした。
大島マラソンから二週間後だったので、フルマラソンは無理。
コースは、フルマラソンのスタートとゴール地点の会場となったつま恋リゾート内を5km2周する。後日知ったが、10kmレースは、フルーツ盛り沢山な美味しいレースでなかったと判明。残念!

大島マラソン後の練習は前回故障した反省もあり、一週間はランニングを禁止した。大会後の爆食いによって、体重は最大60kgの大台になってしまった。5kmや10kmの短距離走の練習をして、ランニング仲間と一緒に皇居を走ったら、なんと体重が54.6kgに。これはベスト更新させるしかない。

大会前日に掛川へ旅立つ。

今回も荷物満載だ

TSR9に積めるだけの荷物を積んで、5時前に事務所を出発した。
標高の高いところでは、まだ桜が咲いているという期待もあり、ペケプロだけでなくマミヤRZ67にマクロレンズを装着し、2台体制で大井川の撮影に挑むとした。


車窓から眺める富士の高嶺

小田原で乗り換え、JR東海道線で金谷駅に到着したのは10時前。
茶畑の街である金谷は、大井川鐵道の発着駅となっている。
少し早いが駅弁を買って昼飯を取った。お祭りをやっているようで、駅周辺はかなり賑やか。

おむすびが旨い!



腹が満たされ、近代的な大井川鐵道に乗車。

近鉄特急のお古を使っている


機関車トーマス風?

SLも走るので、殆どの乗客の目的は、車窓からの雄大に流れる大井川とSLだ。
今回は日程にも余裕がなく、SLの乗車は次回へ持越し。
千頭駅までの車窓を楽しみ、地図を睨みながら撮影地点とSLの時刻表を頭に入れる。上手く走れれば2カットは撮れそうだ。



車窓を楽しみながら、よもぎ饅頭とお茶で別腹を満たす。




千頭駅で下車し、自転車を組み立てる。着替え等が入ったリュックは、金谷駅のコインロッカーに預けたとはいえ、カメラの重量がペダルをことさら重くする。後ろの荷台だけでも8kgはある。



少し走ると大井川に跨る橋を発見。時刻表を確認すると、撮影準備時間を考慮しても間に合う。



スタンバイだ。



少し勾配が付いているから、多少の煙はあると予想したが、殆ど黒煙は出ていなかった。残念!

次の撮影地点へペダルを漕ぐ。
時間的に下りは難しく、登りの暴煙を狙う。

殆どの道のりは下り坂の筈だと予想したのに、とんでもないアップダウン!
なんだ坂こんな坂って一人ブツブツしゃべりながら、きつい坂道を一番軽いギアーで登る。

鉄橋が見えた。ここで撮影の準備をして、時刻表を見ながら小休止。
しかし、中々汽笛の音が聞こえず。30分以上待っても現れない。時刻表を良く見ると間違えてるし。


諦めて次の地点へと走らせる。かなりきつい峠道を登り、もう撮影もマラソンも気力がなくなってしまった。


新茶の色に染まる茶畑とモールトンと大井川。




やっと峠に。ここから一気に下り坂。



荷物満載でも、フラットバーハンドルになっているTSRの走りは安定の一言。
あっと言う間に金谷駅に到着。

リュックサックを荷台に括り付け、掛川駅へと走らせる。


掛川駅に到着。

近代的な駅舎でなく、木造の古風な造りに感激!



19時過ぎにビジネスホテルに到着。
温泉に入ろうと駅周辺を散策したが、時間が遅くて入れなかった。
仕方ないからタクシーで嬬恋リゾート内にある温泉に向かい、明日のレースに備えてゆっくりと浸かる。
自転車で走った疲れが少し癒されたよ。


夜食は、ホテルの近くにあるビールバーにした。
明日はマラソンだから、酒は飲まないと決めていたものの、店内にひしめく客の靴を見ると明らかにランナーじゃん。かなり酒飲んでるし。
軽いと言われたベルギービールをもらい、ドイツなつまみで胃を膨らせる。もう駄目だ。明日はファンランにしよう。
しかし、ランニング仲間とのメッセージのやり取りで、ベストを尽くせ!岡!!とかやっちゃったからには、自分もベストを尽くそうと、2杯目のベルギービールを飲みながらつぶやく。


そう。タイムよりベストを尽くせ!!

10kmマラソンのスタート時間が10時30分で助かった。
軽めの朝食を取り会場へ向かう。

天気は薄く雲が広がっている。出走時間には晴れるだろう。

会場の様子。


参加者は芝生にテントやテーブルを広げてピクニック気分だ。
フルマラソンが先にスタートし、短い距離のマラソンが順次スタートする。
フルマラソン以外は、施設の外周を使用する。1周約5kmあるこの広大な施設。10kmレースはこの外周を2周する。コース図では高低差が分からず、前回走った人に聞くと、かなりアップダウンがあるらしい。。。
昨日もアップダウンで苦しんだのにと絶句。

ランニング姿に着替え、青臭い芝生の上に寝転がり入念にストレッチ。
膝は皇居ランした時に痛みはなかった。大丈夫。楽しく走ってベストを尽くそう。
スタート位置は前から3列目。軽くジャンプしたり腕を振ったり。呼吸も脚も問題なし。

号砲が轟き、一斉にスタート。
計算上では、登り坂をキロ5分で走り、下り坂はキロ4分で走る。目標タイムは45分前後。
自己ベスト43分9秒には及ばないが、無理をしてまた膝を故障したくないので。

1kmも走らないうちに、呼吸がかなり荒く、スースーハーがスーハースーハー!!になっていた。
ペースを確認すると、驚いたことにキロ4分前半で走っている。呼吸さえ持ちこたえればベスト更新可能か?!
1周走り終えてタイムは22分17秒。45分は切れそうだぜ。
ゴール地点以外は応援する人も少ない静かなコースなので、自分の呼吸する音と、他のランナーの息苦しい音、アスファルトを叩きつける音がミックスされる。
同日、他の大会へ参加している仲間がスタートする前に、「ゴールしたぜ!」メールを必ず送らなければ!


2周目からペースをアップさせる。急な下り坂は飛ぶように走り、登り坂もストライドで加速させる。
この大会特有なゴール間近の急坂も、沿道の大声援もあって、スピードを落とすことなく全速力で駆け抜けた。
最後の500mを4分8秒のペースで、前を走っているランナー二人をごぼう抜きしゴール!!



タイムは42分8秒!!なんと自己ベスト更新じゃん!!



ゴール後は倒れることもなく、少しゆっくりとしたジョギングで呼吸を整えた。

会場で静岡餃子とビール!旨い!!


ドリンクをガブ飲みして、ジョギングしながら温泉施設へ。
昨夜は全て浸かれなかった幾つもの温泉を楽しみ、勝利の食事だ。

大好きなケーキを注文。

店員さんの目が点になって笑えた。フォークは一つで良いって言ったのに。

ランチは牛ステーキ丼^^

フルマラソンを走り切ってゴールした仲間達を迎えて、健闘を称えあい、クラブの会長に感謝の意を表してホテルに戻った。

夕食は掛川グランドホテルにて。

ビールを1本飲み従業員さんと談笑。
ラソン大会の話に始まり、世界情勢から日本経済まで至れりつくせりのフルコースで盛り上がる。
地方が元気にならないと、日本は沈むんですよ、アベちゃん。

翌日は掛川城の散策。











歴史を振り返り紐解くと、人々の陣取り合戦が必ず目に入る。
自分の縄張りってそんなに大切なのか。失った人や物は数知れないでしょう。

城下町を少し自転車を漕いで、虚しく切ない思いを胸にしまって、帰宅への改札を通った。

大会を振り返って。

この大会は、走って楽しく食べて楽しく、温泉に入って楽しくなる大会だった。運営もとてもアットホーム。フルマラソンのエイドには、戦国汁やメロン等があり、コースも茶畑の中を走るコース設定だったりと、掛川という自治体の特色が十分に反映された大会だった。

フルマラソン後2週間しか経ってなく、ろくな練習もしていなかった。ファンランに徹するつもりが、同じ苦しみ・楽しみを共有するランナーとの出会いによって、ベスト更新という素晴らしいご褒美を貰えた。ゴール直後、「ありがとう」の五文字を送り、感謝の気持ちを伝えた。



目的はなんにせよ、ベストを尽くすのは大切です。無理であれば仲間が支えてくれます。その仲間が本当の友であれば。
あなたを頼ろうとする人も沢山いるでしょう。

お土産^^

ロールケーキは、掛川グランドホテル特製品。
抹茶の風味が漂い、スポンジもとても柔らか。
若い女性パティシエが作っている。
これからの日本を救うには、女性の力(女子力)が欠かせないでしょう。